11月30日(月)晴れ
谷本と年末に200社回る決意をした。
夕方から、顧客リストの整備をする。
谷本が夜9時まで作製してくれたものを、
自分はムキになって朝までに350社の入力を終えた。
どうしても、明日から周りたかった。
中国のスピードを感じたからだろうか。
"too late"は避けたい。
走り始める早さを実感したからか。
我々には、いつも時限がある。
決めた以上はやる。
MIYOSHI代表、佐藤英吉の周りで巻き起こる日々の出来事から、
ちょっとした気付きや、深い学び、そして、驚きWOW!
そんな奮闘ぶりを20年間、ヒデヨシ日記に書き残しています。
「今日の学び」を常に己に言い聞かせ、人間革命していくために。
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11月30日(月)晴れ
谷本と年末に200社回る決意をした。
夕方から、顧客リストの整備をする。
谷本が夜9時まで作製してくれたものを、
自分はムキになって朝までに350社の入力を終えた。
どうしても、明日から周りたかった。
中国のスピードを感じたからだろうか。
"too late"は避けたい。
走り始める早さを実感したからか。
我々には、いつも時限がある。
決めた以上はやる。
11月28日(土)晴れ
中国に進出した会社は世界から50万社。
日本から5万社と言われる。
撤退した会社も数知れない。
そこには人間がいる。
儲かるか儲からんかにとらわれた価値観は、
僕には限界があった。それを思い知った中国訪問だった。
「教育とは、一次元からいうならば、
『心の砂漠化』との間断なき精神闘争でありましょう。
その汲めどもつきぬ智慧の源泉を、
私たちは、文化大恩の貴国(中国)から伝来した
大乗仏典に見出してきました。」師匠。
我々は中国から教わったのである。報恩という言葉も。
それを忘れて中国へ進出した企業は一時成功したように見えても、
最後は失敗をしているように思えてならない。
伊藤社長が耕している赤土の大地は、ただの大地じゃない。
報恩ということと、中国人に誇りに火をつける耕しなのだと思った。
「人間経営。」
新谷社長も伊藤社長も非常に泥臭く、
朝早く出勤されて、夜遅くまで対応に追われている。
翻って我々はどうか。
中国訪問の最中にも、扇野、木村、谷本、新田、小久保から、
毎日、報告のメールが届いた。
扇野からは、作業日報。
エクセル一枚のシートで、工場内のほとんどが分かる。
谷本からは、お客様がどう思っているかまでも伝わってくる。
新田のメールは、現場の様子が手に取るように分かる。
みんな必死に自分の課題に挑戦して頑張っている。
良いスタッフを抱えて、成果を出させてあげられないとしたら、
それは、経営者の力量不足である。
現場in日経実業
顕微鏡は一体何台あるでしょうか?
検査、選別作業者は、目を離さない約束になっている。
顕微鏡をのぞきながらの半田作業も非常に手際がいい。
その顕微鏡、わが社の近くで製造されてるんですけど。
そういうものもあった。
中華料理店で
東プラの田辺さん蛸井さん郭さん、ウェイさんと食事。
広州モーターショーへの出展で、連日お忙しい中だそうだが、
我々にスケジュールを合わせていただいたとのことで恐縮である。
吉田社長の経営や現場管理の話にみんな耳を傾け、
延辺大学卒の田辺さんが流暢な中国語で通訳する。
「意識の問題ですね。どうやって現場を管理してますか?」
31歳の郭さんウェイさんの質問が鋭い。真剣である。
田辺さんの配慮も行き届いている。
吉田社長の最後の一言は、皆をピリッとさせる。
”景気が悪いとか、環境や人のせいではない。人が育たないのは育てていない自分が悪い。
景気が悪いのは、良いときに悪いときの為の備えをしてこなかった自分が悪い。
顧客から仕事が出てこないのは、良いときに新規開拓していなかった自分が悪い。
世の中に何一つ自分の責任ではないと言い訳できるものは無いのです。
そう思えば全ては簡単です。自分が行動を起こせば良いのです。”
それにしても、郭さんウェイさんは強い。白酒何杯飲んだろうか。
彼らの姿勢に、また学ぶものあり。
皆、命かけて仕事している。そんな印象を受けた。
寮部屋in日経実業
自分の空間はベット部分だけ。
ここに寝泊りしながら、
3勤をこなす。
寮外観in日経実業
日経実業の寮。
この寮で、約1000人収容できる。
奥にはまだ空いている寮がある。
部屋も見せてただく。
朴社長を囲んでin日経実業
朴社長と社長室にて。
朴社長からは、2日間に渡っていろいろと話ができたし、
ご案内もいただいた。日本語が非常に上手で、頭が切れる。
朴さんからは、たくさんのことを教えていただく。
「中国のスピード。時を大事にすること。
人との縁を大事にすること。
「識別」という言葉を使ってらっしゃったが、
日本企業が中国に出てくるときに一番足りないもの。
臨機応変ということ。法律の問題。税の問題。」
カップin宏得電子
骨壷じゃない。
飲み物は当然現場持ち込み禁止。
作業者のカップ置き場。中国っぽい。
提案箱in宏得電子
カイゼン提案制度。
意見箱を提案箱に名前を変えたという。
生産現場でありながら、治具製作力にすぐれているのは、
このカイゼン魂から来ている。
成形現場in宏得テック
成形の現場は管理が行き届いている。
金型も頻繁に使用するものと、
そうでないものを違う色の掛布で分かるように管理。
現場は、ガラスで見通せる。
埃を嫌うため、ダクトの上にも粘着シートを採用。
多能工管理in宏得テック
金型修正や成形技術をボードにて分かりやすく管理。
そう。誰でも知っている管理方法だが、
きっちりやっている会社は少ない。
もたもたしていると、
後輩が先輩を追い抜いていくのが一目で分かる。
現場in日経実業
5万平米の敷地に工場をすでに建てて企業誘致を図る。 その中のひとつを、宏得電子が使用。
品証も、技術も現場に入る徹底ぶりで、事務所に人がいない。
朝8時から、夜の8時まで。現場の手際がいい。 別の現場でダメでも、使命を与えて頑張る人間をつくってしまう。
見学させていただく中で、現場の一人一人に声をかける伊藤社長が印象的。 本気の一人が、ここまでの人材と現場をつくり上げることを目の当たりにした。
似たような現場はつくれても、末端の作業者を見れば分かる。 「お金はもらうもんじゃない。自分で稼ぐもんだ。」とのテックの伊藤社長の言の通り、 担当ごとの成果を毎日データ化していて、壁のホワイトボードに展開されている。
農地in日経実業
日経実業、敷地の一角を農地にした。
みんなと農地を耕したり、養豚したりと忙しい。
その様子が、今年初めに日本のテレビで紹介された。
工業から農業の見直しへ。
なんて口にする人は多いが、
すぐに立ち上げた人はそうはいない。 そのために、伊藤社長は大変な勉強をされている。
新工場
別の4万平米に工場を建設中。
朴社長にご案内いただく。
ワンフロア500坪の3F立て。
建物まで建てて、使用者がインフラ内装を整える。
チーム評価掲示板in日経実業
これが圧巻の一枚のボード。
リーダー組織別にQCDSを点数化している。
リーダーは女性が多く、キビキビと対応している。
それでも、ここまではやればできる。
伊藤社長の凄いところは、とことんまでドロップアウトさせない努力をすること。
どこかに使命を与えて、頑張らせてあげる。厳しいけどやさしい経営者だ。
工場外観in日経実業
5万平米の敷地に工場をすでに建てて企業誘致を図る。
伊藤社長から教わった事は非常に多い。
「どうやって気持ちよく仕事してもらうかだよ。ただ怒ったってダメ。
必ず理由があんだから、カイゼンしてあげないと。
現場でカイゼンしたことは、ちゃんと褒めてあげる。
その上でアドバイスだよ。結局『人』なんだよ『人』
仕事の変動があっても人は切れないよ。
奥さんにお土産持たせてあげたり。だって苦労かけてんだから。」
日本で経験豊富の伊藤社長が徹底してきた。
しかも、中国人の信頼を勝ち得ながら。
出来るようで出来ないことである。
求人事務所
市街の求人の事務所。
女性の担当者が一人座っていて、
会社説明をして、履歴書の用紙を渡す。
どうやって3000人集めるのかと思っていたが。。
奥に新谷社長がいるが、隣の自転車屋に文句を言っているところ。
我々が到着したときには、この事務所の前に自転車が陳列されていた。
とにかく、中国ではほおっておくと何をされるか分からない。
街の交通
中国ではナンバーのない自動車がたくさん入っているが、
地域内を走る分には問題ないのだそうだ。 電気バイクも非常に多い。 BYDはシンセンにあり、大変な急成長を遂げた。
来年発売のEVは、100万円しない。 2日目の深夜に亘る意見交換の際に、
我々のコンバートEVには、非常に興味があるとのことで盛り上がる。
現場in宏得電子
現場の写真。 作業者、品証、主任、修理など帽子と制服の色を分ける。 検査担当者は、窓越しに手を振っても絶対に反応しない。
目を離すなと指導しているからだ。
が、一旦現場を離れたり、すれ違ったりするとみんな挨拶をしてくる。 現場の意識の高さがぴか一だ。
食堂in宏得電子
食堂。
楽しく食事できるようにテーブルも椅子もこの色に塗りなおしたと言う。
12時ピタリで工場からドッと人が出てきて、
食堂に向かうひと半分、門から外へ向かい人半分。 売店もある。
感謝状などin宏得電子
玄関には、大手各社からの感謝状などが並ぶ。
壁の掲示板in宏得電子
これは品質に関する掲示物。
壁の表示物は、品質、生産、5S、カイゼン、
4M変更、多能工リスト、利益管理などしっかり見える化されている。
担当は顔写真表示で、データの鮮度も保たれている。
節約in宏得電子
節約。
現場は、本当に節約を徹底している。
蛍光灯にはそれぞれスイッチがついており、
使用しない現場は徹底的に消してある。
廊下の照明はセンサー付きで、人のいない時には消えている。
生産設備も、あるものを有効に利用しているのが分かる。
医務室in宏得電子
医務室を完備。
3000人いればひとつの村である。
具合の悪くなった従業員も、町の病院では高いので無理をしてしまう。
ということで、資格を持った医師が常駐している。
昼休みin宏得電子
奥は寮の写真。
チャイムと同時にぞろぞろぞろぞろと作業者が出てきた。
ピーク時の3000人なんて想像もつかない。
シャワー室や、食堂も見せていただく。
昼食の用意をしていた。
身長ほどあるヘラでダイナミックに調理。
11月25日(水)g
本日、宏得電子、宏得テックをはじめに訪問し、
午後から、河源日経実業へ。
背筋が凍る思いだった。
日本全国で取り組んでいる現場強化は、
全て取り入れられ、しかも実践されていた。
1200人の会社で。
5S、カイゼン、ムダ取り、見える化、
ポカヨケ、検査成績表示、立上りスピード、
工程配分、治具製作、高効率ライン、利益管理、
社内規定、人事評価、チーム評価、環境、福利厚生。
それでも伊藤社長の口癖は、
「現場の目を見てやってくれ。違うでしょ。真剣でしょ。
だって戦場だもん。でも辞める人なんていないよ。」と。
このレベルの高さ。
キビキビと活き活きとしたスタッフの動きが目立つ。
例外はない。
新谷社長、伊藤社長の真剣勝負がここまで作り上げたのだとすぐに分かる。
これからのビジネスをどのように発展させるか。
グループ会社として連携することを決定させて、
その際の詳細を詰める。
午後は、2時間高速をぶっ飛ばしてもらい、河源へ。
日経実業へ。5万平米の敷地に企業誘致の仕組みを完成させた。
この不況こそ邪魔するものの、この考え方は必ずいい結果を生むのではないか。
夕食後、朴社長も交えて、深夜まで今後の可能性について語りあう。
11月24日(火)
新田からのメール
「午前中、指導、作業者の慣れの関係で思う様に上がりませんでした。
午後からは作業者も慣れ始め、スピードも出てきました。
午前中の遅れを取り戻そうと1時間残業してもらいましたが、本日の生産数432でした。
組立の所でうまく流れなかったので、まずはジグの改善、ビスの受け皿の改善、
まずはそこを改善し明日は台数を上げていきます。
また、流れの中でうまくバランスをとる為に気がついた所を随時改善していきます。」
今日からのプロジェクトを新田が担当した。
このメールから、様子がよく分かる。
機内で吉田社長と話したことが思い浮かぶ。
どこまでいけばLTの優位性が保たれるのか。
例えば、2時間と3時間の違いになったときにそれは優位性というのか。
それと、トータルで管理すれば、立上りのコントロールができる。との話。
或いは、今の広さでの年商の限界は?などなど。
明日の現場が楽しみである。
11月24日(火)東莞
宏得電子の路さんが迎えに来てくださり、トンガン市内へ。
約2時間の車中でうつろになっているところで横を見ると、
なんと吉田社長が読書を始めている。
中国の揺れる激しい運転の高速道路で。。
途中いくつかの街を越えて、東莞に到着。
ところどころ工事中を除いて、
高速はよく整備されていた。
宏得電子新谷社長、宏得科技伊藤社長と再会。
先月の20日ビックサイトでお会いして1ヶ月と4日で、
「ぜひ東莞でお会いしましょう!」が社交辞令ではなくなった。
市街地は活気に満ちあふれてる。
レストランもほぼ満席で、笑い声が絶えない。
鍋を囲んで、近況を語り合う。
11月24日(火)広州
阿部塾第1回広州視察。
朝、5時40分の西武線に乗り14時広州着。
機内の5時間を書類に目を通しなど用意していたが、
なんとなんと、吉田社長との会話で広州についてしまった。
今後の業界、哲学、経営のあり方などなど。
どうやら広州では、今日からモーターショーということで、
人の多いこと。車も多くて空港前に入れないくらいとのこと。
このクラクションの音で中国に来たなと実感。
暑くはなく過ごしやすい感じ。
11月21日(土)忘年会
「みんなー、生きてますかあー?」
以上業務連絡。
11月20日(金)晴れ
「負け戦は必要ない。勝ちましょう!」師匠。
「男らしさとは、戦うことである。」同。
経済も人生も戦場である。今こそと決意を新たにす。
扇野、谷本、佐藤は二つの見積り案件で動く。
午後、池袋の東莞市駐日連絡事務所の旭さん山田さんを訪ねる。
真田教授と柏木教授のご紹介で、「行くならしっかり準備せよ」とのご指示だ。
旭さんは93年に中国へ進出。非常に丁寧にアドバイスを下さる。
「中国人は紳士ですよ。人間として、キチンと接することです。」心に残った。
そして、あらためて真田教授に感謝。
お会いできるまでに、大変なご多忙の中、10回近いメールのやり取りがあり、
「真田で御座います。佐藤さんの件、くれぐれも宜しく御願い申し上げます。」
とのメールを送って下さっての出会いである。
「『人のために火を灯す』とはこういうことなんだ」と、その振る舞いで教えていただいた思いである。
夜、帰社。来週スタートのライン構築で新田が奮闘していた。
「何台組んだ?」
「サンプルで何回もやりました。」
「初回部材を使用しては?」
「ゼロです。」
「来週スタートなら、それ使ってやらないと。
新田が5人いれば絶対にできる。
そういうラインをつくって、自信満々で迎えても計画通りにいかないものだ。
自分で何台作ったが勝負だよ。癖つかんで単純化して現場に落とすんだ。」
「はい!」
明日でもいいと思ったが、新田はそれから準備して取り掛かった。
愚直に突き進む。自分も成長するし、そういう姿勢に周りもサポートしてくれる。
朝いただいた古野さんからのメール
「・・・私が今までうかがった企業さんの中でも、株式会社MIYOSHIは、
女性が多い企業であると感じます。
そこで、私からは女性の特徴を生かした経営を考えてみました。
男性の特徴といえば、論理的、集中型、成果主義、個人主義、競争があげられます。
女性の特徴といえば、感情的、分散型、プロセス重視、集団プレー、協調があげられます。・・・」
これは貴重なご意見である。
そういえば、今日お邪魔した事務所の社長も女性だった。
11月19日(木)寒い!
扇野と谷本は日光へ朝出発。
朝礼では、久我さん古野さんのメールを全文紹介。
久我さんのメールの一部。
「・・・特にトイレのキレイさは、前々から佐藤さんのブログを見ていたので
どれほどかと思い使わせて頂きましたが、
新品同様の清潔さでとても驚きました。
掃除がとても行き届いているのがよくわかりました。
あまりにキレイなので、汚くは使えない。
そういった効果もあるのでしょうか笑
トイレが気持ちが良く、まるで自分の家にいるような空間作りが
お客様を大切にしていると暗に示すようです。
従業員の皆様が気持ち良くトイレを使える、
一見小さなことのようですが、とても大切なことだと思います。」
というお褒めの一言とともに、挨拶について一言ご指摘をいただく。
「佐藤さんの会社ならもっと元気があってもいいと思います。
挨拶は対外的な面だけでなく、社内の雰囲気も良くすると思います。」
社内の雰囲気と聞いてドキッとする。
みんな朝の出社のとき、元気に挨拶をしてくれるが、
自分が管理職としゃべっていて、ろくに返さない時がある。と思った。
今日からあらためようと誓いあった。
また、棚の上にあるダンボールが危ないとご指摘いただき、
「ああ、久我さん身長高かったからだ。」との声には笑った。
そうだ。高い視点からものを見る必要があるということ。これは視座か。
以上朝礼。
朝、フェアさんにて打ち合わせ。佐藤と行く。
昼、NKEの中村社長が京都から到着。
みよしそばを食べていただき会社を訪問いただく。
新倉から説明させていただき、EVに乗っていただく。
工場は3F新田、2F佐藤、1F木村が案内。
その後、会議室にて製造万般に渡って語り合う。
シャンパンタワーの話に、はっと気づかされる。
勉強してらっしゃる中村社長。
「『ザ・ゴール』に出てくるTOCの如く・・・」
TOCと聞いて、「東京卸売りセンター」を想像してしまう私は、
心の底から反省をしないといけない。
「本当に刺激を受けました。」とのご感想をいただく。
管理職とも名詞交換させていただき、今後の連携を誓い合う。
夕方、HABAさまクルールラボさま来社。
同じく夕方、ユーエスケー宮澤様初来社。
夜、管理職と谷本、佐藤と見積もり案件の打ち合わせ。
リーダーを任された新田の夜メール。
「本日、頭の中で整理がつかなかった事がすごく悔しく思いました。
あれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない、あれも覚える、これも覚える、
これらが頭の中でグジャグジャになってしまいました。
まずは今やらなきゃいけないこと、など優先順位をつけ一つ一つやって整理していきます。」
それでいいんだ。頭の中がグシャグシャになるくらい悩むんだ。
悩んで悩んで失敗して乗り越えたことだけが、身につく。
人から丁寧に教えられてうまくいったことなんか何も残らないよ。
大変だけど頑張ろう。ちゃんと先輩が見守ってるから安心して。
11月18日(水)晴れ
森下ゼミの久我さんと古野さん来社。
新倉の説明で、EVに乗っていただき、
3Fを新田、2Fを佐藤、1Fを木村が案内。
それぞれ、慣れない説明で緊張もしたが、
一生懸命にご案内できたと思う。
会議室にて、経営のこと、人事のこと、
生産のこと、業界のこと、品質のこと、
地域のこと、志のこと、人生のこと。
対話で思いもかけず、長時間拘束をしてしまう。
志の高い学生と意見交換するのは楽しい。
こんな深い話になるとは、思いもよらなかったが、
真剣に聞いてくれた。
「作業に真剣に取り組む様子、よい緊張感に包まれた仕事場の雰囲気、
業務と休憩のメリハリ、親切な対応、これらのことが印象的でした。
みなさまによろしくお伝えください。」
と、深夜に古野さんからメールを頂戴した。
深夜、谷本からもメールが入る。
「お疲れ様です。谷本です。
今の弊社は三年後世界一になるためのステップの段階と思います。
テレビ番組「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」に出るような。
自社製品の無いミヨシとしては、製造業というよりサービス業に近い形態が理想かなと感じます。
つまり、ミヨシ丸投げ。大手量販店やユニクロが繁盛している理由は、やはり安いにつきると思います。
安い価格をメーカーに提供するには、協力会社を多分野で抱えることと思います。
社内を協力会社を管理する部隊と、もの作りをコツコツやる部隊(純粋に物作りが好きな人が多数なため)に分けるのも一つの手かと思います。 1000台以下の少ロットしか国内に残らない以上、立ち上がりの早さを目指す今の目標は正しいとおもいます。一方で大量品の海外品の品質をミヨシを通して守るのが、メーカーにとっての付加価値かと。谷口専務の言葉どおり「王道に近道無し」かと痛感します。提案ですが、全員にみよしでの満足する事と不満に思うこと、こうしたらもっと仕事がしやしくなる、今まで勤めた会社はこんないいてんがあった、みよしはこんな会社に成ってほしい等ざっくばらんな意見をレポートさせてみては如何でしょうか?時間外でお願いし、期間は2日以内で。 そこに みよしの将来を左右するヒントが有るような気がします。 以上、まとまりの無い文章で申し訳ありません。」ここまで考えてくれる社員を抱えて幸せである。
11月17日(火)雨
「企業は常に、”革新的”で”挑戦的”で、
不断にドラスティックな成長を続けていかねばならず、
それを率いる経営者はリスクを取って
改革を続けていかねばならないという考え方だ。」
柳井社長の経営者のイメージ。
玉塚社長との違いを評した。
11月16日(月)晴れ
日中、決算資料のまとめ。
夕方、鷹の道製作所の岩沢社長と懇談。
海外展開されて15年の岩沢社長から、
国際取引する際の注意事項など種々伺う。
概ね
税と法の壁をどう乗り越えるかが課題。
夕方立川へ。
11月14日(土)
ビズキッズに投資家として参加。
狭山商工会議所のビズキッズに参加をさせていただく。
中学生が起業し、一生懸命書いた事業計画書を元にプレゼンをする。
かっこいい会社名だが、事業方針が「利益を出す」とか。
我々が試されているのか?ドキッとする。
品揃えの根拠は?
売れ残ったらどうするのか?
どういうポスターを作製するのか?
客層は?販売方法は?
投資家からいろいろ聞かれて、何度もやり直す。
SNACK & DRINKの社長からは、
売上目標30000円強、仕入れ計画25000円。
飲み物はお茶中心の品揃え。
投資家の窪井がただす。
「お菓子の内容は?」
「しょっぱい系です。」
「しょっぱい系のスナックに、コーラがないのは何事だ!」
「隣の『和』さんで、和菓子をやるのでお茶がいいと思いました・・」
「隣はいいんだ!君の会社がどういうコンセプトで営業するかなんだよ!」
熱くなる投資家窪井。
噴出しそうになる自分を抑えるのが精一杯。
それと、投資家の側から企業家を見ると、
また違った視点でものが見えてくるものだ。
最終的に、一株千円の株券を投資家で数十株購入。
来週の売上が気になる。
11月12日(木)雨
スタンディングを9時過ぎまで。
朝礼を遅らせてしまう。
最後は、優先順位の意思決定も含むので簡単にはいかないが、
「こういう手順でシフトは決めるんだ」ということを、
朝礼を待つスタッフを待たせてでも確認しておきたかった。
●まずは納期計画から、生産計画に落とし込む。
生産計画に対して、適正人数と適性人員を配置してみる。
その人員配置で計画の生産数をクリアできることを確認する。
(ここで大事なことは、どうにもクリアできない計画を立てないこと。
頑張ればクリアできる計画で、必ず達成させる。)
見積り単価からコストの裏づけを取る。取れないときはもう一度練り直す。
ここまでの作業を、前日に終わらせておく。
そこまでやっても、当日変化があるものである。
ホワイトボードを机上の空論にしてはいけない。精度を高めよ。
以上、スタンディング。
引き続きの朝礼では、P・D・Cの重要性を話す。
皆の仕事には、必ず計画がある。それを確認しないで仕事に入ることのないように!
スタンディングの内容を含めて、新田が夜に送ってくれたメール。
「本日の朝のミーティング勉強になりました。
まず、その日の計画、そしてその計画に対してこの人数で出来るのか、出来ないのなら
ばどれだけ人数を投入すればいいのか、その計画がいかに大切か勉強になりました。
又、本日も検査に入りながら宮崎さんの行動、発言、を見させていただきました。
ラインに入りながらだったので少ししか見れませんでしたが、自分だったらこうすると
思った考えの先の先まで考えた行動をとっていました。
そんな行動が取れることが今の自分の目標です。」
私からの返信「新田さんの言うとおり勉強と経験です。
マネジメントは簡単なようで難しいものです。
特に我々は、コスト管理まで含まれますから、答えが出ないことがあります。
つまり、どちらを優先するかの決断をしないといけないからです。
そういう意味では、私も含めて皆研修中です。頑張ってください。」
午後、斉藤金型さんが新潟から来社され見学してくただく。
MIYOSHIの組立てや、5Sオペレーションなど、聞いていただく。
「非常に整理整頓されていて、いい現場だと思いました。」との感想をいただく。
狭山にて、真田教授の講演。世界経済の動向の中で、我々がどのようにビジネスをしていくか。
少量多品種ハイクオリティハイマージン。人材。内需拡大の嘘。間接でも外貨を。
マニュアル化できない仕事。丹精を込めて。勇気。キーワードをたくさんいただく。
真田教授との懇談で、今後の戦略で力強いお言葉をいただく。
私が目標にする慶応義塾の後輩支援のことなど、大変勉強させていただく。
明大の久我さん、斉藤さん、原さんと帰る。車中で経営理念の話など。
11月11日(水)雨
朝にスタンディングにて、今日から生産のリーダーを宮崎任命。
「昨日言ってくれたら作戦考えてきたのに!」と。
生産と資材とのコンセンサスがロス。
同じ脳みそで管理すれば早いと見て、
管理職の木村が、生産管理と資材を兼任、
現場の準備から生産までをリーダーがまとめる。
この形でどういう数字が出るか。
リーダーに任命した宮崎は、品質意識と効率生産がダントツだ。
現場への声がけもできるし、ホウレンソウもできる。
午前、谷本と打ち合わせ。
初めて製作のカレンダーをどう使うか。
朝、アサヒさま、アクロスさま立会いで来社。
昼、安東社長来社。
11月末の案件打ち合わせ。
昼食時に、東北のコストが話題になる。
コストダウンにどう対応するかを、各社必死に検討している。
午後2時TSC高橋さま来社。
夕方、名刺を整理して、谷本が台帳づくりへ。
非常に難しい舵取りが要求される。
11月10日(火)晴れのち雨
朝礼にて、自己評価の考え方について。
「自分のプラン・ドウ・チェックが、自己評価です。
月初に計画して、月中頑張って、月末に振り返る。
そして、翌月の計画を練る。
自己評価ですから、当然バラつきがあります。
それでいいんです。自分の評価をしっかりしてください。
今日の能力給は、自己評価そのままにしました。」
しまった!付けとけば良かった。という人もいたに違いない。
これをいい機会にしてもらいたい。
<先日の朝礼>
トイレは、何のために掃除するのか。
ちびったおしっこを拭くためじゃない。
お客様、自分ではない誰かに気持ちよく使っていただくため。
「人のために火をともせば 我がまへあきらかなるが如し」。
製造業はこれができないと、いい仕事が出来ない。
あと少しのことで、これでいいやと思ってしまうかどうか。
needsでなくwants。お客様の心の中まで入れれば、いい仕事ができる。
そう思って、トイレ掃除をしてください。
11月9日(月)晴れ
午後から、思いつきの焼き芋大会!
プロジェクトチームは、朋子リーダーのもと、
言いだしっぺの山田、橋本、諏佐、新田。
ライン配置表に突然「イモ」って書いてあり、
ビックリに人もあり。
イモ洗い、アルミホイル巻き、火起こし、試食。
昼、みんなの休憩に間に合わせた。
川越の「紅あずま」は、うまい!!
木村さん差し入れのお焼きも好評。
30キロの紅あずまを、ご家族に持ち帰っていただく。
11月6日(金)晴れ
宿題のレポートは出社とともに、皆提出していただく。偉い!
朝礼にて、昨日の工場見学者から一言ずつ発表。
「コミュニケーションの行き届いた会社です。」とか、
「指示書の表示方法を取り入れられないか。」とか、
「P管理図の公開は今日からでもできる。すぐにやりたい。」とか、
「MIYOSHIの目標になる会社です。」とか。
私からは、担当してくださた亀田さんからの今朝のメールを全文紹介する。
「・・・MIYOSHIさんメンバーの現場への興味、やる気を強く感じ、
こちらも仕事への姿勢、意気込みという部分で非常に参考になりました。・・・」等々。
午前、J-Lec上村さん山下さん来社。
ついつい熱くなってしゃべりすぎてしまう。
山下さんは、先日の日経ビジネスの記事を持参してくださった。
郵便車両21000台をコンバートで電気自動車にするという試み。
上村さんからは、一喝された。
「オイルショックでも、バブル崩壊でも、アジア通貨危機でも、
『100年に一度』とは言われなかった。尋常じゃありません。
佐藤さんのおっしゃる通り、これまでの手の打ち方ではダメだと思います。
しかし、『定価』が『メーカー希望小売価格』と言われだした頃、
価格は市場が決めるようになり、価格破壊が起こった。
その時につぶれていった会社は、2種類ある。
『バカやろー。こっちには想いがあるんだ!』と対応しなかった会社。
そして、『対応したが、どうにも利益が出せなかった会社。』
付加価値にも、認められる『価格帯』というものがあります。
今も、ランボルギーニとフェラーリは過去最高益を出しています。
この会社をどういう組立屋にするか。そして、中国、ベトナムをどう使うかです。」と。
この数日悩んだ自分を見透かされた。
夜、扇野、木村とともに人事考課。
管理職の評価の仕方に意見があり管理職は実績のみと変更。
その他、人材育成のあり方、評価というものの目的認識の違いなど、
たっぷり2時間かかった。
今回は、ばらつく自己評価をそのまま評価とした。初の試みである。
この評価制度を、毎月のP・D・Cに乗せていくためには、
自己評価は大事な意味合いを持つ。考えてPlanして、
Doして、Checkをする。そして、来月のPlanに繋げる。
自己評価を、PlanとCheckに生かしてもらいたいため。
MIYOSHIの現場の理想。(扇野)
リーダーをいつでもできるスタッフが現場にたくさんいる。
アメーバのように、環境も人事も変更可能。なるほど。
11月5日(木)夜
電気自動車の問い合わせで、
いしがま屋さんからお電話をいただく。
電気自動車の検索でMIYOSHIを見つけていただいたとのこと。
フィアットのコンバートをお願いできないかとのこと。
静岡の下田で、
大型バスをてんぷら油で走らせて、ピザ屋さんをやっている「いしがま屋」さん。
ついつい、お互いに夢語りあったりして長電話になってしまう。
おもしろい取り組みをされているが、大変なご苦労があったと思う。
いしがまや
http://www.ishigamaya.com/
先日のワーゲンバスのコンバートの見積り依頼といい、
そろそろ本気で外向きに取り組まないと待っている人がいる。
社内でも、扇野と打ち合わせ。
スキームはできないわけではない。動き出さないと。
11月5日(木)晴れ
B&Plusの亀田さんにお願いをして工場見学をさせていただく。
メンバーを朝発表して10時に8人で出発。
初めて他社の工場を見るスタッフもいるし、
B&Plusさんは、もちろん初めて。
部材の受け入れから、出荷に至るまで、
亀田マネジャーの説明を伺った。
本当は、1時間くらいの予定だったかも知れないが、
全員が現場に食い下がって質問を投げかけるために、
たっぷり2時間かかってしまった。恐縮である。
でも、企画した自分としては、食らいつくスタッフを見て、
亀田さんに「皆さん、すごく熱心ですね。」と言われ、
非常に嬉しかった。
管理に食いつく人、作業に食いつく人、掲示に食いつく人、
カイゼンに食いつく人、5Sの運営に食いつく人。
それぞれだが、毎日、毎日MIYOSHIの現場で、
悩んで、悩んできたので、自然にそうなっていたのだろう。
現場も知らない新入社員が来たところでこうはならないだろうし、
リーダーとして悩んでない人間は、視点がまったく違っただろうと思った。
谷本なんかほっとけば、夜までいたに違いない。
聞きたいことは山ほどあったのだと思う。その気持ちはよく分かる。
メモ片手に必死に書きとどめているスタッフを見つめながら、
ふと僕は違うところに思いを馳る。この人達を真剣に守っていかないと。
道を切り開いていかないと。舞台を作ってあげないと。
16時帰社。全員がレポートのフォーマットを持ち帰った。
甘えて恐縮だが、亀田マネジャー他、現場の皆さんがみな親切で、本当にありがたかった。
心から感謝します。
今回、行けなかったメンバーも必ず連れて行きたい。
11月4日(水)晴れ
朝の会にて、金子商店金子さんの発表。
プレゼンしている間に、ご飯を炊くという金子さん。
土鍋にガスコンロで、埼玉のお米でつやつやのご飯が炊けた。
随分と久しぶりに食べる感覚の食感。
一生懸命にやっている農家の米を大事にしようという姿勢。
ネットでの売上を伸ばし続けている中で、
ネットのリピート率もかなり高い。
都会のお客様が多いという。
スーパーで買う→おいしくない→産直のお米を買う
→やっぱりおいしくない→金子さんがセレクトした米にたどりつく
こういう流れだという。
金子さんのセレクトは、ブランド米とは限らない。時期もある。
誰が作ったかよりも、誰がセレクトしたかがブランドになる。
毎日毎日釜を並べて炊き続けている金子さんならではだ。
ひびきさんへ訪問。
EVの発展のさせ方など相談。
午後、帰社。
夜、新田、小久保、佐藤と懇談。
新田君からは、
「今日は、ステップアップできたんです!
在庫を上げるところまで、時間内にできました。」
という報告を聞いて、
自分でしっかりテーマを決めて取り組んでいる姿に嬉しくなった。
11月2日(月)晴れ
2012年が景気のターニングポイントだとしたら。。
管理職とリーダーの出勤だったので、
8時半からミーティングを開催。
私から、京都の調査報告。
2012年まで景気が浮上しない前提で仕組みをつくる必要あり。
現在のMIYOSHIのおかれている状況。
それについて私の考えていること。それについての意見交換。
約1時間半。和やかで、有意義な時間が過ごせた。
篠塚さん来社。倉井さんとも合流する。
午後、木村と見積り。
夕方、コストダウン要請に応えられない意向をお伝えする。
電話を切った後、管理職、リーダーに意見を求める。
今回は自分なりの経験に基づいて適正価格と判断した。
が、もし、半分の人数でできるカイゼンが間に合っていたなら、
要請に応えられていたかも知れない。
本当に考えてほしい。
我々は、もっと力をつける必要がある。
手足を早く動かすことじゃない。頭をつかうことを。
11月1日(日)
雑誌「ワーゲンバス」が書店に並んだ。
阿部さんのカッコ良さに比べて、
自分は相変わらず、猫背と出っ腹で、
情けないものである。
雑誌をご覧になられた方から、
さっそく、見積りの依頼を受ける。
「前からこのバスを電気にできないかとつくずく思っていたところ、
実際にあったので感動を覚えています。」
との嬉しいお言葉をいただいた。