HIDEYOSHI DIARY

MIYOSHI代表、佐藤英吉の周りで巻き起こる日々の出来事から、
ちょっとした気付きや、深い学び、そして、驚きWOW!
そんな奮闘ぶりを20年間、ヒデヨシ日記に書き残しています。
「今日の学び」を常に己に言い聞かせ、人間革命していくために。

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2011年3月の日記

3月31日(木)晴れ

今回の震災では、弊社生産の防災無線で助かったという話もあった。

ミックさんより電話あり。

昭和アロイさん来社。

LED照明と停電対策の電源について、
谷本と何度となく打合せ。

●今日の学び
「物資は助かりますが、一番うれしいのは、励ましの声です。」
被災地でそう何度も聞いた。再建への道のりは長い。
「心のつながり」を切らすまい。

※生活不活性病?とかいう話を聞いた。
避難所生活でじっとしていると、体に不調を来たすという。
ボランティアの方には、被災者の方に手伝ってもらうなどの工夫をお願いしたいという。

3月30日(水)晴れ

入江さん来社。
LED電球の打合せ。
いよいよ、全面発光型に販売の目途がつく。

これで、蛍光灯型LED照明、LED電球、LED看板、
停電対策の電源まで、生産と販売の目途がつく。

販売ノウハウは、まだまだだが、
最終生産拠点としての誇りを忘れず、
お客様のご意見に耳を傾け、価値あるモノを販売につなげたい。

昼、山口さん来社。

小林を中心に、急遽現場を立上げ、
いらっしゃる2時間の間に製品を完成させ、
お持ち帰りいただく。

食品設備の開発や、
バッテリーモジュールの件など、
知恵を貸していただく。

●今日の学び
楽聖・ベートーベンは自らに語った。
「お前は、お前自身のための人間であってはならない。
ただ、他の人のための人間なのだ。」

●勇気と信念の人は不幸に押し潰されない—アンネ

●人に尽くせる腕がある!
被災者1000人に無料シャンプー
福島県いわき市 鈴木英治さん(59)

これ食べたら元気でるで!
阪神大震災を経験 たこ焼きで”恩返し”
仙台市青葉区 春日健一さん(62)

※被災した皆さんが、津波を受けた時の様子と、その時にどのように思い、
どう行動したかが、詳細に書かれており、胸がつまりました。

3月29日(火)晴れ

AM横井社長来社。
今後の業界情報など意見交換。
あわただしく申し訳ない感じ。

昼から川口へ。
東北車両さん、MRTさんを訪問。
戸田には寄れず。

夜、谷本とひびきさんへ。
ポータブル電源の提案で訪問。
停電対策で、ある程度の時間カバーできる非常用電源が必要とのこと。

ある業者から、2KWhの電源を紹介されたが、
大変高価な金額だったので、MIYOSHIさんで何とかならないかとの話。

MIYOSHIでは、バッテリーメーカーとのつながりが深く、
最適な容量の非常用電源が適正価格で提案できそうだが、
現場に足を運んで、じっくり話を聞くということが大事。

つくり手側の都合で開発したものは、最終的に苦労することになる。

●今日の学び
人の心は機械ではない。悲しみに寄り添い、ともに泣く。
大丈夫という激励に、この「同苦」が加わってこそ、人は前を向くことができる。
「人を孤独にしてはいけないし、不安をそのままにしておいては絶対にいけない」

●災害に苦しむ民衆のために奔走したゲーテの洞察が思い起こされる。
すなわち、一人の人間が
「あらゆる人生試練のうちの/最も苦しいものを凌いで、自己を克服するとき」
—私たちは、「これこそこの人の真骨頂だ!」と讃嘆すべきだというのだ。

災害が続き、人心が擦れ動く社会だからこそ、
確固たる生命尊厳の思想と活力ある希望の哲学、
他者のために貢献する人間主義の連帯が何よりも大切だ。

3月28日(月)晴れ

バイオディーゼルの山田さんからメールが入った。

「皆様へ、現在、バイオディーゼルアドベンチャーは日本一周の旅を一時止めて、
東北・関東大震災の被災者救援のため活動を行っています。」

◆↓必要物資や状況の詳細はブログで配信中です
http://space.rgr.jp/bio/

◆↓こちらの動向や簡単なリポートはツイッター配信中です
@biodiesel_adven
http://twitter.com/#!/biodiesel_adven

停電で、一部以外は休みに。

結局停電はなし。

PM事務所にて2月のまとめ。

PMフェア様にて打合せ。
LED照明について。。電源の問題をすり合わせする。
蛍光灯型LED照明は、各社が取り組むが、本当に商品力があるものと、
そうでないものとを、しっかり見極める必要あり。
特に、中国での部品選定を間違うと、性能に大きく影響するため、
メーカーへの信頼度に大きく左右される。

●今日の学び
東北を訪れたことがある歴史家のトインビー博士は、
文明が興る条件は人種でも恵まれた環境でもない。
状況の激しい変化や戦争など、大きな危機に直面し、
困難に立ち向かう中で興隆すると結論した。
外からの挑戦に、敢然と応戦できれば文明は興隆し、
出来なければ衰退する、と。

3月26日(土)晴れ

吉田社長から電話あり。

前田社長から電話あり。
東北にいる従業員のことなど、津波と原発の問題は影響ありと。
現地に行って来た情報など、細かに伝えていただく。
にもかかわらず、こちらの心配をしていただき恐縮である。
政府は安心与えること、不安を取り除くこと。

午後川口へ。

ミクロトータルサポートなど訪問。

3月25日(金)晴れ

AM浦和電研様へ

PM電車に飛び乗り、エクサス様へ
新規の試作立ち合い。

谷本には、ポータブル電源で資料づくりについて、
執拗に返す。なぜか。

手前味噌の営業に興味がないからだ。

「これ如きの調べもので、いったい何時間かけてるんだ!
こんな中身でお客様が納得いくと思うのか?
言われたことだけやって、答え出すのは、誰でもやってるんだ!
本当にほしいところはどこなのかを、お客様との会話のなかで、真剣に探せ!」

お客様は、限られた知識のなかで、ぴったりのものを探している。
ちょっとだけ詳しい我々が、一生懸命にぴったりソリューションを探し当てる。

まずは、お客様の立場に立って、自身の商品を一旦否定せよ。
否定して否定して、それでも浮かび上がってくる位の説得力を持て。

営業として、日本一になるというなら、丸の内ビルで戦っている営業は、
もっと緊迫感があるぞ!生っちょろいんだ!

●今日の学び
「大変な宿命を背負っているということは、同時に大使命を担っているということになる。」

3月24日(木)晴れ

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PM日本メカトロニクスの関口社長来社。

震災が部品の入荷に影響という話あり。

●今日の学び
春分が過ぎ、力強く草花が萌え始めた。
季節も人生も、「冬は必ず春となる」。
断じて、”勝利の春”を迎えるとの心意気で、きょう一日を前へ進みたい。

●日本の復興、9割以上が「できる」と回答。
希望を持て!そこに偉大な力が
不撓の決意なくして進歩は望めない—ガンジー

●被災者応援サイト「kizuna311」を
渡辺謙さんと協力して立ち上げた小山薫堂さんより
「大学生になる若者へのメッセージ」

私にできる企画を考え、すぐに実行しました。
メディアに携わる者として、何か出来る事はないか、
どうすれば被災者の方に喜んでもらえるか。真剣に模索しました。
サイトでは詩の朗読や励ましのメッセージなどを集め配信しています。

自分が会いたいと思った人や、やりたいことがあれば、
どんどん行動してみることです。何でもできますよ。
恥はかいた方がいいと思うし、やらずに後悔する人よりも、
やって後悔した方がいい。少しでも迷ったら、やってみる。
その心は忘れないでほしい。

3月23日(水)曇り

銀座へ向かう。西武新宿線は大変な混雑で腕力なければ倒れていた。

東西線は、スカスカ。浅草線は、そこそこ。

駅という駅は、薄暗く活気はない。
が、ホッとするのは自分だけだろうか。

むしろこれくらいの照明でいいのではないかと思う。

田舎もんの私は、都内に来ると、
いつも、胸から下に酸素が行き届かない錯覚に陥る。
今日は、気が楽だった。田舎モンだ。

午前、クルールラボ様にて打合せ。

午後は、歩いて有楽町近くのオフィスへ。
設備の案件で、打合せ。

昼食時に、「えっ?やっぱり停電てするの?」とマスター。
とか言われて都下民としては、むっとするが、
マスターだって、お客様の入りに影響あったり。

皆、大変だ。

谷本に、
「『囲い込み』という言葉は使わない。」という話をする。
競争力がなければ、敗れ去るだけのことである。
囲い込める訳がない。選ぶのはお客様である。
問題は、競争力があるかないか。
それを知ってくれているかどうかである。

我々の仕事っぷりを知らない人がたくさんいるから、
お知らせ運動をするのである。

現場はピカピカに磨いておいて、営業は分かりやすいようにお知らせをする。
お客様にとってメリットの無いモノは売らないのが、原則である。

●今日の学び
「人間の真価は、最も大変な苦しい時に、どう生きたかによって決まります。
さらに勇気の人、希望の人がいれば、周囲の人も元気が出てきます。」

3月22日(火)寒い雨

計画停電見越して、午後からの出勤。

今回も、停電なし。

天井照明もつけず、エアコンもつけずを通してきたが、
室内温度10℃では寒い。つけた。

●今日の学び
「協力」—今の社会に一番必要なことだろう。力を合わせる。支え合う。
この協力作業が音楽の分野だけでなく、あらゆる分野で加速することが、平和への「金の道」であるに違いない。
▼1995年の阪神・淡路大震災で被災し、不死鳥のごとく立ち上がった友の言葉を忘れない。
「形あるものは壊れました。しかし、私たちは瓦礫のなかから”壊れないもの”を見つけることができました。
それは、『心こそ大切なれ』ということです。」

●「われには、われのみの使命がある/君にも/君でなければ 出来ない使命がある」

●小さな忠告であって 人生最大の転機をつくることがある
気まぐれの冷笑が 一生癒えぬ心の傷をつくることがる
教育 指導の第一歩は 細やかな心遣いから始まる

3月21日(月)雨

余震は続く。犠牲者の増加が止まらない。

●今日の学び
「運命は私たちに幸福も不幸も与えない。ただその材料を提供するだけだ。
その材料を好きなように用いたり、変えたりするのは、私たち自身の心である。
どんなことにも負けない強い心が、あるかないかで、人は自分を幸福にも、不幸にもできるのだ。」モンテーニュ

●母校は卒業式が中止に 三つの指針
◆第一は、乱世だからこそ、いよいよ学べ!学びぬけ!
「これから取り組む仕事もすべて勉強です。『学ぶ』という命の構えが確立した人は、

どんなに苦しい現実に直面しても、その苦悩に引きずれらてしまうことはありません。

一切を、自らの向上と創造と勝利のバネに転じられるからです。
『英知を磨くは何のため』—この青春の原点を胸に、使命の現場に勇んで飛び込みながら、
たくましく働き、生き生きと学び続けていってください。
小才や要領では長続きしない。労苦を惜しまず、誠実に努力を貫き通す人が、最後には必ず勝つのであります。」
◆第二には、仲良く協調の力を創り広げるリーダーシップを!
「軍事の力より強大なものこそ、人間の力であります。その人間の力を発揮するために、何よりも不可欠なのは、人々が共同して事に当たることです。軍事の力、経済の力が競争の力であるのに対し、人間の力は協調の力であるからです。」ヘンダーソン博士
◆第三には、粘り強くあれ!持続の力で勝て!
「人は境遇に支配せらるる如き弱きものにあらず」
「願わくは悲哀の下に屈せずして悲哀の上に屹立せよ」朝河貫一博士(福島)
「人間は、どんな悲嘆にも屈しない。一人も残らず、幸福を勝ち取るために生まれてきました。
乗り越えられない艱難は絶対にない。試練が大きければ大きいほど、それに立ち向かって粘り強く戦い続ける。
そこにこそ、人間の究極の勝利の力が引き出されるのであります。これが、人生と文明を貫く歴史の法則であります。」

3月19日(土)晴れ

●今日の学び
山内悠聖君は中学3年生。卒業式が終わって自宅で昼ごはんを食べようとした時、
津波が襲ってきた。慌てて母親と一緒に避難所へ。
夕方、毛布を出す作業の人手が足りず手伝った。
なすべきことは山ほどあった。くたくたに疲れた。自宅も心配で気が気でない。
こんなこと、いつまで続くのかとも思った。
ところが、一生懸命な山内君の姿は、震災のショックで凍り付いた被災者の心を少しずつ解かしていった。

●立ち上がるためのポジティブ思考 古川真人教授
自身が掲げた目標の達成が不可能になっても、それは決して不幸ではないということです。
本人に達成すべき目標がないことが最大の不幸なのです。(中略)
嫌なことがたくさん起きて、目標達成が困難になっても、
新たな目標を見つけられる人には希望があります。

3月18日(金)晴れ

積み残しによる納品漏れあり。

何とも、情けない内容。
直ちに、小林と和彦を呼び、対策を考えさせる。

全体の作業を止めさせて整理・整頓をさせた。

せっかく、仕組みを作ったのに、
ルールを守らないからこういうことになるのだ。
さらに整然となっていないからこういうことになる。

すぐに、もう一便で追いかける。
ガソリン不足で、納品回数削減の交渉を飲んでいただいた直後だ。
いったい何をやっているのか?

帰ってきて、作業が再開されているで管理職を呼んだ。

これは?これは何?
置きっぱなしの箱など、隅々に目をやればまだたくさんある。
こういうものが、目に入らないこと自体が、配慮が行き届かない証拠なんだ!
整理の時間を与えたのに、なんでやらないんだ!

管理職に出荷のルールを、もう一度考えさせた。

●今日の学び
「車の天井から建物の2階によじ登って、助かりました」と、ほっとした表情を浮かべる少女がいた。
「地域の家が全部、津波に飲み込まれました。全部なくしましたが、私たちは負けません」と、
自らに言い聞かせるように力を込める壮年がいた。

●「いざという時に、人間の真価は現れる。いざという時、絶対に信頼できるのが、東北人だよ」と。
ともあれ日本中、世界中の友が、異口同音に感嘆し、驚嘆していることは、
「東北だからこそ、これだけの大災害にも屈しない。
東北には、なんと崇高な人材群がそろっていることか」ということであります。

3月17日(木)晴れ

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御多聞に漏れず、朝6時前からガソリンの列に並んでおりました。

渋滞解消させるために、店を開けるなという警察と、
ガソリンはたっぷりあるんだから、店を開けさせてくれというお店と、
とにかく渋滞は勘弁してくれという周辺住民と、
売るのか売らないのかを決めてくれれば、ここにはいないんだというお客と。

もめにもめて、話し合いの結果、店が開きました。
誰のせいでもありません。力を合わせるしかありません。

日本は和を重んじる文化と言うが、それも感じた。
最終的には、皆が問題が解消されるように一生懸命知恵を絞った。
議論に2時間かかったが、声を荒げる人などは、一人も出なかった。

今日は、午前中一杯停電とのことで、全体は休みにした。

午後、管理職と対策の会議。
今後の生産計画。粗利計画などなど。

結局、停電はなし。4打数ゼロ安打。

●今日の学び
天災の危機の中では、立場や肩書、経済力は関係ない。
問われるのは人間としての力である。
そして、「同志の絆」が、どれほど尊いかを心の底から知った。

●「私が尊敬するのは、どんな困難があっても、決して退かない精神がある人です。
たとえ逃げ出したくなるような状況にあっても、自らを鼓舞だけでなく、
多くの人にも同じ実践ができるようにする存在であります。」ワヒド博士(インドネシア)
「日々学を成し、怠らず励めば、光明の人を光輝かせる」中国の古典
「目標に到達するまで立ち止まってはなりません。
いかに困惑するような逆境に出あおうとも、恐れてはなりません。
行く手に待ち受ける争いや矛盾をはねのけて進んでください。
平和こそが、あなたの最終の目標です。」ムカジー副総裁(ラビンドラ・バラティ大学インド)

3月16日(水)寒い

「ガソリン屋が開いた!」
朝、デマ情報に車3台飛び出して、無駄なガソリンを使ってしまった。

ついでに、谷本がガソリン入れに出かけたが、残念ながら成果なし。

運だめしなのか、図々しさ選手権か、野生力の発揮か。

そういう点では、山崎は不思議と結果を出して帰ってくる。
声が大きいから?

フェア様へ納品。

石川實から電話あり。

停電はなし。

●今日の学び
わが身をなげうって救援・支援に尽力くださっている役員の方々、
さらに地域の依怙依託の皆様、誠に誠にありがとうございます。
「一国の王とならむよりも、一人の人を救済するは大なる事業なり」とは、
東北が生んだ青年詩人・石川啄木の叫びでありました。

3月15日(火)曇り

今日も、計画停電回避。

エコフロント鶴山さま来社。
東上線が志木駅で降ろされてしまったというので、
迎えに行く。帰れない事を想定して、宿泊を取るが

午後、川上社長来社。

●ゴルバチョフ元ソ連大統領
「日本の皆様に心からお見舞い申し上げます。
私どもも大地震と津波の報に接し、大変に驚いております。
友人の皆様で、この悲劇に巻き込まれた方がおられなかったかと、大変に心配しております。
常に皆さまのことを心に掛けております。」
●人びとの財産は破壊しえても勇気は破壊できない—ユゴー
●東京電力の計画停電始まる。個々の節電も大きな力。身近な救援協力だ。
●停電復旧後の通電火災に注意。ブレーカー落とす、プラグを抜く等の対処を

3月14日(月)晴れ

朝の停電回避が発表される。
夕方の停電に備えて、「可能な限り通常出勤を」と連絡。

管理職は通常通り7時半出勤。

社員は近くても、2時間半かかるなど、
従業員は、出勤に苦労した。

渋滞で、出勤時間がバラバラになる中、昼礼を開催。
今回の犠牲者に対し、1分間の黙祷をささげた。

我々にできることを精一杯やろうと誓い合った。
いろんなことが起きると思うが、皆で力を合わせて。

それから、自社で地震に合った時の避難場所や、
対応について確認し合った。

日中は、取引先、協力会社35社から、情報を伺う。
震災については、大きな問題はないとのことでひと安心。

生産見通しについて、各社まったく見えないとのこと。

●今日の学び
「異体同心なれば万事を成し」。地域の絆を大切に。共助の心広げよ。

●東日本での大震災から3日目の朝が明けた。
時おり襲う余震と、時間との闘いのなか、懸命の救助活動が続いている。
被災した方の無事を心から祈る。(中略)
▼大災害の時は、時代の掌握、救助活動など、国や自治体、警察、消防が中心となる。

だが、行政にすべてを頼ることはできない。
それを補うのは社会の絆であり、一人一人の励まし合いの行動である。(中略)
▼明らかになる現実に呆然として、打ちのめされそうになる。
しかし今は、できることを全力で進めなければならない。
まずは、助けられる命を救う、人命救助が第一だ。

※どうか、どうか皆さま御無事でありますように。

3月13日(日)晴れ

計画停電対策。明日の出勤時間を10時に変更。
夜、全従業員に、メールと電話で連絡。

●今日の学び
・大地震の被災地に救援が続々!
自然の脅威に負けぬ人間のスクラム今こそ
・2次災害に要注意。危険な場所や建物には絶対に近づくな。
冷静・賢明に対処。

※皆さまのご家族は、御無事でしょうか?
救援活動にあたる方々に心から感謝いたします。
一日も早い復興を祈り、行動したいと思います。

3月12日(土)晴れ

震災の甚大さに唖然。

ありとあらゆるものが中止となる。

メンテと管理職は、出荷作業などあり出勤。

ABE塾も中止。

3月11日(金)東日本地震発生

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フェア様訪問中の突然の揺れ。

「あっ地震だ。」が長い。
棚が大きく揺れ、これは尋常じゃないと皆外に出た。

向かいのファミレスや、あちこちから外に出てきた。
怖かった。会社に電話するも通じない。

やっと通じた電話では、皆無事とのこと。
地震があるたびに外に出たという。

その後も、何度も余震が襲う。

ケッセルジャパン様来社。
たびたび襲う余震で、打合せにならない。

子どものいるスタッフには、早く帰るように声をかけた。
が、納期のあるものは見通しつけようとする。

明日のABE塾に向けて、LED看板の準備を有志がやってくれた。

電車も止まった。いつも、歩かない所を人が歩く。携帯はつながらない。

新谷社長と杜さんを川越のホテルに送ろうと会社を出たが、
何時間かかっただろうか。中国からも心配してメールが入る。

川越から自宅へは、4時間かかる。
帰宅後、ことの重大さを知ることになる。

3月10日(木)晴れ

給与。全員と懇談。
一人一人に”志”あり。

PMコニカミノルタ様来社。

●今日の学び
経験は時として、ネガティブな選択のもとになる
将棋棋士の羽生善治氏は言う。
失敗の経験は、自分の思考を縛る事になりかねない。
そのため「そういうマイナス面に打ち勝てる理性、
自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、
経験を活かし切るのは難しくなってしまう」と。(中略)
「生きる」とは「闘う」こと。闘う相手は弱い自分だ。
その勇気をくれるのは、励ましであり”勝った人”の体験。

●異体同心の団結とは、一人ひとりが心を同じくして、
緻密に連携を取り合いながら、自主的に、
それぞれの能力を出し切っていくことだ。
そこに勝利の道がある。

※闘う相手は、弱い自分。日々戦いですね。

3月9日(水)晴れ

朝礼では、先週の人事考課の感想を述べる。

平均点が上がってきた。
時間と共に、悪いところが見えてくるものだが、
管理職から、各人への感謝の言葉が多くなってきたということは、
現場のみんなが頑張っているということだ。

結果に対しては、仕組みの問題など、
経営者や管理職の課題に帰するところが多い。

AM エコフロントジャパン 鶴山様初来社。

立上げで、終日お付き合いいただく。
今後が楽しみである。

●今日の学び
人材育成のポイントは相手をほめることといわれる。
誰にでも、伸ばせば光る長所がある。
求められるのは、励ます側の慧眼だろう。
その眼力は、相手の可能性を信じ、見いだし、
育む情熱によって養われることを忘れまい。

3月8日(火)晴れ

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朝、鳩ケ谷のMRT様、昼に川口の東北車両様へ。

PM帰社。

午前から作業指導を受けていた川畑が午後まで。

川畑とは、
「外注」と「害虫」と聞き違えた奥さんの話で大笑い。
これからは、せめて「昆虫」として頑張ろうということになった。

この2年を思えば、こんな何でもない時間に感謝だなあと思う。

先日、前田社長が届けてくださった「ドラッカーと会計の話をしよう」を読んだ。

曰く
「プロセスの一部を切り離してそこだけを眺めても、正しい原価は得られない。」
「コストとは、製品やサービスを購入しその効用を得るために、最終消費者が支払うものである。(中略)
しかし、消費者にとって重要なのは、全体のコストである。
コストが原材料から最終製品にいたる一連の経済連鎖のどこで発生しているかはまったく関心のないことである。
消費者にとっての関心は、得るものに対する支払の総額である。」(ドラッカー)

※まったくその通りでございます。
我々モノづくり屋は、この視点を見失いそうになる時がある。

●今日の学び
「偉大な人物は、同時代からは批判の嵐がくるものです。
しかし歴史は厳然と判定します。」

●「近代化の名において知識重視の教育へと変更し、肝心の人間能力の開発が、
生存競争への適応をめざして勧められたことは、よく指摘されます。
しかし、その奥に<教育の無責任化現象>ともいうべき、<投げやり方式>の横行が見られる。
それに流されるか、革命するか、これこそ現在の中心課題であると思えます。(中略)

社会のために、自分に何ができるかを問い、行動していくところから、新しき創造の力が生まれる。

3月7日(月)雨

「モノを運ぶだけの人が、作っている人よりも評価が高い。
そういうことが起きて良いと思う。それぞれの使命がある。」朝座にて谷本。

人材育成とは、後輩を自分よりも高めようと努力すること。
それぞれのいいモノを引き出していけば、いい仕事ができる。

昼、新谷社長と東北新幹線大宮駅へ。
現場は、中国人の杜さんだけ残った。

夕方、フェア様来社。

谷本へ
「計算の出来ている仕事よりも、むしろ計算の出来ない仕事のホウレンソウをせよ。」

真田教授とメールでやり取り。
●「要は人を育てるということは、何かのスキルを与えるという前に、育てようとしている人の個性を見極め、
その中で、何を以ってひとり立ちが出来るかのアドバイスをしつつ、本人の意識とやる気を引き出した上で、
最後にスキルを与えていくという過程を少なくとも経ないとより良い人の育て方は出来ないと確信しています。」
と訴えており、非常に感銘を受けた私の感想に、ぜひともさらに深めていこうと約し合いました。
日々学びです。

●今日の学び
”穴を掘って埋め戻してもいい”。
景気のために政府が事業にお金を使う効用をケインズは例えた。
しかし、実際に、その仕事を毎日させられたら・・・
▼賃金がはずんでも、とても耐えられまい。
ドフトエフスキーは、『死の家の記録』の中で、たとえ監獄の労働でも、意味のある仕事なら耐えられる。
夢中にさえなる。逆に、人間を台なしにするには、土の山を別の場所に運んで、また元の山に戻すような、
無意味な仕事をさせればよいと書いた。
▼では、人は働く「意味」をどこに見いだすのか。
公立図書館における県民一人あたりの貸出冊数が、
7年連続日本一を記録した滋賀県の取り組みを、本誌で紹介した。
成功の秘訣は、司書が「本」だけでなく「人」と触れ合う現場に出ること。
県立図書館から市町の図書館へ直接、本を届けに行く。
フロアに出て声をかけ、利用者の要望を聞き出した。
▼県立図書館の岸本岳文館長は語る。
「”現場”で汗をかけば、感謝の声をかけられる。
自分の仕事の位置づけが分かる。そこからやりがいが生まれるのではないでしょうか」

▼「生きがい」も同じだろう。人と触れ合い、語り合い、関わり合う中に、幸福の手応えはある。
「人に会う」挑戦こそ、最高の価値創造である。

※前に、こんな譬えを伺ったことがある。
レンガを運んでいる人に聞いてみた。
「あなたは何をしているのですか?」
疲れた様子の人は、「レンガを運んでいるんです。」と。
ある人は、「塀を作っているんです」と。
ある人は、「お城を建てているんです!」と元気一杯の笑顔で答えたという。

弊社も、現場の人間がお客様と直接触れる機会を大事にして、
仕事の意味を感じつつ、楽しく仕事していきたいと思っております。

3月6日(日)晴れ

小林が出勤し、急対応。感謝。

●今日の学び
「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」と聞くと、普通は悪い印象を受ける。
方針や命令が絶えず改められ、あてにならない状況を指す。
▼だが、変化の激しい現代では、必ずしも「悪い」とは限らない。
セブン&ホールディングス大教取締役会長の鈴木敏文氏は、
「あらゆるビジネスが『変化対応業』でなければ取り残されていく」と語る。
たとえ朝決めたことでも間違いだと気付いたら、すぐに変更する。
臆することなく「朝令暮改」を勧める。それは、顧客のニーズが日に日に変化しているからだ。
▼人間は、過去の成功体験をなぞろうとする。でないと、過去の自分を否定してしまうことになるからだ。
会社の寿命が30年といわれ、大企業がいつしか斜陽になるのも、過去の成功が経営の判断を誤らせているように思う。
▼スポーツライターの二宮清純氏は書いている。
「人並み以上の実績を残しながらもつねに進化しつづける人間というのは、
過去の成功体験に拘らず新しいチャレンジをしている」。
現在の成功にさえ安住せず、日々挑戦することが、勝利への道なのだ。
▼一日として同じ日はなく、今日の自分は昨日の自分とは違う。
つねに前へ前へと成長する人生でありたい。

●困難があるほと我が心は強く雄々しくなる—ガンジー

3月5日(土)晴れ

朝、管理職と人事考課。

どうしても、平均点そのものが上がってきた。
現場で作業する人、モノを運ぶ人、内職を回る人、出張する人。

それぞれの立場で、本当によく頑張ってくれている。
それぞれの良さを活かした、その人にしかできない輝きと感じる。

見えないところで、大事な提案をしてくれたり、準備や引き継ぎをしてくれて、
現在の多品種、超短納期を事故なく支えているのである。

だから、管理職から出てくる言葉は、感謝の言葉である。

独立して10年。”志”という意味では、今一番組織が充実しているのではないか。
協力会社にも、恵まれた。いよいよ選択と集中である。経営者の力量が問われる。

●今日の学び
一緒にいると、音楽家としての一人一人の演奏力のレベルがグーンと上がる。
「全体が、それを構成している部分の合計以上のものになる」
—マイルスと共に演奏することの素晴らしさを、ハンコック氏はこう表現する。

●教育の目的は、機械を作ることではなく、人間形成、つまり人間をつくることにある。(中略)
「人格を育成することほど、偉大な仕事はない。教育こそ新しき世紀の生命であります。

実に今日ほど、教育の重要性が叫ばれる時代はありません。」

3月4日(金)晴れ

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夜、飯高、山田の書いたLEDボードを持って黒豚劇場へ。

ひびきさんの配慮で、中国からのお客様には、大変に喜んでいただいた。

●今日の学び
建設が進む東京スカイツリー。
運営会社のホームページには、”現在の高さ”が公開されている。
3月1日に604メートルとなり、自立式電波塔として、”世界一の高さ”となった。
徐々に更新される数字を見ると、一日一日の建設が、”世界一”につながることが実感できる。(中略)
「きょうの勝利」が、「人生の勝利」を開く。そして「人生の勝利」は「きょうの勝利」に収まっている。
まずは「きょう」に全力を注ごう。

●人格者には必ず勇気がある—先哲

●社会は、人間が創り上げた有機体である。
であるならば、そこに生きる若き魂をどう育て上げていくかで、
社会の明日も、世界の未来も、決定づけられていく。
ゆえに、教育こそ、人類にとって、最も力を注ぎ込むべき大切な事業といってよい。

3月3日(木)寒い

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新谷社長他2名の設備の作業始まる。
加茂さん合流。

朝勉中に電話が入る。
MIYOSHIとして、初のBtoCの商いの始まりである。

昨年、ワンストップをテーマにチャレンジをして来て、
一歩前進のところまで来たか。

事業計画、販売計画、値入、粗利、価格、販促、プレゼン・・・
課題は、あまりに多い。

生産計画について、新谷社長と谷本が打合せ。

AM坂田社労士来社。
人材とは?語り合う。

PMエスパス社来社。

●今日の学び
66年前、日本全体が大きな変化の直面した。終戦である。
悲嘆とっ空虚が、ない交ぜになって人びとのここを覆った。
▼多くの国民が放心していた中で一歩前へ踏み出した人物がいた。
松下幸之助である。終戦の日の翌日「誰もが仕事に手が付かない様子であった。
これではならないと考えた私は、急遽、会社の幹部を招集した。」
1時間半に及ぶ社主訓辞を行い、再建に力強く立ち上がろうと訴えた。
▼世の中の価値観が百八十度変わるほどの転機に立ち上がるの氏の強さ。
それは、若いころから苦労を重ね、人生の節を刻んてきた人物の底力ともいえよう。
▼人生の転機や変化はチャンスの時。負の変化と思える時でさえ、心一つで苦境を蘇生の機縁にすることができる。
どんなことも全て成長と幸福と前進の好機と捉え、たくましく進みたい。

●「社会が複雑になればなるほど、人間の積極的な姿勢が要請される。
新しい環境の中では、人間の活動を外から規制する枠が弱まり、
逆に、人間の内面から欲する意欲が大事になってくる。
そこにこそ、現代の人材、つまり、経済や政治、社会、精神生活、
人間関係等で積極性を発揮できる人材を求めるべきである」という指摘であります。
まったく同感であります。
いかなる変化にも、決して臆さず、まどわない。
むしろ積極果敢に迎え撃って、新たな価値を創造しゆく心の内発の力が今ほど求められている時代はないでしょう。
その力を一人一人の若き生命から、生き生きとのびやかに解き放っていくことこそ、人間教育の使命であると、私は確信してやみません。

3月2日(水)晴れ

ゼロスポーツの記事はショックである。

朝の会。

川本社長来社。
MKアクト中里さん来社。
川畑氏来社。
昭英化学さん来社。
試作用アクリル手配。
三和電化小暮様来社。
今後の方向性。
赤丸氏来社。
新谷社長来日。

●今日の学び
「桃李ものいわざれども下(した)自から蹊を成す」
とは、中国の言葉である。
桃や李は何も言わないが、その花の美しさや果実に引かれて人が集まり、
自然と木の下に道ができる。おなじように、徳ある人のもとには自然と人々が寄ってくる。(中略)
人の幸せのために、自分の使命を精一杯果たそうとする時、人は無常の「花」になる。

●新・人間革命
そうした組織の精度的な対応に目を向ける前に、
伸一は、何が組織活動の活力源であるかを、人間という原点に立ち返って、
明らかにしておきたかったのである。
人間の心こそが、すべての原動力である。
ゆえに、その心が、赤々と燃えているかどうかに目を向ける
—そこに、人間主義の指導者の視点があるのだ。

●5面 大阪の金型屋 宮崎さん
得意先が不渡り手形から、思いも寄らぬ業績回復
確固たる基盤築けた

3月1日(火)雨

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朝一で、メンテ設備搬入。

朝勉は、徐々にディスカッションの場になってきた。
テーマは、”任せる”。

任せるとは非常に難しい。
お願いすることと、自分で考えてくれという境界線。

自発的に、やろうと思わせられるかどうかが、こちらの問題。
自発能動がいつも心にある。と和彦。

決められた方が、やり易い人がいる。

マネジャーかオペレーターか。
オペも長くやっていれば、スキルがついてくる。

お客様曰く、
人に仕事をまかせっきりはダメだと思う。
気にしないときに限って問題が起きる。

谷本と昼食をとった。
「考える仕事は、朝か夜にしなさい。日中は、DOかCHECKだ。
PLANがあるとすればできている構想を見える化する仕事だよ。
日中、構想をまとめられた例がないだろ。あたり前だよ。
半分まとまったら電話が入り、浮かびかけたら声をかけられる。
朝、早く出るか、夜皆帰った後に構想を練るんだ。10分でいい。
日中はせめて、”この調べ物をする。””計画が間違いでないかを確認する”
といったように、はっきりと決めたDOとCHECKで、次のPLANに活かす。」

「瞬時に判断しないといけないといけないことが、多くなってきたと思わないか?」
「はい。」
「センチメンタルになってる暇などない。
大企業の専務だって、机の上の山積みの書類を5分に一つ決済する。
必ずそういうスキルが求められるときが来るよ。
その為に大事なことは、判断の軸を持っておくことだ。
これがないと、決まらない。心の中で相談するメンターを持つことだ。」

PM和彦を呼んだ。
「昨日の報告したの?」
「今日やります!」
「5分で終わる仕事を、なぜ12時間かけるんだ?」と始まる。

「仕事は、だいたい5分で終わるんだ。それを今やるか、後でやるか。
待ってるお客さんにとってみれば、12時間待たされてるんだよ。
同じ5分なら、今やったほうが、お客さんにとっては100倍もいいに決まってる。
じゃあ、俺たちはどうか。12時間後の5分は、5分では終わらないよ。

もう一度、メールを読み返して、内容を確認しようとするが、相手は不在。
折り返しの電話がかかってくるのに、1時間待って、また仕切り直す。
12時間かけて精度は上がったか?普通は、鮮度が落ちた分だけ下がるもんだ。

今度行く、”エーワン精密の梅原会長”の話はそういう話だよ。
良く聞いた方がいい。」

大河原が、
「自分にとってはMIYOSHIはレベルが高すぎました。」
との業務報告を最後に退社していった。
昨夜、谷本が3時間の対話をしてくれた。

午後、対応の会議を10分開いた。

「自己実現してもらいたいのだ。
それができないで終わる事が悔しいのだ。」と。
もう少しで、一つ壁を乗り越えるところだったのに。

●今日の学び
「最も重要なことは、幹部同士の団結です。
団結というのは、互いに”他人任せ”にするのではなく、
自分が、この大ブロックの一切の責任を担おうと、心を定めることから始まります。」