MIYOSHI

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HIDEYOSHI DIARY

埼玉の電子機器組立及び製造工場、オリジナル防犯監視カメラや電気自動車製作のMIYOSHI社長、佐藤英吉の日記を掲載させて頂きます!

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2004年5月の日記

5月31日(月)強風

急休み1名。
朝礼にて、先週無事に乗り越えたことに御礼。
先週の各社との打合せの内容を発表した。
焼きトンについては、
バージョン2まで完成したことを発表し、
試作品については、
皆どうか勇気をもって食べてほしい、とお願いした。

日中は、月末の業務をこなす。
2Fの手が空きそうなので、その対処のミーティングをする。

1Fが今日は、取引先からの返品がゼロだった。
外観も非常に厳しいため、
ゼロというのはこれまでにも、あまり無かったことだった。

良くやった!
と検査チームに冗談で中身のない封筒を渡しに行ってあげた。
ラインの1名からクレームが入る。
「私だって、頑張っている。」
そう言われて、検査チームが封筒を返してきた。

私は、久々に切れた。クレームの主にである。
検査チームは、不良をゼロにしてあたり前、
1台でも返ってくれば、マイナス評価である。
今は、帰ってくるたびに、検査員の名前が張り出されている。
この一年間、検査チームは叱られ続けた。
ミスった時だけ目立って、ファインプレーがない。
これほどストレスのたまるセクションはない。
ラインは、毎日190台、200台と実績がはっきりしている。
もちろん不良を流さないように努力をしているが、
それが万一流れたからと言って、社内で注意される程度。
お客様に届いた時には、すべて検査の責任だ。

だから、今日みたいにゼロ達成の時には、
あえて検査チームを最大にほめてあげたいと思っていたら、
つまらないことを言ってくる。

人がほめられて何が気に入らないのか。
子供の兄弟喧嘩じゃあるまいし。

人の喜びを我が喜びとし、
人の苦しみを我が苦しみとする。
あんたにはそういう哲学はないのか!

非常に不満だ。
本人から話があるというので、
ちょうどいい、じっくり話そうと思った。
が、愚痴ばかりだ。
要するに辞めるとのことだった。

一度、資材の責任者まで任された彼は、
無断欠勤などで、そのセクションをはずされた。
残業は、頼まれなくなり、早く帰されるようになった。

当然収入が減る。それが気に入らないのだ。

誰の責任?

私の評価は、品質・スピード・多能性・責任感・協調性。

全部説明した。
品質には、バラつきがある。
私が検査の応援に入るからすぐに分かる。
スピードは、ラインに入るので頑張らなければならないが、
マスターするまでに時間がかかった。
多能性。一つのセクションを楽にこなせば次も頼めるが、
やっとこ追いついている状態でお願いは出来ない。
責任感。無断欠勤は、責任感の無さの最たるもの。
協調性。あの人の言うことは聞きたくないと帰ったことがある。うちは男女も年齢も関係ない。リーダーを助けるのが皆の役目だ。それは、私社長も同じ。リーダーを助けるために何をするかを考えている。
以上の私なりの評価で、あなたの仕事と時給を決めてます。
どうですか?

それで、家族がいるからというのはいかがなものか?
家族がいるなら、その分頑張れと言いたい。
同じ仕事した人が、同じ給与でなければフェアと言えないでしょ。ほかの人は、皆頑張ってチャンスをものにしてステップアップしている。そのチャンスがあったにもかかわらず、それを踏みにじっておいて、家族が食べれないのは会社の責任だろうか?

チームワークを崩さないでいるのなら、
辞めてほしいとは思わない。
会社のためになっているから、いてもらっている。

あとは、本人が決めること。

夕方、開発中の製品について打ち合わせ。

5月29日(土)晴れ

今日は、午前中健康診断。
「では、お小水を。」「はい。」
トイレに入る。え?

昨日からちょっと変な状態が続いていて、
お小水の前に後ろが出たいと言っている。
後ろが出た瞬間に、前が出てしまったらまずい。
かといって、前は出てこない。

和式にまたがって、後ろをしながら前に構えた。
もともと体が硬い私は、和式ですること自体が大仕事。
「コン、コン!」次の人がノックする。

どうにもならない。
汗一杯かいて終了した。
真っ青になって、お小水を看護婦に渡す。
ふー。

5月28日(金)晴れ

朝、思いがけない人が遠くから来てくださった。
父が大変にお世話になった方だ。
私たちが、元気に頑張っているのを、
心から喜んでくださった。嬉しかった。

昨晩電話のあった会社に10時の約束。
思えば、昨年の4月18日に紹介してもらって、
もう一年が経ってしまったが、
毎日新聞の記事で思い出してくださったようだ。

サンプルをいただいて、見積りの依頼だった。
生産のペースに悩んでいるとあって、
帰ってきて1時間後には、見積りを提出した。

いない間に別の会社から電話。
午後に来社されるという。仕事の話か?

昼食中にメールが入る。
ものづくり研究会での講師からだった。
アッセンブリー出来るところを捜しているとのこと。

なぜか、こういう話は重なるもの。
でも、実現に至るまでには時間が掛かると思って、
ゆったり構えたい。もちろん、フットワークが売りなのだが。

それと、出来るだけ外注を使って売上規模を拡大したい。
と思ってきたが、なかなかそれだけの規模の話にならないし、
最初の走り出しは、社内でやらないと種々の問題に対処できない、
そして、スピードが出ない。

これをクリアできれば、スタートから外注でもいいだろうか。

最後は、コストの問題か。
うちが、ぎりぎりで受けてきた仕事は、
そのままでも他で出来ないことが多い。

それを外注に出す話になれば、
内職くらいしか対応できないということになる。
困った問題だ。

もっと付加価値の高い仕事のときに、
サブAssy組みで出すくらいしか道が見えてこない。

もちろん、会社同士の紹介は今後も続けていきたいと思うが。。。

夕方、松本が焼きトントースター第一号を完成させる。

焼きあがるまでに20分。

焼けているのか、いないのか。
皆、半信半疑だが、ここは社長としてまず率先しなければ。。
食べた。そして、皆にもちょと勧めて、残ったもの全部食べた。

腹。夜から、翌日にかけてちょっと変。
皆、大丈夫だったろうか。

夜は、もう一社お会いした。
今後のこと。
レスポンスとコストについては、評価をいただく。
問題は、管理体制。その通りと思う。

5月27日(木)晴れ

本日は、1Fが午前中で終わり。
バージョン変更のため、
本日午後と明日がラインが止まることになった。

出来るだけ2Fの応援に上がれるようにと思ったが、
それでも今日の午後5人、明日は2人。

仕事したいのに、出来ない人が出てしまった。
その声のかけ方は、いつもの通り。
心を鬼にして残る人、帰る人を決めた。
帰ってもらう人にも、
「今回は、ごめんなさいね。」と、一人一人に声をかけた。

全部が動いているときには、あまり気にしないものだが、
ここで声が掛かるのと、掛からないのとで本人の受け止め方は大きく違う。
「私には、なぜ声が掛からなかったのだろう。」と。

なんと言っても「出たい人」だが、
その上で、
急休みが多い人には声が掛からない。
また、スピード、品質、多能性で決めていく。

だから、最近はこういうことでのクレームがなくなった。
もしあったとしたら、私から説明できるつもりでいる。

「フェア」にやりたい。
それは、会社の利益を優先して考えることで、
ほぼ解決する。
そういいながら、人それぞれに良さがあるし、
今いる人は、みんな好きなので辛い。

今に、切れない仕事で一杯にしてみせる。

夜、7時半に携帯が鳴った。
昔営業にいった会社の社長だった。
「毎日新聞見ましたよ。まだ、組立てやってますか?
見せたいものがあるんです。時間取れますか?」と。
「今から行きます。」というと、さすがに「明日でいいです。」
とのことだった。

電話をいただけるというのは、ありがたいし嬉しい。

深夜に、小島氏より「アントレ載ったんだ。」
と、メールをもらったが何のことだか分からなかった。
先日、リクルートのメーリングリストで、
MIYOSHIを紹介していただいたことだと、今分かった。

なんでもいいけど、ありがたい。

5月26日(水)晴れ

本日は、午前中に3名と会う。

一人は、ドライバーのハイオスの営業部長。
ものづくりのことで盛り上がった。
そうだ、この人と話すればよかったと思った。

大手を使う方法も探ったほうがいいとのこと。
それには、あまり乗る気がしないが。。。

一人は面接。
体力に自信は?特にありません。
細かいことは?スピードは?普通です。
パソコンは?できません。
じゃあ何が出来るの? ・・・・。

月額の希望額を提示してきたが、
ルール通り、時給750円で始めて様子を見る以外ない旨伝え、
仕事が出来ることをアピールしてくれと伝えた。
せめて残業したいとのことだったが、
残業も日中の仕事次第。
機転がきいて、スピードがある人にしかお願いしないので、
残業も昇給も今は約束できないとお伝えした。
帰っていった。

もう一人は、仕事のこと。
中国にて生産しているものの、
国内への移行の相談だ。
中国から国内への移行のメリットは?

短納期対策、品質の向上などあるが、
一言で言えば、「魂のこもったものづくり」か?
「顔の見えるものづくり」と言ったほうがいいか?
そういうメリットがはっきりしなければ、
動かさないほうがいいと思った。
出なければ、必ずほころびが出るからだ。

さあ、午後からは取引先へ回収に行った。
自分が事業を始めて、初めての未納問題だ。
せめて、何らかのお詫びでもあればいいが、
連絡も取れなくなっている。

ついたが、鍵がかかっている。
中は電気がついているようだが、出てこない。
仕方がないので、請求書をポストに入れて、
電話に留守電を入れて帰ってきた。
せめて連絡がほしい。

人間は、厳しいときに本当の真価が問われるという。
明日は、わが身。
自分がこういうことになったときに、どう対応するか?
しっかり、眼にとどめておきたい。

得意先の名誉のためにとどめておくが、
会社概要の取引先ではなく、スポットの仕事だ。

5月25日(火)晴れ

気持ちのいい朝。。。
ん?
電話、電話。。。
急休み4名。

昨日からの派遣も残念ながら、来なかった。
こうやっていくうちになぜか、外国人が残っていくのだ。
ハングリーな外国人に、日本人は易々とは勝てない。

そう言えば、川越ハローワーク紹介の
10時約束のナイジェリア人はついに来なかった。
残念。

人手不足に悩んでいるうちに、
仕事も落ち着いてしまうだろうか。
5月、6月からの新規の話が、
ことごとく保留になってきた。

いや、そうはさせない。

と思っていると電話が入った。
仕事の相談だ。
明日サンプル持って来社されるという。
ありがたし。。

その前に、明日は回収に行く。
腹に新聞紙巻いて。。。

5月24日(月)晴れのち雨

朝礼にて、安全に関することを確認する。
今日の朝、シャッター前にタバコの吸殻があったからだ。

警察にもパトロールの依頼をしておこうと思うが、
明るいことで返って、若者を呼んでしまったか。。。

今日から派遣で1名合流。
半日でラインをマスター。優秀。
明日以降も来てくれることを祈る。

資材の整理の一環で、倉庫から棚を持ち出して、
青空のもと洗った。ふき取って2階へ。
かなり整理できた。気持ちいい。

午後、一社納品。

運転は眠かった。
そんなに寝不足しているわけでもないのに。。。
いつでも眠い。

帰ると今度は、鼻水が止まらなくなった。
アレルギー性の鼻炎だろうが。
もういやだ!止まらない!

雨が降ってきた。
雨の次の日に鼻水が出るので、
明日もか。。。

5月22日(土)雨

買い物を終わらせて、会社へ。

午前中、種々業務を進める。

今後の体制を考える。
最悪のことを考えておかねばならない。
そこに手を打った上で、大胆に攻めていきたい。

夜19:36携帯に電話が入る。
「バカヤロウー!」とだけ言って切れた。
意味が分からないが、先週のことと関係があるのか。
それとも新種のワン切りか?

追伸:
ついでに、今日23日の朝近所の駐車場で車の入れ替えをしようとしたら、
「そこはあんたのところじゃないだろ!何やってんだ!」と怒鳴られた。
「失礼ですが、どちら様ですか?」「ここのもんだ!あたりまえだろ!」と。
ここのところ、怒鳴られることが多い。

5月21日(金)晴れ

いやあ、おどろいた。
リクルートMLで会社紹介していただいたおかげだろうか。
1日で250を超えるHPのPVになった。
これは過去最高か。

朝から、一人一人と語り合う。

自分でも必要かどうか分からない。
あとで、こうしておけばよかったという話だ。

経営者として、私は資質があるのかないのか。
今回、あらためて自分が納得したことを、
納得した形でやってきたことに気づいた。

何をさされても、応える自信がある。

しかし、今回のことは未来のこと。
先々の用心のために手を打っておくとの話。
自分でも、これがベストかどうかは分からない。
きっと、後になってよかったと思う話だろうと思うが。。。

あらゆる人がいろんなことを言うが、
最後は一人である。厳しくなれば人は去る。
自分の納得のいかないことは避けるべきだし、
自分のやろうと思うことはしておくべきだ。

今回、福利厚生の保険に加入することを決めた。
これは、表向きは福利厚生だが、
私の捉え方は会社のリスク回避だ。

この2日間で一人一人に説明をして、
サインをしてもらった。

代表者が決断をしたからといって、
簡単にいくものではない。

一人一人の思いを大事にしなければならない。
だめなら止めようと思った。
そう思った上で考え直して、
現在できる最善の策と考えた。

こんなことばかり考えていると、
自分の顔色が変わってくるのが分かる。

出来れば、現場で生き生きとしていたい。
出来るだけスマートにいきたいと思う。

5月20日(木)雨

一人遅刻のためラインへ。

朝、保険契約の件で悩む。

会社の都合か、本人の為か。
会社の都合を本人の為と言って、
押し付けることにならないのか。

過去に自分がいやな思いをしたことを思い出した。

「迷ったときは、損得で考えると失敗するよ。
正邪で考えなさい。」

もう一度、思い返す。

つまり、業績のいい時に最悪の事態を想定して、
手を打っておく。
そう、会社の都合だ。

そもそも、会社の都合でやろうとしたことを、
あなたのためですと説明するから無理があるのだ。

会社のリスク回避のために、制度をつくりたい。
協力してください。それでいいのだ。

従業員に父の会社の債権者が言った話を聞いた。
「1000万返せとヒデヨシに言っておけ!
それくらいできるだろ!」
車の後を付いてきて、信号待ちのときに降りてきて怒鳴ったという。

言いたいことがあったら、俺に言え!と言いたい。
いつも、直接言えないでいて、陰口たたくことしかしない。
目と鼻の先に居ながら、従業員に言うとは何と卑怯か。

そもそも、その対応で父は命を削った。
父は法的に整理にいたるまで、誠意を尽くした。
私は、自分の責任は果たし、法的に背負うものなど一切ない。

それでも、私なりに今出来ることはやっている。
それは、自分が携わった「私募債」に関すること。
それすらも、法的には責任は問われないが、
真心で父を支えようとしてくれた人への恩返しだ。

何はともあれ、MIYOSHIの発展を目指す。
今に見ていろ。。

5月19日(水)曇りのち雨

何としてもラインに入らない体制をつくった。

やはり人が足りない。
日中、学生援護会の営業が来た。
ネットでの求人、やってみるか。。

21日にメルマガにて、
弊社を紹介していただけるとのことで、
写真を送付して、原稿内容のチェックを行う。
HPの新システムのことも入れさせていただいた。

昼に、小野塚さんと打ち合わせ。

私募債のことで盛り上がった。
何かことを起こすんだったら、
是非、私募債でやってもらいたいと。

それも、お願いですから協力してください、
ではなく、やることになりました。
どうですか?と。

そのときに何人の人が協力してくれるかが、
その会社の、その人の力だと。

そのときは、是非声をかけてほしいとも。
そう言ってもらえるのも、嬉しいことである。

5月18日(火)曇り

人が足りない。
午前中はライン。

午後から、いくつかの業務をこなしてから、
資材受け入れをする。
ロット残の報告内容が違っている。

やりたいこと、やらねばならないことをたくさん抱えて、
前に進まないことに苛立つ。

資材管理は、製造よりも難しいと思う。
資材管理は、どっぷりつからなければ出来ない。
目を離しているうちに、物が動くからだ。
現場に即した、システムを早くつくりたい。

疲れた。

松本が新製品開発に取り掛かった。
内容は内緒だが、写真はヒデヨシ日記にて。。
http://www.3yoshi.jp
と思ったが、写真のアップがまだ大変なので後日。

5月17日(月)曇りのち晴れ

朝礼にて、先週の動きと今後の方針を発表。
栃木訪問の件、近隣会社訪問、在庫管理の件など。

また先週、14日の「毎日新聞、埼玉西版」
に木ーボードのことを掲載していただいたことなど。

最後に、朝礼直前に届いた「焼きトン」について説明。
社内で焼いていても、決して遊びではないことを、
担当者の名誉のために説明した。

急休みないものの午前中は、ライン作業。
自然減の人数が、
派遣でも埋まらない状況が続いている。

明日は、予定でも入らなければいけない状況。

午後は、税理士松島さんと打合せ。
簡単に言えば、
今業務を停止しても人に迷惑のかからない体質と。

奇しくも、私が目指してきたポリシー通りだった。
終われば、従業員や取引先にはもちろん迷惑は掛かる。
当然、そのために長生きする必要がある。

しかし、「会社死亡率は100%」だ。
いつかは死ぬ。
だから、今死んでも悔いのない経営をしなければと思う。

これからめざすもの。
それは、規模の拡大でなく、売上げ構成の是正だ。

夕方、焼きトン鶴瀬店へ。
うまかった。(社内には内緒。。。)

5月15日(土)晴れ

土曜日。少数の出勤。

先日行った棚卸の結果について、
得意先より、再調査の依頼あり。

管理について再考する。
これまで、製品担当者が製造、資材、品質の担当を、
全て兼ねていた。
小さな組織としては、当然の体制と言える。
大企業のような、部門を分けての体制でもつくったら、
言った言わないといった風通しの悪い組織になって、
短納期に対応できない。

小さな組織の武器は、即断即決である。
MIYOSHIは、会議をしない。
30名の組織ではあるが、会議を持たなくても、
意思の疎通が図れているからだ。

しかしここ数ヶ月、2Fの扱い品目が増えてきた。
ロットの移り変わりも発生してくる。
生産担当は、次のオーダーが入る。
しかし、資材担当はロット最終のまとめをしなければいけない。これが、同じ担当ということだ。

ロット間に狭間がないということは、嬉しいことだし、
これに短納期で答えるためには、どうすればいいか。

資材の担当者を専任にするしかないと考えた。
が、大企業の真似をしたのではコストに跳ね返る。

こうなったら、「これぞ、零細企業の資材管理だ!」
という、精度の高い、極限まで手のかからないものをつくってやろうと思った。

手のかかるやり方は、専門的になって分かりにくいし、
長続きしない可能性が高い。

先日、研究会で藤塾長は、
6人で6億円の売上げを上げる会社を例に挙げて、
「会社を大きくしないことだ。」とおっしゃった。
その通りだ。

管理に、人とコストをかけるのはここまでにしなければ、
競争力にヒビが入る。

5月14日(金)晴れ

金融関係、行政、会社代表者の前で、プレゼン。
この研究会で自分が変わったことを訴えさせていただいた。
代表4社の発表だったが、皆熱い、すばらしい内容だった。

ただ、
伊藤社長のいないミニ多摩はやはり寂しい。

一民間の会社代表でありながら、
このミニ多摩西部会を、
言いたいことを言いながら、ぐいぐい引っ張る。
最初に参加させていただいた伊藤社長の印象は、
今も変わらない。
その伊藤社長に引っ張られるように、
商工会、行政、金融機関、大学関係者が活気を帯びる。

伊藤社長。
表面を見れば、華やかだが、
影の動きは、それはそれは大変だろうと思う。
出来ることなら、やりたくないことだと思う。
一つのことを形にするまでには、大変なパワーが必要だ。

伊藤社長はじめ、関係者に感謝。

5月13日(木)晴れ

一社訪問。
やはり30年くらい続いた工場が、
今は本当に少なくなったとのこと。
仕事はありませんかと、一昨日飛び込んでこられた会社だ。
何でも、とりあえずは出会いと思っているので、
さっそく行ってみた。

下請けの製造業。
仕事量が減った上に、値下げの依頼が相次いでいるとのこと。
「自社製品でもあればいいんですけどねー。」
その通り。仕事があるときに得意先のためにと尽くし続けて、
気がつくと振られてしまう。
そういうもんだと思って、次のことを考えねばいつかは死ぬ。
誰のせいでもない。
10年の契約書を交わしたわけでもない。
切れるもんなら切ってみろ!

そんな商売いつになったら出来るだろうか?

夕方、研修会に出かける。
早いもので、今回が最終回だ。

「売れるものづくりを目指すマーケティング研究会」
この一年間、スタッフに感謝。
川越、狭山の商工会の皆様ほか本当にありがとうございました。

おかげさまで、この一年の研究会で、私は本当に変わったと思う。

藤塾長の話も楽しみにしていたが、
打ち上げも兼ねていて短いものになってしまった。

これからのものづくりのキーワードは2つ、
世直しと日本の美。と。
つくったものに何かしらの思いが、
入り込むというものづくりは日本にしか出来ない。
奇しくも、昨日喜市さんと語り合った内容だった。
まさに魂の響きだ。

なんとか、このメンバーと今後ともつながって行きたい。

5月12日(水)晴れ

午前中から、出掛けた。

栃木への往復400キロの旅になった。

大田原市へ、工場訪問。
大手の生産基地に伺った。
お忙しい中、丁寧に対応をしてくださった。
現状は、忙しく納期に追われていると言う。
10人のラインを11本持って、
立ちラインで横流し。活気があった。
1工程の仕事が、1分以内。
ラインの最終には、電光掲示板で、
本日の目標数と実績が表示されている。
理想的だ。
1工程の仕事量を減らせば、
人が多くなりラインが長くなる。
ラインを短くしようとすると、
1工程の仕事量が増えてマスターに時間がかかる。
いわゆるコンサルタントの奨励する形が実現していた。

夕方に、喜市さんに会いに行く。
3ヶ月ぶりだ。
木ーボードのモックアップの置き台を作製してくれた。
また、木ーボードを飾りつつ、
もう何時間しゃべったか分からないくらい、しゃべった。

喜市さんは、相変わらず作りたいものをつくっていた。
相変わらず妥協しないものづくりだ。

木ーボード。私と川野で、
このGWもあわせて、もう300人位には、
見せただろうか。最終的に、私の主張はこうだ。
川野に一人のおばちゃんが言ったそうだ。
「ほしい。使わないときも毎日さすっているだけでも、
気持ちが落ち着きそう。」

木ーボードを採算に合わせるとか、
儲かる仕組みづくりとか、そういうことではない。
このおばちゃんのために一つ作りたいのだ。
あの青年のためにもう一つ作りたいのだ。

ヤイリのギターの話になった。
ギターをカンナで削って一本一本魂を込めて作製していく。
製品というよりは、作品と言う感じだろうか。
その製品づくりは、他のものとはまったく違った品格をもって、
その地位を確保している。

現在のMIYOSHIは、下請け製造の大量生産で利益を上げて、
かたやこういう理想のものづくりを探っている。
大量生産の儲かる仕組み作りがなかったら、
理想だなんだといったところでかなわない。

ヤイリの社長に会って聞いてみたい。
つまり、妥協を許さないものづくりは、
職人一人のレベルでも大変なことだ。
食わない覚悟で臨む喜市さんみたいな人が、
長続きできるのか。
まして、会社組織になったときに、
その財源を他に求めるのか、
そのものに求めるのか。
そのものに求めたときに、過渡期をどう乗り切ったのか。

ヤイリの社長にダメ元で電話をしてみようと思う。

ところで喜市さんは、食いものにも妥協しない人です。
今日行ったところは、お昼にも来て、
下見ならぬ下食べをしてくれたそうでした。

5月11日(火)晴れ

茶摘みしてる場合じゃない。

今日は予定休み3名の上に1名の急休み。
2Fから2名の応援を1Fに送った上に私もラインに入った。
だめだ、今日一日動けない。
結局ラインで一日が過ぎた。

日中、取引のない銀行さんが営業に来たが、私の姿を見てお忙しそうなのでと帰っていった。私は、このままで良ければと言ったのに。。夕方には、近くの工場担当者が来た。活気がありますね!を連発していた。
どうも一旦倉庫から荷物を出してしまう作戦が功を奏したようだ。
夜のテレビで先ほど、「即断即決会議」なるものをやっていた外資系の下着会社の社長が言っていた。「社長は現場に近いほどいい会社になる。」と。どうだ!MIYOSHI以上にいい会社になるところはないだろ!現場どっぷりだ!

昨日原稿書きで午前4時までかかったこともあってか、
終わると倒れこむようにへたり込んでしまった。
疲れた〜。みんなタフだなあ。

5月10日(月)曇り

朝礼にて、先代の一周忌への自分の思いをお伝えする。

今日は、給料日。

内職の担当に内職分のお願いをする。
だいたいの総額が毎月ある程度決まってきたが、
この内職の総額は、会社の忙しさと利益のバロメータだ。

外注、派遣、パート、内職の順で仕事コストは安くなる。

極端に言えば、全ての仕事を内職でこなすことが出来れば、
会社は大変な利益を生むことになる。
一度この担当を分社化することを考えたことがあった。
内職担当は、内職全体の売上げ目標を掲げながら、
出来るだけ社内の仕事を分捕っていく。
内職化した分の利益の半分をその担当がもらう方法はどうだろう。
有限会社 "ないしょく屋"。自分でやってみたくなった。
内職には、夜も休みもない。
昼の内職と夜の内職と休日の内職をうまく渡り歩けば、
クイックレスポンスを保ちつつ、安く仕事できることになる。

しかし、品質はほぼ反比例。
内職の仕事でそのまま出荷できるものはない。
中には手直しや指導の手間で、かえってコストがかかる場合がある。

給与の支払いは、昼休みでほぼ終了した。

今日出かけていた川野が戻った。
出荷トラブルについて、得意先が下請けを集めての会議だった。
幸いうちの問題ではなかったが、気が引き締まった。
三菱の問題は論外としても、
ロット不良を出すことは、絶対に避けねばならない。
帰ってから、担当者全員でもう一度確認をした。

午後、弁護士と電話にて相談ごと。
税理士に報告。そして、労務士とも相談。
クイックな対応、ありがたい。

夕方、検査に以上ありと報告を受ける。
LEDの点灯色がおかしいと。

製造担当が、午後帰社しまった後の発覚だった。

今回MIYOSHI協力会社にて実装のものだった。
PICの書き込みも同時に社内で行ったためその問題かと思ったが、
結果はLEDの取付け向きが逆だった。
というより、これまでの支給されていた基板の実装が逆で、
今回うちが実装したものが、基板のシルク印刷に対して正常というものだった。
シルク印刷の向きが逆との問題が、LEDを逆に半田することで逃げていたのが、
今回うちへの指示に反映されていないという問題。
すでに1000枚実装したものの、手直しが生じることになった。
得意先へ連絡する。問題の症状と対策を伝えた上で、
協力会社に依頼をしてすぐに手直しにかかる了解をもらった。

こういうことを誰の問題とか、こうすればよかったとか言っていると、
次へのステップが踏めない。
イニシアチブをうちが握って、間髪入れずに次の手を打つ。
これが、下請け製造業の付加価値だ。
「言われたとおりにやってみたら動きませんでした。
そちらの責任でしょ。」なんて言ってたら前へ進めない。
問題が起きた時こそ、
「MIYOSHIにやっておいてもらって助かった。」
と言わせるチャンスだ。

あさってから、手直しの基板がデイリー100枚入荷することになった。
協力会社に感謝。

5月8日(土)晴れ

土曜日は、いつもの如く順調な滑り出し。
昨日の打ち合わせのまとめなどをしてから、
現場の手伝いに入った。

お昼、食事に出た帰りにお茶屋さんに寄った。

近所では、狭山茶の茶摘みの最盛期で、
新茶を売り出している。
地元の私たちが味を知らない訳にいかないと、
買いに寄った。高くてびっくりした。
写真は、裏の畑で茶摘みをさせてもらったもの。
手摘みで手もみのものは、味も香りも違って、
やはり最高級だそうだ。
地元の名産があるというのは嬉しいものだ。

深夜に、ホームページ等の開発をしている柴田氏に初めて会った。
プログラマーらしからぬ、さわやか青年27歳だった。
話に花が咲き、あっという間に4時間近く経ってしまった。

彼を見て、「プロがアマチュアのトップに勝てない」
理由がはっきりと分かった。

キーボードを眺めながらの談義も盛り上がった。
「修理したい。」と思わせるものを作りたい。
との言葉が印象に残った。

本当に楽しかった。

HPのリニューアルまで、もう少し。
他にない機能を付加できる見通し。
楽しみである。

5月7日(金)晴れ

昨日の急休み2名来ない。諦めた。

2日間連続での無断欠勤は、
「もう来ません。」との意思表示と考えていいでしょう。
派遣の一人は仕方ないにしても、
もう一人はもう10ヶ月になろうというのに、本当に残念。
比較的休みも少なかったのに。。

休みがすくないために、別の人が入り込んでいないポジションだった。
もちろん、私を含めてあと3人は出来るようになっているものの、
レギュラーを早急に育成する必要がある。
5月10日以降をにらんでの体制づくりを決めて、
午後にも、その研修に入ることにした。

午前中から、中間決算とのことで税理士との打合せ。
その他の打合せを含めて、午後6時まで一日中かかった。

午後の研修や、
2Fでの今日の出荷の手伝いなどをこなしながらやった。

事務レベルでの打合せ以外に、こんなに語り合ったのは初めてだろうか。
語り合ったというより、私が一方的に自分の考えていることを浴びせ掛けた形。
こういうことをもっとやっておかねばならなかったと思う。
いつしか、歯車が合わなくなっていた。

先日、別の会計事務所と契約を交わした件も伝えた。
会計事務所は、数字をまとめる仕事とともに、
事業の次の展開を共に語り合うところと考えていた。
が、ほとんどの会計事務所は、
数字をまとめることに終始していることも分かってきた。
だからコンサルタントという仕事が成り立つのだろうが。

私は、今の数字のベースを元に、
もっと先々のことを語り合って行きたいと思っている。
それは、税理士も労務士も弁護士もいっしょ。
根本的なポリシーを理解し合えた上で、
言いたいことを言い合える仲間。

でも、コストとのバランスがあって、
月数万の報酬でそんなことまで出来ないということにもなろうか。

先日、三浦雄一郎氏の言葉がラジオから聞こえてきた。
「人間死亡率100%」
人間いつかは死ぬ。だから、やりたいことは全部やっておく。

そうだと思った。
「会社死亡率100%」
会社もいつかは死ぬ。
そう考えたときに、生きている今、
どれだけの価値を残せたかが大事と思うようになってきた。

もっと大きくするためにどうするか。
もっと長生きするためにどうするか。
それだけに終始して、死んだ会社のなんと哀れなことか。

その根底のポリシーの上に立ったときに、
少しでも長生きしたほうがいいし、
少しでも儲かったほうがいいということになる。
こういう思いを共有できる人とチームを組みたいと思ったときに、
出会った人が松島氏であり、
そういうことを教えてくれた人が、小野塚さんである。

仏法には「臨終ただ今。」という言葉がある。
今日死んでも悔いの残らない人生を生きよ。というものだ。
MIYOSHIも、いつかは死ぬと思う。
今日死んだら悔いが残るのか、残らないのか。
世の中の経営者のほとんどは、そういう崖っぷちで戦っていると思う。

「価値を残せたか残せなかったか」の一点で、
悔いの残らない会社経営をしていきたいと思っている。
そういう人生を生きたいと願う。。

5月6日(木)曇り

急休み2名。今日から3名。
GW前に比べて、4減3増のシフト。

本当にホッとした。感謝。
一週間の休みが明けたら、
「一人もいなくなったらどうしよう。」
などと本気で考えていたので、
本当に感謝感激である。

人はあたり前だと言うかも知れないが、
長い休み明けなんていうのは、
私でも気が重くて、不安一杯なのに、
みんな、元気で出てきてくれただけでもありがたい。

1Fの研修も順調に乗り越えた。
一人は、午後から独り立ちした。

急休みの1名は派遣で、結局連絡も来なかった。

日中一人と話をした。
資材の担当者を新任するためだ。
派遣社員で中国人の大学生。
やる気があって、能力があって、
出来るだけ働きたい彼が、今後も続けられるのかどうか。

資材管理の責任者に抜擢ということになる。

え?派遣が?
現在1Fの検査も派遣が中心になっている。

1ヶ月以上仕事して、はっきりと成果が出ていれば、
その職責がどうであろうと、どこの出身の人であろうと関係ない。

失敗するかもしれないが、
やってみなければ分からない。

社員だから頑張って、パートだから頑張らない、
派遣だから責任がないなんてことはない。
その人が、頑張るかどうか、頑張れるかどうか。
頑張る人は、パートでも、アルバイトでも頑張っている。

うちの人は全員頑張っているという自信がある。
頑張らない人は、弾き出されてしまう空気がある。
頑張ることが、お客様のために繋がっている。

5月1日(土)晴れ

昨日食べに行った近所の「みよしそばの里」の畑。
今は麦だが、秋には一面真っ白のそば畑になる。
三芳町は埼玉一番のそばの生産地なのだ。

ここは、この畑で取れたそばを出してくれる。
趣のある建物で、広いそば畑を見ながら、すするそばは格別。
メニューも十割か二・八かの2種類しかない。
そば愛好会の人が、つくってくれる。

MIYOSHIに来てくれたお客さんは、このお店か、
三芳パーキングエリア裏口かのどちらかにご案内している。

さて今日も、2Fのみの生産。

この休み中にライトアップの工事が入るので、
シャッター周りなどをフォークで移動した。

この休み中は、
近くのスタッフがちょくちょく寄るので安心。

その他、タイムカード、カレンダー、弁当発注票、返品グラフなどなど。
月末、月初の仕事を一気にこなして10:30。
事務所にコルクボードかけたりなんかして、
取引先と見積りが高いとか安いとかやっているうちに11:10。

ところで川野は、この休みというもの、
キーボードを持って大阪、兵庫へ。
いったい毎日何人に見せてまわってるだろうか。
あの人に見せた、この人に見せたと毎日報告が入ってくる。

昼から、檜キーボードを持って、
私も大阪に行って参ります。
ということで今日は、昼で失礼することになった。