HIDEYOSHI DIARY

MIYOSHI代表、佐藤英吉の周りで巻き起こる日々の出来事から、
ちょっとした気付きや、深い学び、そして、驚きWOW!
そんな奮闘ぶりを20年間、ヒデヨシ日記に書き残しています。
「今日の学び」を常に己に言い聞かせ、人間革命していくために。

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2007年12月の日記

12月31日(月)晴れ

出社して、出荷を無事完了。

年明けの準備をするが、きりがない。
来年をどういう年にするか。

「もう一度、会社を一からつくり直す。」
そういう決意で。

自分が、力をつけないと。
そして、みんなも力をつけないと。

厳しい経済状況の中で、
得意先を20社から、45社まで増やせたことは、
胸を張っていいはず。

1社1社に喜んでもらいながら、しっかり利益を出す。
そういう会社を、仕組みをつくりあげる。挑戦の一年だ。

ついて来てもらいたい。

来年、みんな元気に集い会えますように。

12月29日(土)

朝から、小林と日野へ。

年明けの打ち合わせをする。
とにかく忙しいとのことで、
担当をもう一人増やすことで決着。

作業を終えて、4時帰社。

年内出荷4日着の対応。
が、出荷できる状態になっていない。

得意先入江さんと共に、出荷の準備。
本庄帰りの川畑にも手伝ってもらう。
夜、終了。出荷は31日になった。

休み中の新倉に電話して、
年明けからの出張を了承してもらう。
めちゃくちゃだが、やらなきゃいけない。

1社も挨拶に伺えないままだ。

中小零細は、これくらいが当たり前なんだ。
来年は、もっと忙しくしてみせる。

頑張ったみんなに感謝しつつ。。帰宅。

12月28日(金)午後雨

年内最終出勤日だというのに。

管理職の急休みで、
青梅への納品は、宮崎に行ってもらう。

日野へは、誰が行くのか。。
電話で、明日伺うことで許しをいただく。

年内出荷分の照明機器を指示して、
午前、先日のNGの件で扇野と出かける。

1月分の払い出しが大量。
帰ってきて、急遽対応。

昨日も、25時まで作業した照明機器だが、
思うように進まない。人員の引っ張り合い。

午後、本庄児玉へ行くつもりが、
急遽来客の話あり、待ったがかかる。

2時NG対策の件で、得意先再訪問。
社内の管理を大反省する。

3時帰社。全員集めて報告。

谷本と本庄児玉へ出発。と思いきや、
仕事依頼の電話があり、谷本は急遽足立へ。

本庄児玉到着。年明けの打ち合わせ。
川畑、本山、よく頑張った。

21時帰社。谷本と佐藤が月末締めの仕事。

皆、年内納期の仕事ややり遂げてくれた。
年末の挨拶もできないまま、帰らせてしまった。

ドカッと、椅子に座ってしばらく動けなくなる。

12月27日(木)晴れ

●NGを防ぐにはどうしたらいいのか?
教えた人が責任を持つこと。
教わった人が過信しないこと。
ここに尽きる。

NGのほとんどは、ヒューマンエラー。
手が変わったときに起きるものだ。

だから、
「教わったら、1個目、1stロットをチェックしてもらえ!
教えたら、チェックせよ!」口をすっぱくして言ってきた。
が、残念ながら大手でも守られない。

●次は、数に対する概念。
川合、長崎、宮崎、新倉は、意識しなさい。
昨日、長崎さんに『明日までに1000本』との話をした。
2日で1000本なら、どれくらいのペースでものが上がらないといけないか。
1日100台なら4分。200台なら2分。400台なら1分で1台出来上がらないといけない。
これは、ベースだから覚えておきなさい。

その上で、仕事を教わる→言われたとおりにやってみる
→できばえチェック→時間を計る→治具作成、ムダ取り、カイゼン
→もう一度タイムアタック→間に合わない。
この時点で、指示をした人に報告をすべきである。

ここに至るまでに、1時間はかかり過ぎだ。

言われた時間に収まらない、言われた計画に追いつかない。
そういうときには、必ずムダな動きをしている。

お客さまからの作業指導は、ムダ取りがされていないことが多い。
そのまま鵜呑みにしてやっていたのでは、収まる訳がない。

そこをできるのかできないのか。
できる人間が何人いるのか。それが、会社の強さだ。

忙しい時に、しゃべりすぎた。

600台を目標にスタートした仕事は、
19時までかかってしまった。
が、ノルマなので作業者は皆、残ってやった。

数と時間、この意識を皆持ちなさい。

12月26日(水)晴れ

Be able to learn.

「学ぶ能力を身につけよ。」

年内納期の急仕事を引き受けた。
長崎に段取りから、挑戦させてみる。

「明日までに、1000本だからね。
まずは、チューブカット!
15ミリカットで、シールドに10ミリかけて!
1本できたら、見せてね!」

なかなか段取りができない。

チューブカッターを使わずに作業を始める。

とにかく前に進めようとするが、
段取り、工具が悪いために時間がかかる。

これまでのように、段取りされていて現場に入るのとは大違いだ。

こういうことを長崎がこなしていかないと、
管理職を自由にさせられないのだ。

今までの仕事の受け方との違いに長崎はビックリ。

夜、谷本に手伝ってもらう。

カッターに簡易ゲージをつけて、
作業を単純にして指示すると、あっという間に仕上げた。

作業指導→1stロットチェック→工数チェック→標準化・ムダ取り→引継ぎ

このオペレーション。管理職はそこそこできる。
中堅クラスができるようにならないと。
それが、管理職のスキルを生かすことにつながる。

谷本が、25時まで付き合ってくれた。
苦労かけて申し訳ないが、その気持ちが嬉しい。

12月25日(火)晴れ

小林と日野へ行って打ち合わせ。

「明日から来てほしい。」と。

「了解です。」その場で、即決したが、
MIYOSHIの事情は、そんな簡単なもんじゃない。

小林も然ることながら、全体に負荷がかかる。

ここまでやらないと、本当の姿が見えてこない。

そんな気もする。

さっそく、払い出しも受ける。

「人生において最大の失敗は、
失敗を恐れて挑戦しないことだ。」

夜、そのまま狭山へ。若手経営者の勉強会。

忘年会の席で、ギクッとする。
「MIYOSHIさんよくやってますよねえ。」
今の業態では利益が取れないのが定説。
との前提の話。

「いい仕事なんて絶対に続かないよ。
次の手を打っておかないと。」某社長。

いちいちギクッ。

とても、酔えたもんじゃない。

が、いい先輩、仲間に心から感謝。

12月22日(土)晴れ

「日野へ行ってくれないか。」

忙しい、覚えて持ち帰ってもらいたい。
制御版の組配祖依頼される。

管理職3名のうち、2名が現場を離れることになる。

一日作業しながら、考える。

こっちだって相当の決意が必要だ。

管理職が生きていく道はプレイングマネージャー。
管理に取られて、プレイヤーとしてスキルが活かしきれていない。

そういう一年だった。

たしかに、現場も管理職も成長した一年だったが、
それでも、まだ足りない。

管理職が、付加価値の高い仕事をこなさないと。

そのために一歩踏み出さないといけない時が来た。

12月21日(金)晴れ

朝5時半出勤。今日の出荷分の検査をする。
別に担当になるつもりじゃなかったのに。

早く卒業しないと。

昨日の実績が悪いのはなぜ?今日のシフトでどう対策した?
管理職小林、扇野からは、何も答えがない。

「何のために仕事してんだ!」

「いい汗流しました。」っていう愛好会と、
勝つか負けるかで戦うプロは違う。
俺たちはプロなんだよ。
昨日勝てなきゃ、今日どうやって勝つのか、
考えるんじゃあねーのか!

午前2社、午後1社訪問。
1社新規の払い出しを受けて帰社。

夜、残って仕事しながら、考えること多い。
自分は今年、やってるつもりでやっていなかったのか?
この一年の手の打ち方は間違っていたのか?

朝のFMで、石川が何か言っていた。

「『あのときの決断を正しくするのか、しないのかは、
これからの自分で決まる。』そう考えるようにした。」と。

もう一度、原点に。

12月20日(木)晴れ

不良つくることが一番のムダ。

朝礼での話。スピードやムダ取りの話を着てきたが、
不良をつくって対策をすることが、一番のムダである。

「スピードを追求するなら不良をつくるな。」

たとえば、半田の現場。
検査からNG判定されたものの手直しから始まる。
朝の数十分は、売上ゼロ円ということになる。

では、なんの為に作業者にフィードバックするのか?
NGを撲滅するためである。

「どうしたら、ピンホールが、流れ不足がなくなるのか?」
最近の傾向、環境等。。

NG手直ししながら対策を練るためである。
自分の癖を知るためである。
時には、人の作業を参考にしたり。。

「手直し」を「作業の一環」とするなかれ。

午前、1社来社。来年の新規の相談。

午後、1社訪問。

12月19日(水)晴れ

朝、小林にメール。
朝礼で、
昨日の結果の出た実績をちゃんと褒めるように。
もう一回、スピードの話をするように。

午前は、北区で商談。
夕方は、日野市で打ち合わせ。

どちらも、こんな仕事あるんだけどと、
呼んでいただく。感謝。

夜10時出社。2時間ほど作業する。

今日は、みんなに会えなかったが、
頑張ったのが分かる。
人材は活かし方。こちら側の問題。

12月18日(火)晴れ

昨日休みの管理職が出社。
昨日の朝礼の内容を告げる。

一生懸命現場に立とうとするが、
電話、払い出し、作業指示、問い合わせ。。。
結局作業できない。

挙句の果てに、
夕方、出荷に自分が行くと言い出す。
行く人がいない。言ったけど帰ってしまったと。

ぶち切れる。

「ここは誰の現場なんだよ!
人のせいにするんじゃねーよ!
帰ってから言ったってダメなんだよ!
『今日も結果が出ませんでした。』って、報告すんのかよ!
日中に手を打てよ。結果だせよ!
仕事しながらだって大声だしゃいいんだよ。
なんでやらせないんだよ!やらすんだよ!
俺に言ってどうすんだよ!本人に言えよ!
みんな頑張ってんじゃねーのか!
指示の出し方だって、工夫するんだよ!
一人一人違うんだ!分かるように納得するように!」

俺は、リーダーが、部下のせいにするのが一番許せない。
120%お前の責任だ!と言いたい。

会社が倒産して、社員のせいにする社長がいたらそいつは最低だ。
会社で起きた問題は、120%自分の責任だと思っている。
だから現場では、真剣勝負だ。命かけてやってんだよ。
いやな事だって言わなきゃいけない。ただのいい人じゃ終われない。
リーダーとは、そういうもんだ。

12月17日(月)晴れ

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朝礼でスピードの話をする。

スピードが命。

13日(木)のデータを見ると、
同じ人数で倍の仕事をこなさないといけない計算になる。

今担当している仕事を、一日に倍の数をあげる。
できると思うか?できないでしょ。
でもやらないといけない。

1年前を思い出せ。ションベン我慢して、
77秒タクトに遅れないように、必死にラインに立ってたあの時。

あの時に比べたら、今の動きはあまりに緩慢だ。

他社多品種、段取り替え、技術、短納期。。。
あの時より、はるかに環境は厳しいんだ。なおさらだ。

徹底的に無駄を排せ。

捜す無駄。歩く無駄。やり取りの無駄。いくらでもある。

管理職は、管理の無駄を排せ。

管理職は、毎日2万の工賃仕事をやりなさい。
その上で、指揮を取れ。

そうすれば、電話も嫌だし、聞かれるのも嫌だし、
パソコン立ち上げるのも、運ぶのも嫌になる。
そうやって、コンパクトな管理をするんだ。

うちは、管理職がデスクに座ってるような会社じゃない。

帰りに管理職から、「14000円でした。」と報告がある。
管理の無駄が多い。

12月16日(日)晴れ

「ああ日本人因循苟且(いんじゅんこうしょ)
(=古い慣習にこだわり、”間に合わせ”でごまかすこと)
にして果断(=思い切って行動すること)に乏し、
これ外国人の侮り(あなどり)を招く所以にして歎(たん)ずべく、
また愧(は)ずべし」 高杉晋作

朝、一人出勤して残りの作業をする。

今後の展開をどうするか。考えつつ。

親父を思い出す。

休みだというのに、一人出て作業していた。

一人出たところで、大して進むわけでもないのに。

そう思っていたが、感ずるところあり。

12月15日(土)晴れ

二日酔いで覗く顕微鏡に、

新しい世界が広がる。

3時間であきらめる。

12月14日(金)

吉田、石川から電話。
「どうしてる?」

森屋さん来社。
「ここには必ず来るよ。」

嬉しいこと。本当に嬉しいことだ。

埼玉りそなから電話あり。
1社紹介したいとのこと。ありがたい。
さっそく電話して、来週伺うことにした。

1社電話あり。来週会ってほしい人がある。と。
プレスから梱包の仕事。ありがたい。

夜、忘年会。よく頑張った一年。本当に感謝だ。

来年もどうにかみんなと仕事したい。

12月13日(木)晴れ

気づいてほしい。

今の課題は、管理なんだ。
管理職も、一日現場で作業しながら、
コンパクトな管理ができるかどうかにかかってる。

管理のための管理できるほどの工賃をもらってない。
今が、勝負なんだ。作業者のせいじゃない。

人材の活かし方なんだ。

よくやっているのは分かる。
が、まだまだ変わらないといけない。
もっと成長する必要がある。それは管理職だ。

人材を大事にしたい。
この中にダメな人間はいない。
たしかに、得意も苦手もある。
でも、ダメな人間はいない。

今日の作業日報を見て、また切れてしまった。

「人間は戦わなくてはならない。
戦うことによって、我々は完成される。」
ノルウェー アムンガン

12月12日(水)晴れ

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今日はバッテリーの日。福島の白河へ。

リチウム電池の充電については、恐らく日本一の金子さん。
充電技研にお邪魔する。もすごい深い。

自分が考えているのとは、桁違いだった。

「アマチュアのトップにプロは勝てない。」
かつて、藤さんがおっしゃった言葉の意味を痛感する。

大手の自動車メーカーが、ここまで来る意味が分かる。

気さくに対応してくださり感謝。

紹介していただいた取締役にさらに感謝。

12月11日(火)晴れ

健気に頑張る。

夜、川畑と会う。
出向先での様子を聞く。頑張っている。
本山君もよく頑張っている様子。

苦労させて申し訳ないとも思うが、
せっかくの機会。どうか、力をつけてほしい。

「青年よ!もしも美しき世界を実現したいなら、
何よりも君自身を創造するのだ。」中国・巴金

一方MIYOSHIでは、残された管理職、小林、扇野が、
抜けた川畑の穴を、相談しながら、しっかり守ろうとしている。
本当に健気だ。
こなすのでなく、ひとつひとつ誠実に応えてくれている。

今日も新規の払い出し。これで、得意先は43社になった。
谷本の頑張りは大きいし、頼れる営業になった。

「働け働け、そして、考え考え考えよ。」アメリカ・ピュリツアー

午前、日立ハイテク来社。盛り上がった。

午後は、今日も現場。右後ろの端っこで仕事をしていると、
長崎、川合、宮崎の責任感が、
それぞれのセクションの品質を支えていると、強く感じる。
今、担当のセクションでは、管理も任せられるのではないか。

いいスタッフに恵まれた。

あとは、自分自身だ。
「いかなる団体も欺瞞や虚栄のリーダーのもとでは発展はない。
リーダーが生まれ変わってこそ、見違えるような前進が始まる。」先生。

12月10日(月)晴れ

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USAのレスポンスの良さにびっくり。

土曜日に見積り依頼のFAXを送ったら、
今日の朝に返信のFAXが入っていた。

どんな場所で、どんな人かも分からないのに、
これだけの買い物が成立しちゃうんだな。

自社を振り返れば当たり前のことだが。。

オーダーをかける。

到着までに1ヶ月から2ヶ月。
これは流通でなく、受注生産による時間。

これは、一回慣れてしまえば、
海を越えるストレスがない。

午前、埼玉りそな支店長来社。

この忙しい時期に、
朝の電話で、もう来社とは。これまたびっくり。
担当の栗原さんに感謝。

約1時間機関銃のようにしゃべりまくった。
「やっぱり来ないと分からないですね。」と支店長。
支店長すみません。5分も時間がなかったですね。

今度、お話伺いますので。

12月8日(土)晴れ

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さあ、来ちゃったよ。

まずは、ガソリンで走ってみる。

阿部さん楽しそうに言う。
いい?40年も走ってんだから、やさしーくね。
鍵は、そーっと入れて、シリンダーを握って・・・

(怪しい。
そんなことやってたら、本当にあなたの車ですかって、
つかまっちゃうよ。)

シフトもガンガンなんて入れちゃだめだよ。
やさしーくね。うまそうにワイン飲む阿部さん。

みんな忙しそうに仕事してる横で、
アメリカに見積り依頼のFAXを送るのに悪戦苦闘。
ちょっとエンジンルームいじったりなんかして。。

来週は、バッテリーの件で福島へ。薄井さんも同行してくれそうだ。

反対を押し切って、送迎で初めて運転。
左ハンドルのマニュアルミッションなんてやったことない。

乗ったスタッフ。笑いながら、引きつっている。
僕は、もっと引きつっている。

12月7日(金)晴れ

朝礼で、時間の話をする。
「新倉さん、今の仕事を何日でやるように言われてますか?」
「11日が納期です。」
「それは、お客さんの納期です。うちの生産計画は?」
「言われてません。」
「だめじゃないか!管理職!」
「新倉さんが仕事が速いのは知ってます。
だから、4日と言われれば、3日で済ますかも知れません。
でも、それは新倉さんだけの話です。」

納期を守るのは当然。
我々の仕事には、必ず標準時間がある。
これを、作業者に伝えるように管理職には厳しく言ってきた。
それができてない。

時間内にできない良品は、何の意味も持たない。
時間内にできた不良品も、何の意味も持たない。

どちらも、いっしょに達成すべき課題なのだ。

「半田は、一発で決めろ。」

今日も、検査に入りながら工程の見直しをする。3日目。
なぜ標準時間を大幅にオーバーするのか?

今の工程は、
半田→ルーペ→手直し→ルーペ→ブラシ→配線検査→顕微鏡
→ブラシ→出荷

これを、
半田→配線検査→顕微鏡→ブラシ→出荷
にならないか。

作業者は、次工程への不適合流出を防ぐためにかなり神経質になっていて、
ルーペチェックに相当な時間をかけていた。

実験をする。

作業者から、ルーペも、ブラシも取り上げた。
「いいですか。いろいろ考えずに、気持ちよくリズムで仕上げてください。
検査は私がしっかりやるから安心して、楽しくやってください。」

できばえはどうか。

NG率は、ほとんど変わらない。出来高は、1.5倍。
むしろ、ルーペで覗かないほうがきれいに仕上がっていて、
検査工程が楽なくらいだ。

あることを思い出す。バンドのドラマーが太鼓を見ずにたたくしぐさ。
ドラムは、太鼓を見ないほうがしっかりとリズムが刻めるからだ。

目で見ようとすると手が鈍る。手で感じないといいものはできない。

「半田は、一発で決めろ。」

手を早く動かすことじゃない。むしろゆっくり仕事する。
無駄な工程をなくして、生産数を上げて、品質をキープすること。

管理職は、「できない」と言ってきた。
「できる」のだ。

12月6日(木)晴れ

よこ展開。ヨコテン。

「お互いに盗んだり、盗まれたりして切磋琢磨すること。」

朝礼で、つば飛ばしてこの話をする。

来週から、火曜日と木曜日を、
部門別にてヨコテン朝礼とすることを提案。

「こんないいやり方あるんだけど。」
「じゃあリーダーに言ってみよう。」
「いいねえ。じゃあみんなもそれでいこう。」がヨコテン。

一日検査すりゃー誰だって問題点は分かる。
さあ、そこにどうやって手を打つか。

●まず、神経質になっている作業者に、
半田は、リズムが大事。と話し標準生産数の確認。
神経質になるあまりに、2次不良を起こしている箇所もある。

●10時半
質量ともに、圧倒的に上回る作業者のもとに集めて、
見学させる。ヨコテンだ。

●昨日作業した分を残しても、
今、半田している分をチェック。すぐに手直しをさせる。
フィードバックを早くしないと問題の解決にならないからだ。

昨日の1.5倍の生産数。
こういうことが、リーダーの仕事。

個性とか、主体性とか言ったところで、
我々の製品で、品質に現れてはいけない。

標準化して、現場に落とし込む。
カイゼンして、ヨコテンする。

それは、作業を同一化させる代わりに、
カイゼン提案で個性、主体性を発揮させるもの。

作業者に目標を与えてあげて、
昨日よりも成長していることを実感させてあげて、
品質を確保しながら、生産数をクリアする。

リーダーの育成急務。

12月5日(水)晴れ

6時日高から24時まで。

朝の会終えて出社。
忙しいとの話に、谷本を呼び戻す。

昨晩の打ち合わせどおりにシフトしていない。
「人の無駄遣いをしているんだ。」
「だれか一人、腹決めて責任取れないのか。」

現場に入る。

「百聞は一見に如かず。」
の後には、言葉が続くと石川が朝言っていた。

「一見は一考に如かず。
一考は一行に如かず。」

現場に入って分かることがたくさんある。
半田の検査に入った。

現検査員も、作業者も皆、必死だ。
指摘事項ゼロ、次工程への流出ゼロを目指して。

24時までかけて、約200本の検査をする。
顕微鏡を覗いていると、一人一人が、
どんな気持ちで半田したかまでが伝わってくる。

みな、まじめだ。レベルも高い。

1年もやってて、解決できないことは管理職の責任だ。
何でこんなことに気がつかないのか。

オペレーションに問題あり。
・人による質と量のばらつき
・標準時間オーバー
・NGのランク付け、得意先との交渉
・作業者へのフィードバックの仕方
・データの取り方と対処
リーダーが手を打ってない分、全部現場にしわ寄せがいってるじゃないか。
作業者には、もっと気持ちよく仕事してもらうように、リーダーは骨を折れ。

リーダーの力をどうやってつけるか。他社に行かせるべきか。

「仕事は、もっとシンプルに」。
検査しながら、カイゼンを図り、構想を練る。

12月4日(火)晴れ

忙しい現場を横目に、2Fの環境整備。

特区と化していた奥のレイアウトを変更。
作業終了後とに取引先在庫置き場に移動する約束が、
守られていない場所をいじる。

見通しの悪い検査治具を位置変更。

例外があっては整理整頓にならない。

オリコン、クリアケース、しきりの置き場を設置。

まだまだ。

12月3日(月)晴れ

ここに部材と図面ありますから、
組んどいてください。

1台出来上がったら声かけてください。

分かんないことあったら、聞いてください。

これが任せるか。。

段取りを待っているようなスタッフじゃあ困る。

そういう意味でも、
工具探ししないでいいように、
手順も迷わないでいいように。

自分の力のなさを痛感する出張。

川畑と本山、機種の担当決まる。頑張れ。

12月1日(土)晴れ

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忙しいのに我慢ならない。

朝から、レイアウト変更。
川畑に手伝ってもらう。

壁の管理の「その他」を解消。
同カテゴリーが、分かれて管理されていることを解消。
計測器のコーナーに治具があることも解消。
まだ、まだやることがある。

徹底してやる。忙しいからやるんだ。

使い勝手を研究すると「シンプル」になるのは、
デンマークの会社、”エリゴノミデザイン”から教えていただいた。
道具も生産現場も同じこと。それが、かっこいいになる。

ヒント出して、環境つくって、皆の内なるパワーを引き出したい。

午後からは、生産現場に。

もっと、任せることの必要性を感じる。

管理職の責任だとは言っているが、
管理職にやるようにとは言っていない。

難しいことだが、やらせないと成長しない。
できるのだから、もったいない。

夜、内職回りの途中で、BEARSに寄る。