2004年6月の日記
6月30日(水)雨
たまげた。
朝電話が入る。
「今日、重機が入るから。」と、大家さんからだ。
いつも、とめている車両を別の場所に移しておいた。
私は午前中から出掛けていて、
帰ってきてみたら、写真の通りだった。
先日、草を切り落とした200坪の内、
半分は掘り返して土になっていた。
昔、雑木林だったとあって大量の根っこが出てきた。
結局、夕方には全部終わってしまって、
明日と明後日で砂利を引くところまで終わるという。
最初、自分たちで根っこも掘り起こそうとか考えていたが、
止めておいてよかった。重機にはかなわない。
いや、たまげた。
PS:
大家さんもたまげていた。
今日やると思っていなかったからだ。
電話したら飛んできた。
6月29日(火)晴れ
急休み3名。研修の予定を大幅に減らすとともに、
昨日入社のドイツ人に、更に新しい場所をトライしてもらった。
見事にクリヤー。こういう人は中々いない。助かった。
さて、先日お話をいただいた7月スタートの新規の話が、
午前中に電話が入る。具体的にスタートのようだ。
ありがたい。
そのタイミングでの新規の受けが出来るリーダーに、
すぐに伝えた。
MIYOSHIの仕事は、何がいつ入るか分からない。
何が来ても「No」と言わない会社を目指している。
そのためには、今目の前にある仕事を、
終わらしておかなくてはならない。
でも、終わってしまってすることがない訳にもいかない。
内職・外注とのバランスで、次のロットスタートとのタイム調整をする。
これを間違うと、ロスが多く出たり、納期に間に合わなかったりする。
今回、2Fの仕事が明らかに不足したのと、
1機種のロットが膨らんだ為に前加工を内職と社内とで、
平行してスタートした。
これは、外注に出す基板の上がり待ちになることが、
予想されるという理由もあった。
量産ものは、最初はあがらないもの。
でも徐々に日産のペースが上がっていく。
基板に余裕が出てきた。
上記の理由が、一つ解消された。
次の内職とのバランスだ。
内職からの上がりが順調になり、
本加工待ちの部材が溜まり始めた。
ここで、このままのペースで行くのか、
本加工を優先して、社内の前加工を内職に振り直すのか。
会社によって、環境によって判断の難しいところだが、
これを「本加工優先。トップスピードで。」
というのを、MIYOSHIスタイルにしたい。
いつ何が入るか分からないからだ。
特にリーダーは、手があいた時にやっておきたいことが結構ある。
だから、信頼できるリーダーは、手があいてもいいのだ。
私も最初は、社長もフル回転していることを「美」としていたが、
これはダメだと思った。
社長がやることがなくて、或いは現場の状況を把握するために、
単純作業を手伝っている程度が最高で、
眉間に皺を寄せて、必死でやっているようでは周囲は心配になる。
同じことが、私からリーダーを見たときにも思う。
「リーダーの下にいるスタッフが本加工に追われて、
リーダーが手直しや、前加工の手伝いをしながら次の手を考えている。」
なんていうのが理想なのだが。
だからと言って、そういう現場を目にしたときは、
もっと作業で埋めないといけない、なんて思ってしまうだろうか。
この思いをリーダーに伝えた。が、
一方的な言い方になってしまったことに反省する。
結論。
今の現場のリーダーは、本当に信頼できる。
私は、仕事さえしっかり取ってくればいいのだ。
6月28日(月)晴れ
急休み2名、急遅刻1名。全然平気。
更に今日から、1名ドイツ人合流。
いよいよヨーロッパ進出。
ワーキングホリデーで来日した彼は、
50分かけて自転車で出勤してきた。
仕事してみてビックリ。
飲み込みの早いこと、早いこと。
1日で2つのセクションをマスターした。
写真の一番奥の頭のウシロだけ写っているのが彼。
さて、今日から会社の健康診断の始まり。
以前に労働基準監督署から指摘があって、
予約だけしていたが、なかなか実現しなかった。
所沢駅近くの「くにとみクリニック」という個人病院だが、
設備が充実していて、先生も親切丁寧。
先日この話を持ちかけたら、
会社としての健康診断は始めてとのことだった。
うちが、家族ぐるみでお世話になっていて、
是非ともとお願いをして、種々準備を進めてきた。
まずは私が、挨拶をしてからと思って行った。
非常に手際よく対応してくれた。
それにしても、長期雇用10名程度の有限会社で、
年一度の健康診断を実施している企業って、
どれくらいあるんだろうか。
少なくとも、私の知っているところでは皆無だ。
父の会社は、株式会社を数十年やってきたが、
一度もやったことがない。
全額会社負担で、一人1〜1.5万。
やれと言われて、どの会社も出来るだろうか。
今回も、地域の無料健康診断を受けたばかりの人もいる。
うちも今年は出来ても、来年出来るかどうかなんて、
分かんないぞ。監督署様どうかお手柔らかにお願いします。
6月26日(土)晴れ
入り口水路の工事。
トラックの出入りで、入り口の水路が陥没してしまった。
普段は歩道になっているところで、
ぎりぎり埼玉県の管轄区域。
とは言え、県で動いたくれたことに感謝。
それにしても、来られた作業員の方々。
この暑い時に気の毒だが、
筋肉に汗が光ってカッコいい事。
カッター屋さんがまずアスファルトを切っていく。
鉄が多くて歯がこぼれたと嘆いていた。
開けてみてびっくり。
鉄が腐っていて、崩れかけていた。
写真は、さて、どうするか。と対応しているところ。
結局今日は、そのままもう一度蓋をして終わった。
お疲れ様でした。
6月25日(金)曇りときどき雨
急休みもOK!さあ人数が揃った。
電話が鳴らない。だれも休まないの?
いつも電話鳴らしてくるじゃないか。
ほら、休んでいいんだよ、今日は。。。
これが不思議なのだ。
人数が揃うと休まない。
足りない時に休みが出る。
私の日ごろの行ないが悪いのか。
さあ、来週からどうしよう。
ちょうどこんな時に、2Fの部材が切れそう。
全員出勤すると、1Fで3人浮いてしまう。
これまで、あたり前で3人位休んでたので、
この採用計画に過ちがあるとも思えないが。。
1Fについては、この機会に研修をガンガンやって、
希望する人の多能工化を図ろうと思う。
午後には、願ってもない「こんな仕事できます?」
と取引先が、サンプルを持ってきてくれた。
「出来ます、出来ます!」
箱を開ける前から言ってたかも知れない。
7月頭から、何とか実現しますように!
6月24日晴れ
今日の昼は、
近所の木工屋さんがやっているお店にいった。
久々にムラムラきた。
やりたい。こういう店をやりたい。
半分は展示品コーナー。
残り半分で食事が出来るようになっている。
昼のメニューは2つしかない。
店で決める日替わりメニューかカレーか。
これでいいんじゃないの?と思う。
何より、店に入ったときの木の香りが何ともいえない。
ここに木ーボードも含めた木工品を並べて、
ゆっくりくつろいでもらう。理想だ。
もともと、MIYOSHIの通りに食べ物屋がなくて、
困っており、山田うどんがいつも込み合っている。
どうせ申請が面倒なら、
よし、やってしまうか。この土地で。。
出資してくれる人も一人はいるし。。。
6月23日(水)晴れ
北池袋から乗った首都高が、ものすごい渋滞。
今日は、朝から部材の返品と払出しの受けに、江東区へ。
途中電話が入り、引上げが足立になったとのこと。
降ろすものがあるのと、打合せがあるのでそのまま向かう。
ここのところぼっとしていて困る。
降り口を過ぎてしまって、隣りの降り口から急いだ。
昼を過ぎてしまって荷下ろし。
午後一で本社へ入った。
昨日から、ちょっと時間を下さいと言っておきながら、
開口一番、「特にないんです。顔が見たくて来ました。」
と元気一杯に言うと、
「仕事量のことですよね。」向こうから言ってくれた。
その通り。
昨年9月からの取引きで順調に売上を伸ばしてきたが、
ここへ来て、70%ほどになった。
もちろん、一般消費者向けだし浮き沈みがあるのは当然。
それが下請け製造業の宿命なので、
そういうことに対するリスク回避の準備は出来ている。
その上で心配になるのは、MIYOSHIの評価である。
何らかのことで評価を落としていて、仕事が減っている場合は、
気がついた時には、ゼロになる。
そんなこと取引先は、「これから段々減りますから。」
なんてイチイチ予告しない。
昨日、この仕事のプロジェクトでミーティングを持った。
無理な納期も全部応えてきた。
出来ませんと言ったことは一度もない。
コストは何処よりも安い自信がある。
不良率は、1万分の1以下。
何か言われるとすれば、
私の担当する資材の管理体制くらいかと思う。
これは、ここ2ヶ月くらい改革にずっと取り組んできた。
「切れるもんなら切って見ろ。」
くらいの自信でやりたいところだが、
何とも情けない。
下請けが切られるときというのは、
こういうクオリティ、コスト、レスポンス、
ということとは違うところで動くことが多い。
「あの担当者の言い方が気に入らない」とか、
「返品されたときの荷姿がダメだった」とか、
「少し外注を減らしなさい。」というトップの一声とか。。。
下請け各社は、担当者に気に入られるために、
いろいろすることが多い。
前の父の会社もそうだった。
得意先の社長の新築祝いに、
当時はまだ高かったプラズマテレビを贈呈したりしていた。
特に直の担当者にも、感心するほど尽くしていた。
それで、あっけなく切られた。
「あれほど、尽くしてきたのに。。。」
それは違う。
正々堂々とクオリティ、コスト、レスポンスで勝負して、
それでも筋と違うことで切られたら、運が悪かったと思うしかない。
それで、なければ商売の軸がぶれてしまって、仕事にならない。
心配無用だった。
生産もきちっとしてくれてるし、
納期も守ってくれて感謝してます。
資材も特に問題ありません。
今は、全体的に落ち着いてるんです。と。
安心して、足立へ向かって帰社した。
帰って、2人面接。
一人採用、一人不採用。
夜にそれぞれ連絡をしてから、退社。
イライラは寝不足のためを決め付けて、
今日は寝る。
6月22日(火)晴れ
書類が見つからない。
私が資材の担当となってそろそろ一ヶ月か。
明日、もって行く部材の一覧だが、
昨日FAXしてから見当たらない。
その書類探しに明け暮れる。
午後、三芳役場の土木課へ行く。
隣接地を駐車場にするための手続きについて。
さっぱり分からない。
入り口を補強するのも、ガードレールをはずすのも、
申請をして、許可をもらって、費用はこちらの負担だそうだ。
その申請に必要な資料が、素人では用意できそうもない。
しかも、500平米を超える土地を駐車場にするには、
県道の出入りの有無にかかわらず、申請が必要だそうだ。
いやまいった。
7月からは使えるかと思っていたがとんでもない。
肝心の持ち主は、今日も、明日も、あさってもゴルフのようだ。
私が、じたばた動いても始まらない。
イライラが募る。
帰って、また書類探し。
見つからない。何をやっているんだ。
情けないが、昨日FAXを送った先の得意先に、
FAXを送り返してもらうようお願いをする。
向こうも見つからない、と。
夕方取りに行く部材。担当にGOを出していなかったために、
私が入間に行くはめになった。
急いで帰ってきて、例の書類の件で動く。
仕方がないので、その書類を作り直して再FAX。
明日の荷物をまとめる。
電話が鳴る。
入間から、渡し忘れた部材があるという。
それも、もとは私が返してほしいと依頼したものだが、
取りに行ったときは慌ててて忘れていた。
また、いくことになった。
全部自分が悪いのだ。
イライラがとまらない。
6月21日(月)台風
ネタがない。
月曜日は恒例の朝礼だが、ネタがなくなった。
このところは仕事が安定しているが、
私の動いていることは、秋から先のこと。
頭の中を話しても皆には面白い内容ではない。
松本氏が仕上げた「トースターの試作器」について。
ヒーター以外は、社内にあるもので仕上げてしまう松本氏の仕事。
本当に尊敬する。今晩納めに行く。
午前中は、まだよかった。
午後は、狭山、入間の取引先へ出かける。
このころの風は半端じゃなかった。
入間の畑走行中にはドミンゴが倒れるかと思った。
返ってみれば、倉庫と工場との作業でびしょ濡れのスタッフ。
皆の帰りが心配だ。
自転車の人は帰れるのか。
皆、平気で帰っていった。
どうか無事でと祈る。
明日は、埼玉県庁に行くことになった。
6月19日(土)晴れ
草刈りをすることにした。
この土地。
17日に競売の開票が行われて、
うちの大家さんが無事に落札した。
もとは、誰の土地か?
父の土地だった。
この倒産で銀行に担保に取られて、
競売になった。
最低価格が以外に高く、
銀行は強気に出たのだろうか。
大家さんが競売で落とした。が、
銀行は結局損をしなかった。
いつの間にか、
連帯保証人が私からその大家さんになっていたのも、
返済力のない私に見切りを付けたのだろう。
銀行にとってみれば、うまくいったということだろうか。
私は、最近までそのことを知らなかった。
まして、この土地の売買で父の債務の肩代わりまでもくろむ銀行のやり方に憤慨す
る。
その大家さん。
先日挨拶に伺った際にも、変わらない対応だった。
父を守ってくれたその大家さんは、
「今度はあんたが頑張るなら」と、
土地を購入して、駐車場として貸してくれるとのこと。
その心に応えたい。
せめて手際よく草刈りをと、取り組んでいるところに、
その大家さんが来てくれた。
いつもの笑顔で、MIYOSHIの発展を喜び、期待を寄せてくれた。
必ず応える。
写真は私でなく、ほとんど全部やってくれた蔡君。
へとへと。
6月18日(金)晴れ
「やっぱり辞めます。」朝8時に電話が入る。
その前に、朝の4時から5時にかけて3回電話が入っていた。
「今日、大事な用が出来て休みます。」
「一人、待ち合わせの場所に来ません。」
急休み、急辞め計3名。予定休み2名。
午後から退社予定2名。
残念だが内心ホッとした。
辞めた彼には、急用が必要だと思った。
午後から、検査の応援に入る。
久々の検査応援だが、皆頼もしい。
やはり、現場に入ってみなければ見えてこない。
大家さんから電話が入る。
隣りの土地を落札したとの話。
明日は、草刈りをするか。。。
6月17日(木)晴れ
川越の木工屋さんに
キーボードを見せに行った。
すでにネットでご存知だったが、
まさか本物が見れると思わなかったと喜んでくれた。
一級建築士でありながら、木を素材にしたショップを立ち上げ、
工房も他の人が使用できるようにした。
まだ、開店間もないが素敵なお店だった。
そこへ、来られたお客さんが私が帰る際に、
このキーボードを見てビックリしていた。
なんとも言えない優越感にひたった。
帰る道々電話が入る。
恐れていたことが起こった。
昨日一昨日、研修をしていたセクションで不良を出してしまった。
ナットの止めの際に、別のコネクターに当たって抜けたり、曲がったりしたもの。
原因を調べると、ラインの作業者が代わった為の組立て不良だった。
今回は教える側は、ぴったりついていて、決して無理に任せたわけではない。
教える側の注意不足だ。
夕方、得意先へ原因の報告とともにお詫びの連絡をした。
社内で発見して対処する体制になっていなければならない。
一人、もう辞めますとクレームが入る。
ロッカーの鍵がないという。
帰る時に靴の中にガムが入っていた。
もうこういう嫌がらせには耐えられない。と。
ガムの確認に行った。
今朝履いて来た靴に入っていなかったとすれば、
ガムは新鮮なはず。
入っていたのは、干からびた上に履いた為か、光った状態のものだった。
「人のせいにするのは、いい加減にしろ!」
と声を張り上げてしまった。
相手の精神状態がどういう状況か分からない時に、
声を張り上げてはいけない。反省した。
とても疲れた。
6月16日(水)晴れ
来てくれた。
思いのほかケロッとして現れた。
今日は、担当者に引き継いでサポートしてもらった。
他の業務に追われて半日が経ってしまった。
引き継いだスタッフからクレームがあがった。
なぜラインなのか分からないと。
すぐに、事務所に来てもらってまず聞いた。
環境を整えなければできません。との話だった。
その通りだと思った。
一つ遅れると、次のセクションにしわ寄せがいく。
もう一つセクションをつくる物理的余裕がない。
その上で、そもそも仕事を覚えるのが遅いと分かっている人を、
ラインに挑戦させる私の考えを伝えた。
とにかく、ラインで一人前になってもらいたい。
時間をかけても無駄ならば諦めるが、
それまでは、サポートしていきたい。
「どれくらい時間をかけていいかは、社長が決めてください。」
その通りだ。1週間か、1ヶ月か。
彼女が別の場所で休憩をしている3時の休みの時に、
ラインメンバー全員にその協力のお願いをした。
ラインで1人前になれば、彼女がどんなに自信がつくか。
「じゃあ私はどうなるの?」との声も聞こえてきそうだ。
つまり、手帳をもらっている人には徹底的に手をかけて、
そうでない人には、手をかけないのか。
もう私には分からない。
ただ言えることは、一旦MIYOSHIに入社した以上は、
それぞれの力を充分に発揮して、楽しく仕事をしてもらいたい。
それだけだ。そのために彼女にはラインで一人前になってもらいたい。
それが出来る人と見たからだ。
6月15日(火)晴れ
今日は、一日ラインに入った。
休みが多いためだが、せっかくなので一つトライする。
昨日入社した女性。
昨日は、前加工で様子を見た。
覚えるのに多少時間はかかったが、後半頑張った。
本人も「楽しい」と言って帰って行った。
彼女は、ハローワーク紹介で知的障害者。
これまで、面接すらも出来ないことが多かったと言う。
先日、母親と来て頂いて面接。
覚えるのに時間がかかる。と正直に言っていただいた。
自転車で通える場所でもあって、ものすごい意欲を感じた。
採用を決定して、ハローワークへも報告。
現在2名の障害者がいる。
2名ともMIYOSHIにとって、無くてはならない存在になっている。
1名は、2Fのリーダーだし、
1名は、フォークマンとして受入れ出荷を一手に引き受ける。
周囲の信頼も厚い。
今回入社の彼女は、1Fでラインを目指す。
効率を求めて、設定してきたラインだけに、
経験者であっても音を上げる人も多い。
彼女には、何とか自信を持って、楽しく仕事してほしかった。
昨日の仕事を見て、今日私の入るセクションの手伝いをしながら、
様子を伺おうと思った。
つまり、前加工という時間に追われない場所でなく、
ラインの時間に縛られた仕事にどこまで反応できるか。
私は、真剣だった。
失敗すれば、この会社は「私には無理」と思わせてしまう。
絶対に無理は禁物。
1セクション1分47秒の工程をマスターするのに、
早い人は、30分。遅い人は、1週間かかる。
一人が2,3点の部品を取り付ける単純作業と異なり、
1分47秒は、壁が厚い。
置くだけ、仮止めなどの最初の工程から始める。
できばえをチェックしながら、私が仕上げていく。
決して早くはないが、ミスが少ない。
一度聞いたことをしっかり理解している。
何より一生懸命だ。
午前中くらいには、半分位までマスターした。
こんなにいくつもりではなかった。
「すごいね。」というと、鼻に汗を浮かべて嬉しそうだ。
自分のペースで作業できる前加工と違って、
ラインは時間に追われるプレッシャーがかかる。
そうとう疲れただろう。
午後からは、私に欲が出てきて、さらに一歩踏み込んだ。
もちろん、一つ一つ出来るようになってからの次へのステップだが、
何しろ、仕事一つ一つが丁寧で、ぽかミスがない。本当に感心した。
この人なら、追いつくようにさえなれば信頼して任せられると思った。
4時頃、終わり直前までいって、ほぼ9割の工程をマスター。
相当疲れただろう。ラインは終わって4時半に退社した。
すごい。よく頑張った。
明日何としても来てほしい。
ああ心配。ラインの仕事は最初がきつい。
慣れるほどに時間の余裕で出来て楽しくなる。
最初はどうにも間に合わないと思ってしまう。。
早く覚える人の中には、
なれた後に、ぽかミスを犯す人がいる。
こういう人が、実は要注意なのだが、
彼女のような人は、なれた後は実に安定する。
今が一番大変なのだ。お願いだから明日も来てほしい・..
6月14日(月)晴れ
月曜日の朝礼。
先日の事故のことに触れて、
再度、無事故をめざそうと確認。
それと、11日の新聞を全員持ち帰れるように用意した。
「どうぞお持ち帰りください。」との話。
従業員皆の頑張りでここまで来れた。
先日の廃車に替わって、今日から1台登場。
全額損金のスバルドミンゴ。
1200CCなのに、7人乗り。
いくら送迎の距離が短いとは言え、
ちょっと厳しいか。。
そのドミンゴに乗って、川越の法務局、
狭山の取引先、入間の取引先2社を回って帰社。
夕方、広告代理店との打合せ。
こうやって動きながらも、種々検討する。
車のこと、駐車場のこと、取引き先のこと、
今後の仕事の組立て、今日から入った人の配置、
来週からいないセクションのこと、会社とは、
代表とは、基板の進み具合、草刈りのことetc...
頭が悪いので、こんなことでもパンパンだ。
終
6月11日(晴れ)
HPの「お問い合わせ」からメールをいただいた方へ。
システムの都合で、返信先が分からなくなってしまいました。
よろしければ、再度アドレスだけ下記へ送っていただけませんでしょうか?
hide@3yoshi.jp
朝から大変な日になった。
午前4時、腹痛でのたうちまわった。
見かねた妻が、病院へ救急で運んでくれた。
レントゲンをとって、点滴。
尿管結石と思われるが、
陣痛とどちらが痛いか、
いつも妻との論争になる。
朝、7時を過ぎても点滴が終わらない。
看護士さんに会社に行くので終わらしてほしいと頼んだが、
「終わってからにしてください!」と怒られてしまった。
7時40分終了。川野が来てくれたので、
すぐに自宅まで送ってもらって、送迎に間に合った。
今日は、新聞全国紙掲載とあって、
その車中から電話が鳴り始めた。
と思ったら、急休みの連絡だった。
急休み4名。
体制をつくってから、1名面接。
「新聞見たよ。」との連絡が入る。
夜まで続いて、電話40件、メール30件くらいだったろうか。
ありがたいことに、懐かしい人とも話が出来た。
昼には、六本木エンジンさんで打ち合わせ。
あの痛みが始まったらどうしようと、
座薬をバックにひそませての1日だった。
-----
MIYOSHI佐藤 英吉
hide@3yoshi.jp
http://www.3yoshi.jp
6月10日(木)晴れ
今日は、給料日。昨日の何となくいやな雰囲気を吹き飛ばすべく、1Fの朝礼にて元気に挨拶。内職担当者に内職の方の給与を託して、振込み希望者の振込みを済ませてから、一人一人に手渡しした。2Fの人、そして1Fの人。午後に終了。皆、喜んでくれただろうか。本当によくやってくれていると思う。出来るだけ長く今のメンバーと仕事をしたいと思う。午後、言った言わないの会社間の話に、私が間に入った。組みたて屋の宿命だ。下請けと言えども、最後はうちがまとめなければならないからだ。夕方、明日掲載の新聞記事がFAXされてきた。ありがたいことに、みんなで撮った写真を、大きく掲載してくれていた。「うちは、人間力です。」との話を記者が表現してくれた。思いのほか、大きな記事に驚いた。明日の朝刊楽しみ。皆に早く見せてあげたい。ここまで陰で支えてくれた方に感謝。恩師に感謝。報恩の人生を誓う。
6月9日(水)晴れ
朝。急休み1名。キー!シュルシュル!ドカン!駐車場で不気味な音。そこには、信じられない光景が。隣の草むらにうちのハイエースが落っこちて、黒い煙を吐いていた。駐車の位置を変えようと少し動かしたときに、アクセルとブレーキを間違えたとのこと。従業員2名の車両に接触。佐川急便の車両のハコに激突。警察を呼んで検分。一人一人の車両対応、お詫び、保険手配。そして、会社の明日からの送迎車両の手配。あっという間に一日が終わってしまった。被害を受けた従業員に申し訳ない。でも、人的被害が無かったことに安堵。本当に気を付けねば。追伸:この対応中に、HPのシステム完成の連絡。最初の写真がとんでもないものになってしまったが、今後の自分への戒めと思って載せることにした。今後の無事故を祈念しつつ。
6月8日(火)晴れ
今日は、快晴。
気分も、快晴。
はかどる、はかどる単純な私。
午前1名面接。
母親との来社。
一生懸命の本人と、やさしい母親の姿。
現場を見ていただいて、一旦お帰りいただいた。
考えた。
今のMIYOSHIは、能力主義、やる気の集団。
スピードが重視されていて、楽しい雰囲気の中にも、
なんとなく無言のプレッシャーがかかる。
これまで、じっくりやれば充分に長く出来る人も、
いきなり現場に入れられて、やめていった人も多い。
さて、どうしたものか。
今回は、「覚えるのに人より時間がかかる。」
とはっきりと明言された。
これまでは、1日で辞める人が多いために、
むしろ「大変ですよ。」と言っていたくらいだった。
やる気が感じられるだけに、是非仕事してもらいいたい。
しかし、はじき出されてしまったらどうしよう。
今度は、周囲の理解が必要だ。
いろんな人がいる。スピードだけじゃない。
午後、電話をした。
来週から来てもらうことにした。
6月7日(月)曇り時々雨
天気のせいだろうか。
どうにも力の入らない一日。
仕事つまんないの?
なんて聞かれる始末だ。
代表者につまるもつまらないもない。
なぜだか分からないが、
力が入らない。
先週末に取材が入って、11日の新聞掲載の予定。
こういうことで一段落とのことなのか。
こうなると、どれもこれもスピードがなくなる。
いらいらが募る。
皆、一生懸命だ。
まあいいっか、今日は。
6月3日(木)晴れ
急休み2名。
幸い2Fの動きがない為、1Fへ応援にいける。
1Fのラインが動かないトラブル発生するが、
すぐに復旧し助かった。
人数の問題、このままではまずい。
anに電話する。まず反応の悪さについて聞いてみる。
夕方電話あり。
つまりこの業界には向かないのではないかと。
だったら先に言ってくれ!
2Fの動きがにぶいので、しばらくこのままで乗り切ることにした。
昨日、埼玉労働局からの入金を確認した。
「トライアル雇用制度」の第1号だ。
これについては、長い道のりだった。
トライアル雇用制度がスタートしたのは、
昨年だろうか。
国はいい制度をつくったと胸を張っているのだが、
現場がそうはいかない。
最初は、労務士とも関心したものだったが、
埼玉と東京でもニュアンスが違う。
立川のハローワークでは、積極的に推進しようとしていた。
問題は、所沢のハローワークだ。
条件に当てはまる人が面接に来ても、
いっこうにトライアル雇用にならない。
聞くと、紹介カードに「トライアル」とスタンプを押していないとダメという。
押していないので確認すると、明文化されていない条件があって当てはまらないとい
う。
さらに、予算がどうのこうのと言う人までいる。
やっと書類も整ったと思ったら、
雇用保険に入らなければダメと言い出した。
長期雇用の人に入ってもらう雇用保険に、
長期採用するかどうするかを決めるトライアルの人を入れなさいというのは矛盾があ
る。
挙句の果ては、まだ実績がないのでとの話だった。
要するにやりたくないんでしょ?といいたくなる。
政治家は、実績だと威張ってるが現場がともなってない。
ついに会社まで呼び出して、クレームをつけてしまった。
6月2日(水)晴れ
今日も急休み2名。早退1名。
辞める意志表示をした彼に、
退職申出書を記入して提出するよう渡した。
すると本人は、「会社が辞めろと言ったんだ。」
と言い出した。ビックリだ。
私から辞めてくださいといった人は、
これまでにも、ほとんどいない。
その人の仕事に即した給与にしているので、
全員いてもらいたい人だからだ。
多くの会社が年功序列にして、
高収入の人を生みながら、
仕事のスピード感がなくなったりして悩んでいる。
内心「辞めてほしい」と思ったりしながら、
ズルズルやっているのだろうか。
そんな会社に競争力があるわけがない。
ムードも悪くなる。
若い人はじっと我慢すれば昇給すると勘違いを起こす。
違う。人より仕事をするから高い給与になるんだ。
若いも男女も外国も障害も関係ない。
私が辞めてほしいと思う人は、
法的に仕事できない人、
他人に迷惑をかける人、
会社に大損害を与える可能性のある人。である。
やる気がある人は、
とにかくその人に合ったセクションが見つかるまで、
配置転換してでも探っていく。
多少仕事が遅くても、
辞めてほしいなんて思わない。
ただ怖い人がいる。嘘をつく人だ。
ミスっても申告しない。
こういう人は、後で会社に大損害を与える可能性がある。
こういう人は、辞めてもらいたい。
彼には、辞めてもらいたいとは言ってないし、
辞めてもらいたいとも思っていない。
今のセクションでは、充分に活躍している。
それにしても、人の自然減をカバーできない。この状況よくない。
そう言えば、web anで募集をかけたが、まったく反応がない。
確認してみたが、これでは反応がないはずだと思った。
周りは皆、時給1000円〜とか1200円とかうたっている。
うちの800円に電話が来るわけがない。
そもそも同じ業種が少なくなって、
イベントだの、派遣だの、
夜のバイトだのと一緒に並べられたら、
見栄えが悪いに決まっている。
どうしたものか。。。
6月1日(火)雨
雨。
急休み3名とバスが来ない為1名遅刻。
2Fの手が止まりそうとの心配も無用で、
1Fの応援に入る。
朝1名面接。
後ほど、断わりの電話が入る。
週3日くらいの仕事が希望とのこと。
午前中から、初訪問の方との打合せ。
本年末予定のプロジェクトに対応できるかどうかの確認の為来社。
現在、多機種生産していることで、
対応力と技術力について、むしろ安心をされた様子。
午後まで、続いた。
朝、大家さんから電話が入り今日来れるかとのこと。
今後のことでの相談だった。練馬へ急いだ。
いつもそうだが、父の件で迷惑をかけたにも関わらず、
無理を聞いて下さって、良かれと動いてくれていた。
何とかその思いに応えたいと思う。
それにしても、昨日辞めると言い出した彼は、
次の会社が決まるまでは仕事させろと言い、
今日は、具合が悪いのでと休んだ。
自分の都合ばかり。
明日を渡すつもり。
私からは、辞めてくださいとは言っていない。
本人の意思であることを、書面で残すためだ。