2025.06.12
2025年6月12日(木)
”人に頼る心”がある限り、自分のもって
いる大きな力を出し切ることはできない。
力を出し切ってこそ厳しい現実に勝てる。
●ピース・バイ・チョコレート社
創業者・最高経営責任者 タレク・ハダドさん
たとえ全てを失っても、これまで培ってきた経験や能力を発揮できる限り、
私たちは決して「空っぽの存在」でも「何も持たない人間」でもないということを
示したかったのです。
医師を志していた私にとって、こうした苦境を成長の糧にできたこと、
そして絶望の中にあっても、「一人のぬくもり」や「優しさ」に触れられたことは、
貴重な経験となりました。
家を壊されても、家族や親族の命を奪われても、
人間の心を完全に打ち砕くことはできないのです。
どんな状況でも「希望」さえあれば、前に進める。
希望は、誰人も奪う事なんてできません。
私はただの「被害者(ビクティム)」ではなく、
「勝利者(ビクター)」として人生を生きていこうと決めたのです。
(中略)
難民になりたくてなる人など誰もいません。
突然、それまでの生活が根こそぎ破壊されるわけですから。
だからこそ、「あの人たちは運が悪いから難民になったんだ。
かわいそうな人たちだ」と単純化したり、レッテルを貼ったりしないで、
一人一人の人間性や置かれている状況に思いをはせてほしい。
難民をただ「難民」として見るのではなく、自分と同じ、
「一人の人間」として見ていくこと―
それが、難民問題を解決する第一歩になるはずです。
(中略)
この世界は、さまざまな色彩が織りなす虹のようなものだと私は思います。
違いがあるからこそ、より美しく、豊かになれる―。
一人一人に、平和な社会を築くための、
その人にしか果たせない役割があるのではないでしょうか。
●相手の心を知る―その一歩は、釈尊が「己が身にひきくらべて」(中村元訳)
と教えたように、相手の悩みや困難を”わがこととして”受け止めていくことであろう。
他者の心に寄り添う豊かな想像力があってこそ、語らいは真に意義あるものになっていく
▼「優」という字は”人を憂う”と書く。互いに相手を思いやり、相手の立場に立って同苦し、
励まし合っていく。そうしたスクラムが広がった分だけ、”人に優しい社会”は
築かれていくに違いない。













