2007年2月の日記
2月28日(水)大風
3月の目標は、売上1000万。
「これは、私と管理職の責任で何としてもやる!」
「現場に対してのお客様の評価は非常に高い。
品質とスピードのバランス悩みながらも、
皆、頑張っている証拠だ。あとは、売上。」
と、朝礼の話。
午後、「5000個予定を7500個に増やしてほしい。」
との得意先からの相談の電話を自分に回して来た。
川畑、また叱られる。
「なぜ自分でハイと返事しないんだ!」
まだ目標に達してないのに難色示してどうする!
増える話は即返事。減る話の時に自分に回せ!
現場の人間は、増やしてくれというと難色示して、
減らしてくれとの話をホイホイ了承したりする。
それは、経営マインドがない証拠だ。
どうにでも対応できるだろうが!
まして朝礼で話したばかり。
目先の人員、計画で判断してんじゃねー!
計画なんかドンドン変わるし、変えるんだ!
「ハイ」と言ってから考えろ!
しっかり受けきる川畑は、成長が目に見える。
今、点で叱られてることが、いつか線でつながる。
工場新来者2組。
1組紹介。1組はインターネットで飛び込み。
積極的な営業に関心する。
2月27日(火)晴れ
打開策は売上UP。
税理士との打ち合わせ。
固定費削減で、損益分岐をどこまで下げられるか。
打ち合わせしてみたが、やっても50万ほど。
要するに無駄遣いをしていない会社とのことで、
とにかく売上アップする以外に道はないとの結論。
2月26日(月)晴れ
朝礼の雰囲気が重い。なぜ。
その重さに押されて、自分の話もまとまらない。
情けない。
「品質とスピードのバランス」
これ永遠の課題。
こういうことを、分かりやすく、しっかりまとめて、
話してあげることが大事。
そして、一人一人に一日のテーマを。
経営者が境涯を開いた分しか、
会社の境涯は開かれない。
出向先の報告聞く。
心痛む。
反面。「何のため」の出向なのか。
半分は会社の為。半分は自分の為。
技術も、人間関係も苦労した分しか、
血肉にならない。
全部自分のためと捉えれば、楽しくなる。
今一度、「何のため」に帰れ。
若い男、頑張れ。
2月23日(金)雨のち晴れ
「上場しろ!」
HISの澤田代表に、
「売上は?利益は?」と聞かれ、
とっさに応えた売上はあっていたものの、
利益は「売上総利益」だった。
この場合は普通「経常利益」だ。
「いい会社じゃないか。上場しろ!頑張れ!」
と激励された。すみませんでした。
頑張りますが、本当はそんなに儲かってませんでした。
イーアクセスの千本代表は、
「計画された赤字は、むしろ出すべきだ!」
と、話をされた。
「ちょろちょろと赤字を出しているうちは、本物じゃない。」と。
確かに今、「3600億渡すから何かやってみろ!」
と言われたら、動けるだろうか?
この人は、やっているのだ。64歳で。
創業5年で上場させた。
自分は、目の前をしのぐだけで、少々勝ったり、
少々負けたりしている中で、戦ってると勘違いしているのでは。
事業の次の夢は何だ。自分に問ういい機会に感謝。
そして、いい出会いに感謝。
浜口さんありがとうございます。
連れて行った友人も、本当に喜んでおりました。
2月22日(木)晴れ
和光にて、新規打ち合わせ。
ばらす人、写真取る人、部品表つくる人。
午前中で、バラシ、部品表完成。
午後、部品表の内容を全員で確認して、
今度は、組立てる人、手順書を作成する人。
午後3時に完成。動作チェックもOK。
2日間の予定を6時間で終了させた。
この業界に入って、最初の仕事が、
部品表と手順書の作成だった。
簡単でいいと言われても、
部品の名付け親になるので経験が物を言う。
短い単語で、物が分かる名称を考えないといけない。
○○タイプ1、○○その2などは、絶対にいけない。
2回訳さないと物が分からないからだ。
ユニットは、生産工程に即したものにしないと、
工程配分の時に混乱をきたす。
部品名称は、一度決めたら、それを使い通す。
部品表と手順書で名称が変わったりしないようにする。
通称などがまかり通ると、手配違いを起こしたりする。
いろいろ、失敗してきたことが、こんなところで活きる。
決まれば、早くスタートさせたい。
2月21日(水)晴れ
川畑といっしょに工場見学。
決して新しい工場ではないが、
5Sを徹底していて、仕事の流れも目で分かる。
本当にかっこいい現場だと思う。
行き帰りの中、工場や会社のことなど、
有意義な会話。
一生懸命メモを取る川畑氏に関心する。
「倒れるなよ。」の言葉に、
「頭が倒れそうです。」と。
「心と体が元気なら、多少頭が倒れそうでもいい。」
皆の信頼は日増しに厚くなっている。
松本さん来社。
「変わったね。」と。
「一人一人が、自分のやるべきことを分かってて、
頭を使いながら仕事をするようになった。」と言われる。
松本さんからの言葉だけに、よけいに嬉しい言葉。
2月20日(火)雨
男子ひとたび立てるなら
負け朽ち果ててなるものぞ
身は粉となるも何かせむ
『苦に徹すれば珠となる』
ありがたき師匠。何としても。
午前4社訪問。
気になっていた1社、ゆっくり時間を取ってくれた。
金曜日の会合、3人声をかけると全員即OK。
『志』あるもの対応速い。即FAX、即郵送。
いい仲間だ。
2月19日(月)晴れ
先輩から、大規模の異業種交流のお誘いを受ける。
これは楽しみ。
数えてみればこの一年間、
約150社の社長・役員と対話してきた。
もともと友人知人を含めれば、
この数年で200社は超える。
このネットワークは、ほとんど紹介。
先輩にも、後輩にも感謝、感謝。
一人一人の声が自分の力になった。
この声を紹介するだけでも、立派な本一冊になると思う。
まだまだ。
もっともっと知っていかないと。
知ってもらわないと。
そのために、自分が力つけないといけないし、
同時進行で動かないといけない。
午後、納品で歌舞伎座前に行く。
新規取引始まる。
社内細かい問題は種々あり。
丁寧に大胆に対応す。
2月16日(金)晴れ
いただいた書籍「トヨタの口ぐせ」読了。
書籍を贈呈いただいた谷口専務に心から感謝。
管理職は毎日叱られるが、お客様の視点だったり、
会社の視点だったり、社員のためだったり。。
シンプルに分かりやすく、
これまで失敗して、培ってきたきたことを、
まとめてくれたこの一書に出会えた。
現場で悩みに悩んだからこそ、今の管理職には響くと確信する。
川畑氏に納品のついでに買いに行ってもらい、
管理職に、月曜日までに読んでくるようにと配る。
川畑氏は、その本を探す中で、
いろんな本が出ていることに触れたと思う。
管理職は、勉強することだ。
盗めるものは全部盗んで。
管理職が成長した分しか、現場は向上しない。
もっと動いて、もっと語って、もっと読んで。
夕方、新規の打ち合わせに中垣社長来社。
つい経営の話で長くなってしまう。
2月15日(木)晴れ
草加、蓮田、戸田へ。
谷口専務からは、
「挑戦」し続けることを教わる。
短い商品ライフで単価の安い仕事が、
横行する中、まだまだ未開発の部分がある。
自社を知ってもらうことが大事。
知られていないだけだ。
自分の営業の仕方に課題を感じる。
1冊の本をいただく。感謝。
江添社長の体験に感動し訪問。
困難を乗り越えてこられた方の風格。
大手をも待たせる世界に追随を許さない技術。
「挑戦」と「確信」を教わる。感謝。
2月14日(水)雨
精度の高いラインをつくらないと、
人を投入するほど効率は下がる。
昨日爆発した原因はここにあったことに、
今朝、気がついた。
一人30なのに、二人で50。三人で65。
問題は一人当たりの生産数。
人を投入するほど、完璧な段取りと、
リーダーシップが要求される。
掛け算にならないとラインをつくる意味がない。
そして、ノルマと目標。
管理職は、これを管理する義務がある。
以上、朝礼の話。
2人で70台のノルマをいきなり達成。
言った通りになった。
思ったことはやってみるもんだ。
先日、お忙しいところ押しかけたにも関わらず、
イズミ社長来社され、工場を見ていただく。
種々アドバイス、心にしみる。感謝。
2月13日(火)晴れ
お昼前、現場に戻って唖然とする。
「これがMIYOSHIの現場か?」
管理職2人呼んで怒鳴り散らす。
「6人で3時間かけてラインが走ってないとは何事だ!
今日の目標は?ノルマは?採算は?
うちは暇じゃないんだぞ!
これで人が足りないとか言うんじゃねーだろうな!
何で先週のうちに段取りしとかねえんだよ!」
まだ分からないか。永遠の課題か。
頭冷やしに大宮へ。すみません小野塚さん。
派遣先一人断られる。始めての経験。
さあ、どうする。
「進まないことは、後退に等しい。」とアドバイス。
2月9日(金)晴れ
会社はいつか倒産する。
MIYOSHIもいつかはなくなる。
大事なのは、
今日一日自分がどれだけ成長したか、
今日一日どれだけお客さんに喜んでもらったか。
後で振り返った時に、
「MIYOSHIにいた短い間があったからこそ、
今の自分がある。」
そう言える日々を過ごしたい。
会社が倒産しないというのは、
人間が死なないと言っているのと同じ。
それは違う。「死」を意識して、
「生」を見つめる。
大事に生きる。価値を残す。
以上、朝礼の話。
こういう意識で全社員が戦っているところが、
最後は残る。そう信じる。
2月7日(水)晴れ
川越→志木→足立→三芳→茅ヶ崎
「幕を引いたよ。。」
と夕方電話、茅ヶ崎へ飛んだ。
顔が見たかった。
会社の死なんか、人の死に比べりゃ大したことじゃない。
大事なのは生命だ。家族だ。
元気なので安心した。元気ならそれでいい。
人間、飯食って、くそしてりゃ生きていけるんだ。
そこまで帰れば見えてくる。
企業にも、生老病死がある。
でも、企業の「死」は「眠」だ。
ちょっと眠って、また、目が覚める。
命と家族だよ。あせるな。
国税局が会社を潰す権利があるとは始めて知った。
ただの滞納で、売掛債権押さえて。
みんなに同じように権利があるのに、
債権の優先順位は、国税、金融、法人、庶民の順か。
いつの時代も庶民が後回しか。
そうならそうで、くだらねー政治家によけい腹立つ。
本気の男が立ち上がった強さを見せつけてやれ。
この悔しさ忘れるな!
2月6日(火)晴れ
持ってきた。
家で違う方法思いついて。。
睡眠時間削ってやったんだろう。
通常業務を優先させて、夕方に完成させてくれた。
タイムカプセル。魂こもったぞ。ありがと。
夜、羽鳥氏と懇談。
出張話に難色を示した羽鳥氏。
私は、26歳の彼の人生を憂う。
30歳までに決着つけるためには、
今腹決めて何でも受けろ。
全部経験だし、自分次第だ。
1時間の対話で、見えてきたようだ。
僕は、人材を「使い捨て」する経営者は大嫌いだ。
会社が潰れても、経営者が倒れても、人材を世に残す。
そういう経営者になりたい。
だから、信頼して聞いてほしい。
特に若手は、どんな球も受けきってほしい。
5年前。
毎朝5時集合で、木更津の建築現場にバイトに行った話。
自分に勤まるかと思ったが、思いのほか楽しかったし、
始めてインパクトやモルタルと格闘した。
たった3ヶ月だったが、その経験は活きている。
活かすも潰すも、自分次第だ。頑張れ羽鳥。
2月5日(月)晴れ
悪戦苦闘。
朝の会のタイムカプセル作製。
木箱にラッカースプレーで。
との案を及川さんにお願いした。
悪戦苦闘して、工夫して、型を作ってくれた。
が、失敗。
扇野氏が、手を貸して対応。
一方で秒単位の戦いをしながら、
一方で1円にもならない仕事をする。
1月一杯は、お金や効率の話ばかり。
と、必ず儲からない仕事をしなくなる。
その上で、損得抜きでやるべきこと。
こういうことを大事にできるかどうか。
及川さん持ち帰った。
2月1日(木)晴れ
「出向先から『うちに来てくれ。』
と言われたんですけど。」
別の出向先へ送る車中で突然言われる。
「やっぱり」と思いつつ。本人の意向を聞く。
一人は思案中、一人は行くつもりはないと言う。
「よく考えてください。別に気兼ねする事ないです。
将来のこと、収入のこと、やりがい。いろいろな面で、
よく考えて結論出してください。
私はこのままいてほしいと思ってます。」
人材の流出と考えるか、
本人の生きがいの手助けと考えるか。
一人の人生は、ひとつの会社よりもはるかに重い。
死ぬまでいっしょにいられるわけじゃない。
ならばいっしょに居られる短い時間に、
その人にどんな価値を残せたか。
これが会社の存在意義。
会社なんかいつか潰れ、また生まれる。
その短い間に何が残せたのか。
生き延びるためだけに軸がぶれないように。