2004年2月の日記
5月31日(火)雨のち晴れ
マラウィ出身の黒人、ローレンス。
急遽卒論の内容で大分の大学に戻ることになり、
皆にろくに挨拶もできずに、
短期のバイトを終えることになってしまった。
「楽しかった。」そう言い残してくれた。
朝礼でそのことに触れる。
前の会社を肌の色を理由に辞めねばならなかったこと。
MIYOSHIに来て、皆が快く受け入れてくれたこと。
そして、彼が本当に楽しそうに仕事をしていたこと。
最後に、「また来たい。楽しかった。」と言い残してくれたこと。
感謝の思いで一杯だった。
そういう配慮のできる現場の人たちに、
感謝の思いで一杯だった。
「あの会社で、あの人たちと仕事できて本当によかった。」
そう言ってもらえることが、どんなに嬉しいか。
会社なんていつまであるか分からない。
その人との今日一日を大事にしたい。
彼と一緒に仕事したメンバーは、
急にいなくなってしまって残念そうだった。
もうひとつ嬉しい報告、松本氏が戻ってくること。
皆、喜んだ。その反応に僕も嬉しかった。
5月30日(月)雨
一度辞めた松本氏宅訪問。
本人から「もう一度やりたい」との連絡が入った。
大歓迎だ。その思いを伝えに行った。
大変に喜んでくれた。
この仕事が楽しいとのこと。
しかし昨年末の仕事がない時、
自分から仕事を探してきて転職。
そのときの自分の気持ちは複雑だった。
いっしょに戦ってほしかったとも思ったし、
きっと気を使ったんだとも思った。
どんなに仕事がなくても松本氏を休ませるつもりなんてなかった。
が、そのこともよく知っての上で、
経営者を経験する松本氏は、
「この状況で給与をもらう訳にいかない。」と思ったという。
しかし、いいこともあった。
この半年間でリーダーが育った。
大きく成長したリーダーの力に、
松本氏の経験が活かせればこんなに嬉しいことはない。
「戻りたい。」そう言ってくれることほど嬉しいことはない。
5月29日(日)
3200名の会合での司会。
結局司会原稿完成は前日深夜。
時間がせまって焦ってくる。
子供にも当り散らす最低の親父だ。反省。
前に雪村いずみさんの講演のとき、
登壇直前でも、にこやかにされる雪村さんだったことを、
思い出して、人間の器の違いを思う。
何としても、成功させねばならない。
会場へ早く行って、個室で声を張り上げる。
そつなくこなすことではなく、
魂のこもった司会をと祈る。
無事終了。魂こもり過ぎたみたい。
目立ちすぎだと怒られた。
やるぞ!
5月27日(金)晴れ
一人退社いただく。昨日急休みの人。
度重なる急な休みに、「次あったら・・」
と忠告をしていた。
本人は、
「頑張ってたのに。。」
「私だけじゃない。。」と言っていた。
たとえ自己都合であっても、
人が辞めるのは非常に心苦しい。
最近、特に会社は自己実現してもらう舞台、
なんて思ったりするもんだから、
どんな理由であれ、それが叶わなかった結果だから。
だからこそ余計に、期間限定で来ているマラウィの彼には、
日本に行って良かったと言ってもらいたいし、
いい会社にめぐり合えてよかったと言ってもらいたい。
夕方、本人楽しそうに仕事をしていた。
理解ある周囲のスタッフに感謝する。
5月26日(木)晴れ
急休み1名。前回忠告をしたのに。。
朝礼前に出かけた。
北区、足立区、荒川区と3社まわる。
昨日の”午前さま”は、午後になってからきいてきた。
まわりながらCDで中村社長の講演を聴く。
一回目に聞いた印象とまた違う。
今度は、なぜだか涙してしまった。
お涙頂戴の話じゃないのに。
隣に停まった車両の人が不思議そうに見ている。
足立で訪問したのは、
どん底から這い上がってきた社長。
自分がどん底の時に、
無理に押しかけて初めてお会いしたのは、
もう4年も前だったか。着実に成長を続ける先輩。
自身の革命を約して後にした。
5月25日(水)晴れ
中村講演への感動は抑えることができない。
午前の約束だった社労士さんに、
ついつい熱く訴えてしまった。
お金は稼ぐことより何に使うか。
できない理由ばかりを捜してる。
期待を裏切るサービス。
また、原点に帰る。
何のための事業か?
形でなく魂。
伊勢行ってみるか。。
5月24日(火)晴れのち雨
小野塚さんと昼食。
クロフネカンパニーの中村社長の話題になる。
現在36歳か?
彼の講演のCDを送っていただいたが、
昨日、会社のおんぼろ車が飲み込んだまま出てこなくなったため、
もう一枚持ってきていただいた。恐縮。
先日の大企業の社長の話よりも、
はるかに心に響くのはなぜかと思っていたが、
小野塚さんは簡単に答えを出した。
「オーナーだからだ。」
雇われの社長とオーナーとは根本が違うと。
たしかに。
魂の響き。
午後は、パソコンリサイクルの会社を訪問。
そのあと、新規の相談対応で小売店からパンフを取り寄せる。
5月23日(月)曇りのち土砂降り
昨日は、1000名を超えるイベント運営。
「段取り9割!」の先輩の声を実感する。
自分の視野の狭さと言うか、
配慮の無さを反省しつつ、無事故に安堵する。
あのドラマの鈴木シマオだったろうか。
「人間は気持ちで動くんです。」
違った。マクドナルドの社長だ。
会社組織は、ここを履き違えることがある。
気がついたときには、手遅れだったりする。
お金でも動くからだ。
昨日の役員40名は実感できたと思う。
志が同じであることもあるし、
参加者の顔が見えることもある。
まったくの無給だから、
魂が無ければできないとうことでもある。
わが社、
何をもって「価値の創造」とするか?
自分の仕事が、何かを成し得た実感。
皆が感じれるように配慮を。
5月20日(金)晴れ
授業参観日。
妻が熱を出して行けなくなった。
急休み2名。
体制が整わなければ出るつもりはなかったが、
なんとかなりそう。学校へ向かった。
母の風邪、父の仕事で誰も来れないと思っていた娘。
体育の授業の体育館に着くと、
小2の娘が飛んできて、「仕事忙しいんじゃないの?」
と笑顔だったのに、となりにちょこんと座って、
涙をこらえ始めた。
授業開始前から親子して泣いているのは、
うちだけだった。
来てよかった。
5月19日(木)晴れ
やはり日記でかけない問題もあるかな。
社労士さん来社で話したが、
国家間の問題か、人間間の問題か。
最後は、生きる哲学の問題かと思う。
自分の軸がぶれないように。。
5月17日(火)晴れ
全員出勤。
午前中に2社まわる。
1社は以前にサンプルをお預かりしていたダイカスト屋さん。
組立てについての見積もりを出していたが、そのままになっていた。
やはり、増産の計画が頓挫してしまったようだ。
それ以外の動きも下方修正で、困っている様子。
もう一社は、うちの工場を見てもらう約束になっていた。
が、なかなか実現しなかったので強引に迎えに行き、
そのまま拉致して連れてきた。
ものづくり談義になる。
その会社、先日のウェッジの
「会社は大きくするな!」を地でいっているような会社。
十数人の有限会社で年商数十億。
決して安売りしない。
開発責任者のその方の輝いてる目に、
こうはしていられないと自らを振り返る。
下請けに甘んじながら、売上げとコストのバランスだけ見て、
そろばん弾いてるんじゃ会社の先行きなんてありゃしない。
今に見ていろ!根拠?なし!
5月16日(月)晴れ
1Fのラインストップで、派遣を休みにする。
完成品130台の部品交換と再組立て。
休み中の急ハンドルとあって仕方ないが、
仕事は段取りで決まる。
この「段取り力」があるところが生き残る。
それが「対応力」と直結する。
どこまで変化に対応できるか。
ここ数日、製造の話をすれば中国の話。
差別化でいつも話題になるのが技術力。
もうひとつが、「対応力」。
この対応が早いことが、
日本で製造することの意味だとすれば、
技術スタッフがどこまで段取りをして、
時間とお金のロスなく作業させることができるかが、
大きな課題である。
うちのスタッフ。充分に力をもっていると思う。
それを出せるか出せないかは、自分にかかっている。
5月13日(金)晴れ
ガーナじゃなくてマラウィだって。
人口1100万の国。東京と同じくらいか。
支給部材の不良によりバタバタする。
川下と川上から手を入れる。
手持ち量の確認→限度の決め
→生産済みの再検品
→受入れ検査→手直し
→対策済み品の投入確認
→生産済み保留品の対応確認
人と時間を費やして対応するが、
午後3時半ラインストップの指示が入る。
急遽ラインを止めた。
アッセンブリー会社の使命は?
こういうときの対応のセンスである。
こういうときは得意先自身が忙しい。
先に先に情報を得意先に入れながら、
自社の対応方法を提案していく。
この時のポイントは、
●不適合種類の見極め
●生産減のダメージを最小限に
よって、ラインストップの判断はぎりぎりまで。
人をかけても、早急に周辺で対応する。
13日の金曜日か。
5月12日(木)曇りのち雨
昨日から派遣で来たガーナ人の大学生。
遠いところからの通勤だが、今日も来てくれた。
覚えも早いし、動きもいい。
アフリカに知り合いはいなかったので、
この機会にぜひ文化交流しておきたい。
あのノーベル平和賞
「もったいない。」のマータイ博士も南アフリカ。
前の職場では、肌の色でつらい思いをしたと聞いた。
我々と共に、いい仕事をしてもらいたいし、
ぜひいい思い出をつくってもらいたい。
5月11日(水)晴れ
朝6時の会の会場として使っていただく。
20代、30代の会社代表と中核者9人。
主催社から3ヶ月の有言実行項目の発表。
何も考えていなかったが、
今一番思っていることを発表した。
それは、「人間革命」。
昨日の「会社は社長の器以上にならない。」
との講演が、まともに響いた。
倫理法人会や致知など、
経営者が自分磨きをする場所はたくさんあるが、
佐藤さんはどうやってするのか。と。
私は、自分の信仰です。
この生きる哲学に忠実に向き合ったときに、
社員との関係も、ビジョンの実現も可能になる。
その確信があるだけに、ここのところの姿勢を反省した。
テクニックではない。
まずは自分が、強くあること。やさしくあること。
人間であること。
この3ヶ月で変わってみせる。
5月10日(火)晴れ
「会社は、社長の器以上にはならない。」
キリンビバレッジ元社長、阿部氏の話。
自分がどう生きるかだ。
テクニックじゃない。
ビジョンを、夢を語れ!と。
ヒット商品ファイヤーの誕生秘話に、
ある意味の大手の苦しい現実を見た気がした。
生きること、そして人間らしく生きること。
5月9日(月)晴れ
GW明け。急辞め1名。急面接1名。
皆、元気で出勤してくれたことが嬉しい。
「もったいない。」をテーマに朝礼。
昨今、日本語の「もったいない」が、
世界から注目されているという。
フィリピンにはあるらしいが、
英語ではこの表現がないらしい。
決してけちな言葉ではない。
社内で合言葉にして、
モノと資源を大事にする意識を高める月にしたい。
5月4日(水)晴れ
誰のために生きるのか?
何のために生きるのか?
5月3日(火)晴れ
何のための会社経営か?
何をもって戦うのか?
あらためて決意を固める5.3。
もう一度原点に帰る。
5月2日(月)晴れ
このGWに入って外食が増えた中で感じた。
頑張っているところと、そうでないところ。
大阪から来た回転寿司のスシローなんか、
最初は大騒ぎだったが、明らかに当初よりも手を抜いている。
お客の入りにすぐに反映されていた。
JR西日本の事故の報道が毎日繰り返される。
他社との過当競争が事故を生んだとされてきた。
トップから「コスト削減」や「売上げ上げろ」の、
号令がかかったとたんに会社の「軸」がぶれてしまうんだろうと思う。
目先の売上げを言われて、バーゲン売り場をたくさんつくって、
結局大事なお客さんを手放してしまった、あの当時を思い出す。
もともとうちの売りはなんだったのか。そこを掘らなければ失敗する。