2008年10月の日記
10月31日(金)晴れ
そう言えば、うちのスタッフが乗ってなかったぞ。
ということになって乗った。加速には驚いたようだ。
午前、量産時の資材フローを定岡、佐藤と確認。
現状、伝票のFAX、手渡しなど、複雑になっているものをシンプルに改善しつつ、
受入れ確認や入力などのオペレーションを、間違いなく、履歴が追える仕組みをつくる。
データは共有。
「電話に出た担当者以外の人が、その電話を切らずに理論在庫を即答できるように。」
これが、資材管理担当に課せられた課題。
日中は、作業台手直し、ワゴン作製に多くのスタッフを割いた。
夕方扇野に電話が入り、明日10台出荷してほしいとのこと。
みんな退社の後のこと。明日は出勤の予定なし。さすがの扇野も渋った。
電話を替わって、「了解です!」と言って切った。
扇野にしてみれば、品質を最優先しながら、効率のいい組み方は、
同じ作業を、同じ作業者に繰り返しさせること。と捉えていた。
納期が確定していないので、それでいいと思っていた。
だから、100台分の前工程を終わらせていたが、完成品の在庫はない。
そこにすぐ出してくれと電話が入る。想像力が足りないんだ。
お客さまが言われた納期が納期。当たり前だ。絶対だ。
部材が足りないならともかく、こちらの努力が足りないんだから。
僕に言わせれば、
今日は、ライン準備に人をあてて売上ゼロ円の人が何人もいた。
のに、お客さまに言われた要望に応えられないとは何事だ。
そっちが先だろ!と言いたい。シフトがおかしいんだよ!やれ!
結局、扇野が遅くまで残って、対応することになった。
「社長が変えたシフトなのに。」とブツブツ言いながら。。
夜、谷口さんが来る。経営やレースなど、話題尽きず深夜まで。。
10月30日(木)晴れ
午前、フェアさんへ払い出しを受けに行き、
Bearsに滑り込んでペイントの出来ばえ写真取る。
帰って、仕事の引継ぎを扇野、川合にして、
写真を加工してみようとするが出来なくて、
あわてて、友人井上君に電話してイラストレーターへの落とし込みができるか聞いてみる。
「やってみましょう。」ということになって、写真を送った。
ブルゾン屋さんは、明日のデータを待ってすぐに取り掛かる用意をしてもらう。
車両が上がってきたら、任意保険が必要と気がついて保険会社に電話しているうちに、
当日の展示にイーゼルが必要なので購入しているうちに、日刊工業新聞社が来社。
あわてて帰ると、飯能信金の渡辺さんが待ってて、バスが到着している。
ついに、”344”(ミヨシ)ナンバー取得。
渡辺さんを案内しながら、取材受けながら、バスの受入れをしていると、
トヨタレンタカーが契約にやってきた。もうだめだ。
夜、山田さんが来社。
深夜、井上君から電話あり。「できました!」
いやーありがたい!
10月29日(水)晴れ
これも勉強かなあ。
昨晩から朝まで気になって気になって仕方がない。
デサインイメージの違い。
誰に相談すればいいのか。「そんな細かいこと」かなあ。
どうにも気になって、朝、阿部さんに相談する。
自分が思っていることが、うまく伝わらない。
だからと言って、素人が色指定でもしようものなら、
トンチンカンなものが出来上がってしまう。
デザインが伴うものをプロに伝える手段を我々は持ち合わせていない。
家などもそうだ。だからフィーリングが合う人に任せるのが一番。
が、それを持ってしてもイメージが伝わっていない場合がある。
うまい人がいた。事前に何度も何度も話し込んで、
その人のウォンツを探り当てておいて、「仕事は任せてください。」となる。
出来上がりを見ると、どうして分かるんだろうと思うくらい気配りがされている。
そういう仕事が出来るところが生き残っていくんだと思う。
ニーズじゃないウォンツ。全ての仕事に当てはまることだ。
午前、現場に行ってみる。消す寸前だった。塗ってくれた職人もいる。
結局、それを消さずに残すことにした。
ジャケットのバックプリントは、データ指定あり。
何でも仕組みを理解しておく必要がある。勉強だ。
病気になりそうだ。
10月28日(火)晴れ
レースに向けて、ヘルメット、グローブ、などなど調達。
ジャケット製作。プリント発注が間に合わないので、
自作でやろうと思ったが、第一号は見事に失敗。
つくづく思う。何で中1日で完成させる会社がないのだろうか?
ぎりぎりまで、デザインも予算も決まらないことなんでざらなのに。
どこもここも、「10日から2週間の納期です。」
と書いてある。それで注文が来ないと嘆いている。
他と同じことやってたら仕事来ないに決まってるジャン。
とその時、窪井さんから電話あり。
「ちょっと待って、プリントまでやってる工場があるから、兄貴に聞いてみる。」
「やってくれそうだよ。今から来れる?」「今、出ます!」
現場主義のお世辞にもきれいとは言えない工場だったが、
さすがだ。即決で手配もできた。
ヘルメットを持って、ペイントの具合を見に、夕方Bearsへ。
阿部さんお任せだったが、当初のラフな絵からは大きく違い戸惑う。
邪魔をするわけにもいかず、失礼する。
帰社して、清水さんと打合せ。感謝。
10月27日(月)晴れ
トライ1お客さまの評価。275台分のNGゼロ。
午後、トライ2に向けての打合せ。
当日は、本番のパフォーマンスが前提。
あと、3週間。
勝利からの逆算をする。
今週やることが自ずと決まった。
作業台の高さ決め。
先日の日経にインドネシアのデジカメ工場の写真があった。
作業台の高さは、かなり高い。女性の胸のあたり。
MIYOSHIの作業台は、1000ミリにしたが、
先日の試作の際の姿勢は明らかにおかしかった。
腰が痛いとの声も聞こえてくる。
さあ、いくつにするか。
10月25日(土)
「機会は縁をつなぐうちにあるのだ。」
中国の革命家・孫文とも親しかった、
岡山出身の言論人・秋山定輔は語った。
「即ち、縁あって機ありである。
その機を掴むことによって効果を挙げたり、
成功したりするのである。」
「この大事な縁を軽んずるような人間には、
一生涯何もできない。国への恩、親への恩、
友人への縁、袖すりあう縁をも、そういうことを軽く見るような人には
すべての機会はこない。」
「縁」を軽んずる者は、自分を支えてくれる存在を軽んじ、
「恩」もわからぬ傲慢者といってよい。
人間として薄っぺらな愚劣な生き方になってしまう。
新聞より。
川畑と定岡、仲與根で、トライ2の製作を間に合わせる。
川畑と定岡は、都内まで納品に飛ぶ。
10月24日(金)晴れ
ドライバーズ ミーティング。
11.3EVフェスティバル in筑波サーキットに向けて、
第1回ドライバーズミーティングを開催。午後6時。
ありがたいことにドライバー9名全員参加。
登録順に佐藤、川畑、扇野、山崎、以上MIYOSHI社員。
横田氏。
ヨコタ電子の工場長で、バスのハーネスを作製いただいた。ジムカーナの経験あり。
室橋氏。
久保井塗装の社員で、元A級ライセンス所持者。バスのハンドルを塗っていただく。
阿部氏。
Bears代表。ワーゲンドラックレースの元ワールドチャンピオン。
車の手配から車検整備まで担当していただき、レタリングデザインも阿部さん。
石川氏。
FMのDJ。今回レース参加の発端は彼の番組だった。まさかハンドルを握ることになるとは。
小島氏。
with9代表。HP作製やバスの広報を担当。
そして、チーフメカニックの松本67歳。「もう引退させてくれよお。」
当日のスケジュール、車両の状況、パスカードの配布、P券等々。
皆で食事しながら楽しく談笑。
どういう思いでここまで来たのかとか、熱く語るのを忘れてた。まあいいか。
10月23日(木)晴れ
今日も、川畑と定岡は早くから準備をしていた。
皆で迎えた今日。それぞれの持ち場でよく頑張ってきた。
トライ1。
開発担当者、技術責任者にご来社いただき、
午前は工場全体を見学。
午後、工程配分を机上で確認。
現場にて、工程ごとに確認をしていく。
川畑は、本当に立派だと思った。
自身で組み立ててきたラインだけに、
細かい問いかけに対して、的確だった。
いくら設計者がいても、
最後に一番情報をもつのは、量産工場である。
この現場のピントが外れていると悲劇を生む。
今の川畑のように自信をもってモノを組みつつ、
指摘は謙虚に受け止める一人一人でならなければいけない。
19時半終了。
ここまでやって、やっとスタートライン。
10月22日(水)晴れ
いやな思いをしてTVを切った。
出勤途中の車中で、みのもんたの番組。
パンをのどに詰まらせて少年が亡くなった。
本当に気の毒なことである。
が、マスコミは学校の対応を非難した。
本当にそうだろうか。原因はたくさんある。
我々製造業は、問題解決に「なぜなぜ分析」とか、
ありとあらゆる原因を探りだす。原因は絶対にひとつではない。
マスコミは悪者を決めつけ、一点集中させて追いかける。
このやり方に嫌気がさすのである。
こんにゃくゼリーは、製造を中止した。
病院のたらいまわしで、病院の担当者を責める。
皆、同じだ。
自分を棚に上げて「悪い誰か」を決めつけて、
お祭り騒ぎするマスコミにのっかるのである。
残るのは、虚しさだ。
だって、自分の不幸の原因を他人に押し付けるのだから。
午後、債権者説明会に行く。都内のビル。
月曜日に突然FAX、夜はTV、翌日は日経掲載。
94億の負債を抱えて、民事再生の申し立てを行ったとのこと。
幸い、うちは大したことはなかった。
行列にビックリした。
資料をいただき座るところがないので、最前列になった。
500人は超えただろうか。FAX1枚でよくこれだけ人が集まるものだ。
左に裁判所、右に新旧代表と弁護士。
まったく静まり返った場内で、弁護士の進行のもと始まる。
旧社長の短い挨拶。前後もうつむいたままだ。
新社長の挨拶。一致団結して頑張ります。と。
経緯、清算貸借対照表の説明、破産した場合と再建した場合の比較。
質疑応答。銀行と大手商社がほとんど。横柄な態度だ。
額は大きいだろうが、あおりを受けて潰れるのは10万、100万の零細だと思うよ。
この雰囲気では、声も出せないのだろう。
終了後、新社長と弁護士のところに人が群がる。
僕は、旧社長のところに行った。
「こんなときに何ですが、初めてお会いしたもんですから。」
と名刺交換をした。
うなだれた元社長には、
「どうか頑張ってください。」というのが精一杯だった。
が、この人はまだ30代だ。
終了後、誰一人として、この人には近寄らなかった。
僕一人だった。
この人を支える人はいるだろうか。
明日、自殺してしまうかも知れない。家族は?
どうにか頑張ってほしい。
もし、これが演技で、計画倒産で、
怒りを軽減させるための民事再生だとしたら、その時はその時だ。
自分が損をするだけである。
今、目の前にいる30代の青年は、
この大事な経験をバネにして、人の温かみを始めて知って、
それこそ再生できるチャンスだ。支える人がいるだろうか。
この人に金なんか必要ない。激励が必要なんだ。
いままで、上場を目指す大会社の社長でチヤホヤされて。
それが、こうなったら500人いても、声をかける人は一人もいない。
本当にあなたのことを見ていた人が何人いたか。
つらいかも知れないが、よく実感してほしい。
人間と人間の付き合いをしてくれた人が何人いた...
10月21日(火)晴れ
「大丈夫です。任せてください!」
「いやー。あの時は本当に助かりました。
川畑さんのあの言葉に救われました。」
クルールラボ中垣社長来社。
昼、津田さんとともに食事する。
部材遅れで納期がない。
担当の津田さんがピンチ。
その時の川畑の言葉だったようだ。
これが、我々の醍醐味だ。
「大丈夫でした。」は言えても、
「大丈夫です。」は、言えそうで言えない。
それなりの根拠と責任感がないと言えない言葉だ。
これを言い切れる管理職が何人いるか。
それで、会社の強さが決まる。
午後、古庄さん来社。
夕方、ヨコタさん来社。
10月20日(月)晴れ
本日、経営塾レポート提出。
<全文掲載>
講演の時間がどれくらいか分かりませんが、それでも短いと感じたところに、
マーケティングというものが如何に奥が深いかを実感いたしました。
たとえば、人口は減っているのに、世帯は増えている。
一人世帯が増えているところに、まとめて買いなさいという売り場は、
お客さまに対してやさしくない。よって、一人暮らしの方にちょうどいいサイズ、量を提供する。
という話がありました。お客さまの声と、裏付けるデータ。
私に足りない必要なものであることが分かります。
「お客さまとの距離をどれだけ詰めることができるか?」
そこに明確なテーマを持っていらっしゃいました。
①メニュー②楽しい買い物③下ごしらえ大変④クッキング嫌⑤後片付け大変。などなど。
妻を同伴させていただきました。最初は講義は退屈かと思っておりましたが、
「スーパーのことは私に任せなさい」と言わんばかりに、非常に食いついておりました。
そして、現場を拝見し感動です。チャレンジされていることがひしひしと伝わってきます。
そのまま買い物を続けたいようでした。大変勉強になりました。ありがとうございました。
●「おかげさまで」という考え方が、根底にある。
→ 関わる全ての方に対して、弊社でも徹底して参りたいと思います。
●「もっとコストダウンして、もっとたくさんの人に買ってもらおう。」という米国型から
「もっと価値を与えれば、もっと高く売れるだろう。」という英国型へ。レース型からコンテスト型へ。
→ プラスαの価値を追求して参ります。「ちょっと高くても、MIYOSHIに出したい。」
と言われる「サービス」だと思いますが、それをブレイクダウンする必要があります。
● ①会社に明確なビジョンがある。②そのビジョンが倫理的に正しいこと。
→ 「お客さまに喜んでいただく世界一のEMSへ。」を企業理念に徹底したサービスを追及。
● 時間帯別MDの徹底。チームで仕事。(全員参加の営業)
→ 製造現場にも活かせます。柔軟に対応する製造現場は作り上げてきました。が、全員参加の営業については、
意識はしてきたものの、まだまだ不十分です。EMSの原点はこの意識だと思います。まずは挨拶から頑張ります。
● お客さまとの距離をどれだけ詰めることができるか。
→ 個別担当制度を取って来ました。あと3人担当を増やしたいと思います。
夕方、いやなFAXが入る。
10月18日(土)晴れ
午前、東京商会へ飛び込んで、
パーテーション、ホワイトボード、
棚、時計、ロッカーなどなど。
まとめて安くしてもらい、
午後納品してもらうことに。
午後、着替えに帰って、
妻と電車に飛び乗り東武東上線若葉駅へ。
ヤオコー若葉店での研修。
まったくの異業種。
徹底して目線がお客さまに向いていることが、
大変勉強になる。
「おかげさまで。」その精神が根本。
お店からも、伝わってきた。
夜、懇親会の席上、エレクトリックバスの発表をさせていただく。
10月17日(金)晴れ
終日、緊張の量産試作立会い。
昨日遅くまでかかって、長崎、宮崎が製作してくれた第1号が、
動作チェック合格。記念すべき日。
午後から、詳細と管理体制などの打合せ。
「正直言って、ここまで準備されているとは思いませんでした。」
と、ちょっとだけお褒めの言葉をいただく。
あの魔の7月8日から3ヶ月。
嬉しいのは、工事をして工場が生まれ変わったことじゃない。
あの時、たじたじだった川畑が生まれ変わったことだ。
たった3ヶ月だ。
男は腹を決めれば3日で変わる。
ハードからソフトへ。これからが本番。人材育成が急務。
昨日の5Sパトロールの状況を発表。
宮崎、川合の視点は、なかなかいい。
長崎が、指差し確認も調査をしてみる。継続が大事。
●EV情報
夜、阿部さんから電話。昨日ナンバー取得完了とのこと。
これから、ステアリングBOX交換。ディスクブレーキ。ペイント。等々。
ちょっと時間が無くなってきたか。
10月16日(木)晴れ
ちょっと、やりすぎたかな。
内側から始まったペンキが今日で一旦終了。
白や黒のバックに、MIYOSHIカラーの赤をさし色にするつもりが、
ちょっとやり過ぎたか。まあいいか。また塗れば。
午前、アーク様が来社。
工場の確認と経歴とで、
「まったく問題なし」とのコメントをいただく。
横井社長、池谷さんと食事。変らぬ配慮に感謝。
いやいや、まだまだやることだらけです。
「ものづくり」から、「ことづくり」へ。
ハードからソフトへ。
10月15日(水)晴れ
「現場に入っても管理職ですからね!」
本当にその通りだ。
新米管理職定岡が、毎日のように川畑から叱咤される。
たしかに川畑が4年積み上げてきたものを、
数ヶ月でマスターせよという訳にはいかないが、
短期アルバイトで来たわけじゃない。
相応の決意で臨まないと、定岡もはじき出されてしまう。
川畑、扇野は、いつの間にかそういう腹で仕事することが、
あたり前になってたんだと、かえって嬉しく思う。
先日、朋子さんが打合せ。
「どうにか、この日から1000台出荷できませんでしょうか?」
とお客さま。
「えー!この日からですか?」と、朋子さん。
「了解です!」と、私。
その日のうちにライン準備、翌日からスタート、土曜日出勤。
なんとか、約束を守った。
我々の仕事は、喜んでもらわないと意味がない。
お客さまが困っているときはチャンスなのに、
自分の都合を出しちゃいけない。やれば出来るじゃないか。
朋子さん、よく頑張った。
久々に現場に入って半田作業。
周囲の指差し確認の声が、定着している。
試作立会いに向けての準備。
10月14日(火)晴れ
『モノがモノとしての価値だけで売れる時代は終わった。
楽しい、嬉しい、ステキ、素晴らしいにつながる「期待値」が、
商売となる時代。(P4)』との話、ものづくりの現場として痛切に感じる。
つまり、「同じなら安くていいでしょ。」という声が聞こえてくるが、
どこに差別化したらいいのかが分からない。
『プロフェッショナルの仕事の第一目的は、
お客様に喜んでもらうことに尽きる。(P5)』
の「喜んでもらう。」とは一体なにか?
私は、Q(クオリティ)C(コスト)D(デリバリィ)の3つに、
何か“+α”を加えることと、捜し続けてきました。
この本には、そのヒントと答えがることと、気付かせて頂きました。
つまりノウハウとしての答えはないということだと思います。
『喜んでもらってナンボ。
相手の喜び代が売り上げ。
喜んでもらうのに掛かる金額が経費。
その差額が利益。(P304)』
『“+α”とは、お客様に喜んでいただくには、どうすればいいかを問い続けること。』
『そこを追求し続ける人材になること。』と、気付かせて頂きました。
つまりノウハウとしての答えはないということだと思います。
以上、水野勝弘著 「お客さま学」を読んでの感想文。
その上で、胸に響いたセンテンス。
●視点ではなく、視座。(P27)
→今こそ発展の礎を築けるときを実感。
●「惚れる」その時、人は目先の損得を除外した行動をとる。
→惚れてもらう担当者を目指して。
●オープンキッチンという考え方はあらゆる職種に適用できる。(P126)
→ 多くの方に、見ていただくということに重きを置いてきましたが、なお一層、見ていただく工場を目指していきたいと思います。
●「目に新しい」が、衆目を集める。「代わり映えしない」は、商売の大敵。(P130)
→小売だけの話ではないと思います。改革精神をもって現場を毎日変えていくことが大事と感じます。
●2:8の法則。売り上げを伸ばし、利益をあげるには「常連客」を増やすのが一番。(P282)
→弊社にも、この法則が当てはまります。
●サービスとは、他人を喜ばすことである。(P185)
→我々は、エレクトリック・マニュファクチャリング・サービス。「サービス」の意義をしっかり学びたい。
●「何かを創る」とは、何かと何かの新しい縁組みである。(P231)
→電気自動車製作で、大変実感をしました。今後とも、ご縁を大切に大切にしてまいりたいと思います。
10月11日(土)晴れ
昨日、支給品の樹脂成形NGでラインが止まった。
すぐに、別の仕事に割り振った。
今日もラインを動かし、納期に影響は出なかった。
全部任せた。
「お客様の満足を優先させる。」浸透してきたように思う。
夜、管理職と打合せ。第8期の粗利益目標について。
14日陸運局持ち込みに向けて、バスは大詰め。
10月10日(金)晴れ
なれないことだから失敗もする。
失敗の後始末をしたときに体で覚える。
後始末が財産になる。頑張れ。
10月9日(木)晴れ
数社訪問。
リスコ様、デジテック様、創伸様、佐々木電材様。
まわる。どんどんまわるぞ10月は。
17時に帰社。帰った後の現場を確認。
どうして、これを置いたまま帰るかなあ。
はずした電話や、線。ゴミ箱、クリアケース。
前よりは、随分前進した。が、目標にはまだまだ。
「躾」「習慣」について、管理職と検討。
今年から、来年にかけて、これが一番の課題になるはず。
執念持って。
10月8日(水)小雨
朝、川越の東京商会へ。
中古の下足箱、棚、ワゴン、会議テーブルなど購入。
「まとめるから、もう一声たのむよお。」「じゃあ、これで。」
若い店長がなかなか気持ちがいい応対。
午後には届けてくれたらしい。
必要最小限にとどめたいが、時間ばかりかける訳にもいかない。
アールキューブ松永社長の購買担当の話がささる。
「僕がダメだしするんですけど、うちのスタッフいいもの捜してきますよ。」
これもひとつの仕事。勉強だ。
午後は、中野サンプラザにて商談。
富士電機システムズ様からオファーをいただき面談。
12分間という限られた時間でのプレゼン。。
てっきり、EVのことでご連絡を頂いたと思っていたが、
そうではなかった。
それにしても、PRレポートにEVのことを何も載せていなかった。
「もっと、細かく。」本当だ。
書類も、細かく、丁寧にやっていかないと。
説明の仕方、指示の出し方が悪いのかな。
作業を指示するのでなく、「思い」を伝えて考えてもらう。
そういうことかなあ。人が育つということは。。
10月7日(火)
午後から、試作組立てにお客様の立会い。
長崎、宮崎、川合。3人を一日同席させる。
これだけ長時間、直接生産活動をしないで打合せに加わることは無かった3人。
「私たちも、もっと情報がほしい。」との嬉しい要望からやってみた。
これが、いいことなのかどうなのか。自他のマネジメントができることが必要になる。
夜、業務フロー等、川畑が作製した書類をもとに打合せ。
お客様の求めるものはもっともっと高いことがよく分かる。
一人一人が、組織が力をつけないと。
管理も現場も、営業も「見せる」ということを意識しないと。
帰りがけに指摘された事項。
川畑は全部自分の責任と受け止めたが、
その思いに、何人の人間がなれるのか。
「社長は、もっと細かく!」と厳しいご指摘。
10月6日(月)
マネジメントできる人間はいないのか!
午後になって、ラインが無事終了。
ちょうどいい、環境をつくるのに手ができた。
と思ったのに、肝心の現場の人間が指示を出せない。
いい大人が何人もいるのに、どうしてそれができないのか!
皆、自分の仕事こなすのに精一杯で、背中を向けている。
10月4日(土)晴れ
「いいんじゃないの?」
「いや、ムラがあります。」
昨日、塗った床のグレーにクレームがつく。
管理職が3人で、もう一度上塗りする。
たしかにそういう姿勢が、必ず”ものづくり”に反映するもんだ。
そして、川畑は管理職全員でやることにこだわった。
たいしたもんだ。大事なことだ。
さあ、来週から5人採用。
一人一人がしっかり成長して、どうにか一致団結の組織をつくりあげたい。
70坪倉庫では、水銀灯の移設作業。
10月3日(金)晴れ
フジラインメンバーには、
ライン作業のほか、作業台、パーテーション、
ペンキ、掃除、バラシなどなど。
本当によくやってくれた。
1時間かけて、高速飛ばして来てのこの仕事っぷりは、
1日ならできても、数ヶ月は難しいと思う。
我々よりも、はるかにパワーがあると感じる。
いいメンバーが残った。
それぞれの経歴による知恵が山積していて、
本当に面白い。
「何でもやります!」
この「何でもやります。」が、いつか必ずチャンスを引き寄せる。
人もそうだ。仕事を選りすぐっている人間には、チャンスは訪れない。
そういう人間に限って、環境のせいにして辞めていくもんだ。
大企業病にならないことだ。
何でもやるんだ。営業も現場に入るし、現場も納品もやれば、
便所掃除も、経理も、経営も、ビラ撒きでも、何でも。
その経験が、どれだけ財産になるか。
金子商店が一人採用したと聞いた。
期間限定で独立する約束で来た彼は、
ものすごくいい仕事をするとのこと。
「志」が大事だ。
午前、イケヤテックの社長あて訪問。
午後、日清精機、篠原工業へ。
10月2日(木)晴れ
ペンキ屋もすっかり板についた。
人によって出るばらつき。
トイレや水周りの難しさ。
跳ねたペンキの始末。
色の具合。
人生で一度も経験してこなかったことだ。
出来なくて当然。皆、よくやった。
作業台は、導電マットを敷いて完成。
ワークマンに出したユニフォームのネーム入れは、
朝持込みで午後仕上げてくれた。
ネームプレートは川畑が作製。
社内ライセンスの資料まとめに奔走する。
セコム工事も完了。
が、明日の工場監査予定が来週に延びた。
外の梁も塗りたくなってきた。
刷毛や、垂木や、何やかにや、
何度もビバに行くハメになる。
午後、阿部さんから電話。
いよいよバスが、ローダーに乗って出かけていった。
ナンバー取得と、ペイント。そして、筑波の準備。
夜、1Fの工事が終わってから出てきた電気工事の見積りにクレームをつける。
受ける現場の職人は追加のつもりで受けていたようだが、何の相談も報告もなかった。
せっかくいい仕事してるのに、最後にお客さんを怒らせるのは、
配慮不足としか言いようがない。残念。わが身を振り返る。
ひとこと言っておく。耳に入れておく。
これはどうしたらできるのか。
相手の身になればできることだと思う。
10月1日(水)曇り
朝の会では、金子さん発表。
ネット売上を着実に伸ばす執念はすごい。
その上、海外展開、人材育成、食育講演etc。
終了後も、日疋さん、金子さんとつい長くなってしまった。
経済、政治、労務、話題は多岐に渡る。
会社にもどると、現場づくりをやっていた。
1Fや休憩室の壁面塗装。→養生から。ほとんど皆初めての経験。
1F作業室の床塗装。→緑ペンキのローラー掛け。シンナーとの戦い。
新作業台の製作。→試行錯誤を繰り返して、いいものが出来つつある。
パーテーション加工。→背の高いパーテーションを切断して再利用。
倉庫移転。→70坪倉庫の奥から備品を40坪倉庫に移動して有効利用。
笑いながらとはいえ、
「社長は、また逃げたかと思いましたよ。」と。はっと思った。
なるほど、見える部分しか分かってないんだ。
こんな楽しいこと、自分だってやりたくてうずうずしてるんだ。
えーい!やってしまえ!ズボン撒くって床塗装。うっ、楽しい。
材料費かけて、労務費かけて、売上一円にもならないことを皆でやる。
どう感じているだろうか。
次の仕事に魂込めるために、自分の会社だと感じるために、
舞台を自作することは、僕は大事なことだと思う。
だから、あと少しで完成のところを業者に任せなかった。
予算だけのことではない。本当は全員でやりたい。
だから清掃も、掃除のおばちゃんに任せることはしない。
これは、頭で分からなくてもいい。後で感じることだ。
「お母さんね。今日はペンキ塗りやってきたんだから。」って、子供に自慢してほしい。
「この作業台。俺が苦労してつくったんだよ。」って、後輩に語ってほしい。
午後、清水社長来社。無理をお願いし、承諾いただく。恐縮。感謝。