MIYOSHI

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HIDEYOSHI DIARY

埼玉の電子機器組立及び製造工場、オリジナル防犯監視カメラや電気自動車製作のMIYOSHI社長、佐藤英吉の日記を掲載させて頂きます!

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2007年5月の日記

5月31日(木)大雨

午後から、銀座、世田谷。

首都高走行中に、もの凄い雨になった。

夜は、ラテックスインターナショナル川本社長にお越しいただく。

23時まで、濃い語らいになった。

確信のひと言が、胸に響いた。

そうだ、勝つと決めることだ。

5月30日(水)雨

夜、JCI 浜口社長を訪問。

何のための経営か?
「いくつかありますが、ひとつは実証です。」
それは、もう示されたのでは?
「いいえ、まだリングに上がったところです。」
その目標達成のイメージはあるのでしょうか?
「母親です。一庶民の母親の葬儀に、
参列された方々から、口々にあった感謝の言葉。
上場とか、売上げ何百億とか、有名とかじゃなくて、
人の為に、自分に何ができたか。
自分の葬儀の時に、その結果がどうでるか。
本当の闘いはこれからです。」

帰りの地下鉄。西武線。
謙虚で偉大な大先輩を持つ幸せをかみ締めつつ、自身を振り返る。

5月29日(火)晴れ

「うちにある以上は出したいんです。」

計画では、確かに明日出荷だった。
が、種々の問題で計画通りに行かず、
5000台中、1000台はショートしそう。

「MIYOSHIさんのせいではありませんから。」
と、得意先からは言われていた。

が、小林リーダーは、
「今の段階で部材がこちらにないならともかく、
うちにある以上は出したいんです。」

たとえ原因がうちでなくても、
お客様ががっかりするような結果にはしない。

この執念が大事だ。小林偉い。

川畑にも、アドバイス。
「納品は、約束の一日前にしろ。」
お客さんに時間の猶予ができ喜ばれる。
出来上がったものを、じっとおいて置くことは双方にメリットがない。
ゆっくりつくることにも、後回しすることも双方にメリットがない。

「すぐやる」
スピード生産、スピード納品は、双方にメリットのあるサービスだ。

だから、カイゼンが必要なんだ。

5月28日(月)晴れ

一日中、草むしり。

体が痛い。

5月26日(土)晴れ

カイゼン。。

大幅にラインをカイゼンして、
同じ人数あたりで約1.5倍の生産性を達成。

予定を繰り上げて、14時に解散した。

今回のカイゼンポイントは、「すっきり」。

スピードアップの為に、
歩かない環境をつくること=狭いスペースで仕事をすること。
前加工をしないこと。
 →前加工をたくさんしておいて、メインラインが速くなった勘違いを起こしている。

  これは取り置き回数分と、置くスペースが無駄になる。

これで、現場は半分のスペースで、効率もアップさせた。しかも作業者は楽になった。

品質のために、
ピッキングの必要、不必要の見直し。
NG品の識別。何がおきているかを認識する為に、見やすい場所に展示する。

問題は、こういうカイゼンが現場で当たり前のように出るようになることが大事だ。

現場は、毎日変えろ!とにかく変えろ! これが、皆の課題だ。

5月25日(金)雨

ぶちきれて反省。

厳しい単価を、何とか引き受けて、
イレギュラーな対応にも応えてきた。

中国仕事のケツ拭きをしながら、
最終的に精度の高い品物に仕上げる戦い。

積もり積もって、ぶち切れてしまった。

これも仕事。得意先に切れてどうする。
しっかり反省して、出直す必要あり。

そうは言っても、安い単価で引き受けて、
生産がスタートしてから値上げの要求をして、
ラインを止めてしまうような中国のやり方に憤る。

この世の中、
安くなければ土俵にも上がれないというところから、
本当に脱却しないと。そう思う。

世間を騒がせている事故も、
この構造の中から生まれているものが多い。

企業努力は当然必要。だが。。

5月24日(木)晴れ

朝8時ミーティング。第1回。

思いのほか、熱くなってしまう。

意見はいい。
お互いにディスカッションして、聞く姿勢が大事。

昨日、お会いした窪井さんの会社へお邪魔する。

名刺交換してから、17時間後くらいか。。
窪井さん、先越されたと悔しがってた。

毎日、あちこち行かせてもらいながら、
仕事を探しているようで、そうじゃないのではないか。

「次のステージ」

単に生き延びるためでなく、
心が、ウキウキと内面から突き動かされる
「次のステージ」がほしい。

このコスト競争の中に、ただ飲み込まれたら潰される。

考えも及ばないくらいの安い仕事はたくさんある。

運よく、いい仕事にめぐり合えていたら、
このことに気がつかなかったに違いない。

内面から、心を突き動かす「何か」。

5月23日(水)晴れ

この2日間での名刺交換35名。

印象に残る方の多い中で、
今日は、明大の森下教授にお会いした。

海舟が嫌う、学問のための学問でなく、
本当に生きた学問をしていらっしゃる。

2003年後半から、MIYOSHIのことを知っていたと。

「組立てもノウハウだ。
いくらだって勝ちようはある。」とのお話の中で、
何点か例をあげれられる。

その通りだ。

明日から、毎朝8時からミーティング。

まずは気軽に。

5月22日(火)晴れ

夜、ANA大橋会長にお会いする。

生意気な自身を、心の底から反省した。
若輩の私の失礼な質問にも丁寧にお答えいただき恐縮する。

「資金繰りで頭が一杯の時に、
社員とのダイレクトトークなんてなった場合、
どのように切り替えをされるのでしょうか?」

以下のお答えが胸に響く。
「先輩に相談に行くと、その先輩はいつもこう言ったんだ。
『話を聞きなさい。』と。何度相談に行ってもそうだった。」

社員とのダイレクトトークを、実に100回以上重ねられる労苦は、
計り知れない。

「相手と自分は違うんだ。ぶつからないと分からないんだ。
そう言い聞かせて来ました。」と。

大先輩の飾らない謙虚な姿勢に、心から感動する。

飾らない、そのままが、末端まで浸透している。
思った組織にするまでには、あと3年かかると。

5月21日(月)晴れ

朝、出社後、小田原へ商談。

東京から30分。思いのほか近い。

「情熱の伝わってくるHPですね。」
とHPをお褒めいただく。

内容は、これまでより小ロットでも対応できる、
フットワークのいい会社を探している。
といった感じか。
ロットや見積りの話になって、つくづく感じる。

つまり、「組立て」は「U字」ラインの一番下だということ。

購買→組立→販売。

分かって独立しておきながら、
この量産のない状態は如何ともし難い。

20時半に得意先来社との話に帰社。
品質の打ち合わせを終えて、深夜帰宅。

5月18日(金)晴れ

それぞれの現場で標準時間をクリア。

何が大事か?

馴れて手足を早く動かせるようになったことよりも、
智慧を出し合って、目標をクリアしたことだ。

これを楽しむんだ。
このプロセスを楽しんでいくんだ。

以上、朝礼の話。

日中、石川實と40分電話で懇談。

「次のステージに出会わせてくれ。」
自分は、そう祈ってきた。と。

そして、そのとき自分でも気がつかなかった、
DJというステージに出会った。
必ず来る。心配するなと。

真の友人の何とありがたいことか。

「兆」をとらえて、「逃」とするか「挑」とするか。

今朝の放送にあった
「アメリカNYの環境に対する意識」には、注目すべき。とも。

夜は、数人と食事しながら語り合う。
けな気に頑張るスタッフの何とありがたいことか。
自分の使命偉大なり。重大なり。深夜に至る。

5月17日(木)雨のち晴れ

ビックサイトへ。

アールキューブは、管理職の奮闘でブースを仕上げた。
「データ消去0円!」
大変だったと思うが、この3日間と、これまでの準備で、
自社の武器を見つめなおし、磨きなおすのだから、
ブースを構えた以上の意味があったに違いない。

ご苦労さまでした。

せっかく来たので、いろいろ見て回る。
疲れた。
大手は見せ方は立派だが、どう効率アップを図るかにひっちゃき。
また、効率アップを図るツールを切り売りしようと懸命だ。

もっと、うきうきしてきてもいいと思うが。。疲れた。

師匠曰く、勝利への鍵は3つ。
「『いずこ』をめざすのか」
「『何のため』に戦うのか」
「『何と』戦っているのか」
目的、目標、相手。
この3つを明快にして戦うことだ。

帰りの電車にて読む。

塚本定次
「図らず儲けた4万。1.5を学校の資本に寄付。
1.5を番頭に分配しようかと思う。と海舟に相談にくる。」
海舟は、感心して賛成する。

「書物と仕事とは、まるで違うものだよ。」と、
海舟はどこまでも現場現実主義だ。

5月16日(水)晴れ風

仕事ありますか?と朝の電話。

「来れますか?」「はい。」
午前来社いただき、工場見学。

「それでは、近いうちにこちらからも伺います。」
と別れると、午後管理職と営業3人がさっそく行く。

明日には、仕事を出し始めると夕方準備をしている。
この速さが大事だ。電光石火。

その工場。
父ちゃん、母ちゃん、息子、嫁の4人。
内職を10人ほど抱えているという。

社長の父ちゃんは、過去に工場長でご苦労をされていて、
ものづくりをよく御存知だ。

最近、固定費のかからない狭いところに越したという。

今、こういう会社が一番競争力がある。
取った仕事はやれるとことはいくらでもある。
仕事が取れないときに、どれだけしのげるか。
仕事にのっかる固定費の比率が圧倒的に違うから、
見積りから変わってくる。

わが社の武器は?

5月15日(火)晴れ

成功することでなく、
成長することが本当の幸せ。

石川實からのメッセージ。

海舟、黄石の評論に曰く。
「胸中に余裕がなくては、できないものだ。」

天下取ったり、世界を敵に回したり。
そんな気分で、右往左往するのが、
力のない経営者か。俺のことだ。

一喜一憂すべきではない。
「何のため。」

出社せずに横浜へ。2社訪問。

電車に揺られて、大勢の人にもまれるのも久しぶり。

気になるショップも、いくつかあった。

5月14日(月)晴れ

勝海舟の「氷川清話」

海舟と渋田の出会い、
「万一私が死んで貴下(あなた)の頼りになる人がなくなっては」と、
渋田が亡き後の為にと残してくれたのは、2、3の人脈だった。

「ずいぶんいろいろの危難に遭遇して、
これがためにおれの胆も坐つたのだ。」

豪傑だ。

ちっちぇーなあ俺。豪傑に会いたい。

5月11日(金)晴れ

小島健一氏来社。

HPのリニューアルの打ち合わせの予定が、
管理職集めてのディスカッションになった。

思いがけないミーティングは、
非常にいい刺激になった。

世の中の動きに対してのMIYOSHIの使命。
可能性。

5月10日(木)変な天気

「課題」

給与手渡しの際、全員に聞いてみる。
自分にとって、今の課題とは?

予想通りだ。
誰から見ても、課題がはっきりしている人は、
言われてきたのだろう。自覚をしていた。

それ以外の人。
比較的器用に作業をこなす人は、
普段注意されていないので、課題がはっきりしない。

その器用とはMIYOSHIの中で器用なのであって、
まだまだ課題はある。

管理者が、そこを見抜けないのだから、
これ以上伸びようがない。

管理者の成長。育成する側の育成。

これが、課題だ。

5月9日(水)晴れ

そういうチームを見たことがある。

人一倍練習をしている。
礼儀も正しく、選手のやる気はどこにも負けない。

でも、試合で勝てない。

あっ!うちの息子のバスケットボールチームだ。

試合前後の「礼」は、見事なもんだ。
他のチームを圧倒する。体格も恵まれている。
やる気もある。

試合開始前のアップで、フットワークを始める。
そして、スクエアパス、ランシュウ。
肝心のシューティングをする時間がなくなる。

集合がかかる。
バスケット未経験の監督が偉そうに何やら指示を出す。

試合が始まる。
足の速さも、ドリブルも、リバウンドも、シュートも、
選手はそれぞれいいものを持っている。頑張っている。

監督の怒号が走る。

試合は負ける。終わりの「礼」で相手を圧倒する。
選手は、泣いている。監督は怒っている。

この負け、誰の責任か。

僕の目からは明らかだ。
監督が変われば、3ヶ月で強いチームになる。
選手の目が生きているからだ。

自分の10年間のバスケットもそうだった。
誰よりも練習した。しかし、勝てなかった。

指揮官で決まる。監督で決まる。

MIYOSHIは、6ヶ月の合宿が終わって、
いよいよリーグ戦が始まった。のに勝てない。

「どうですか見てください!このスタッフの目を!」
と言ってきた。他社は褒めてくれた。
強そうに見えた。

あの社長が言ったことが、頭に浮かぶ。
「それじゃダメね。」

会社が潰れたら誰の責任か。
社長がアンポンタンだからだ。
120%社長の責任なんだ。

まずは、そこに気がつかないと。

5月8日(火)晴れ

久々1人採用。朝礼にて挨拶。

そして、関の決意表明。

欠勤が続いた関が、
どうしてもMIYOSHIで復活したいと。

管理職からの厳しい話と、減給のペナルティを受けても、
MIYOSHIで続けたいとの関が、朝礼でその想いを表明した。

社内には甘いとの異論もある。

が、年上の関さんでも、僕にとっては息子みたいなもの。
みんなそうだ。残った20人は家族といっしょだ。

会社に残ろうが、辞めようが、人生の行き先が気になる。

自分のわがままで申し訳ないが、何とか立ち直ってほしい。

5月7日(月)晴れ

「どんどん作っといてください、
納期は決まってませんが。」

「まだ、部材は揃ってませんが、
揃ったら、すぐに納品してください。」

こういうオーダーをこなすから零細には仕事があるんだ。

注文書がないと仕事やりません、とか言ってるところがあるが、
立派なもんだ。最後にジャングルで生き残るのはどっちだ。

零細は零細の生き方がある。大手の真似しちゃいけない。

その上で、こんどはこっちの話。

「どんどん作っといてください。」
を真に受けて、人が足りないと言っている管理職。

夕方になって、こんどは明日納期のものが終わらないと。

「今日一日、何やってたんだ!」と爆発する。

「生産計画は?」
「納期を言われてないので。」

「明日下さい。」って言われたらどうするんだよ!
「1週間たっても要りません。」って言われたらどうするんだ!

あわてて、お客さんに「納期はいつでしょうか?」と聞き始める。

それが、はっきり言えない事情があるから言ってこないんだろうが。

匂いを嗅ぐんだよ。匂いを!

お客さんが困らない最低ラインはどこか?

それを見極めながら、工場主体の生産スケジュールを立てる。
工場本位が大事だ。そうじゃないとQCDを保てないし、利益貢献にならない。
その上で、お客さんの要望に120%で応えてあげる。
そのためには、スタッフの力を120%引き出すスケジュール、配置を考える。

匂いを嗅げないとは、
意識不明の患者に、「どこが悪いんですか?」
って聞いてるようなもんだ。

本人も気がつかない、どうしていいか分からないから、
手を差し伸べるんだ。

匂いを嗅げ。お客さんが何に困ってるか匂いを嗅げ!
さりげなく助けてあげる。

何を注文していいのかも分からないんだから、
注文書なんか出るわけがない。納期も言えない。

そしたら、在庫聞いて、出荷量聞いて、こちらで答えを出してあげて、
MIYOSHIでここんところやりましょう。これ位やっておきますから御安心ください。

ここじゃないの?大手にできないMIYOSHIの武器は。

ニーズじゃなくウォンツ!

GW明けだというのにヒートアップ。

5月5日(土)晴れ

ありがとうございます!先生。

そして、同期、先輩、後輩の同志。

「もっと読め!学べ!
卒業してからが勉強だ。

そして、声に出せ。行動せよ!」と。

高校、大学同窓会。一生の思い出。

次は、必ず大飛躍して集うと決意。

トインビー。周恩来。

小せーぞヒデヨシ。一人立て。飛躍せよ。戦え。

5月2日(水)変な天気

ろくに指示も出さずに、結果に対して文句を言う。
そういう自分のやり方に不満があると言う。

「会社の方針を出せ」とも管理職から言われた。

会社って誰だ?俺か?俺一人か?

そう言えば、どっかの偉い人が、
「従業員と夢を語りなさい。」とか言ってた。
遠い昔のことのようだ。

昼、中内さん来社。
大手の追随を許さないものづくりの話。痛快だ。

「お客さんが喜んで、みんなも喜んで、会社も喜ぶ。」
そのために自分に何ができるか。自分で考えるんだ。
自分で考えてぶつけ合って、いいもの創って行くんだ。

誰かが敷いたレールの上歩いて、何が面白いんだ。
20人全員、俺がMIYOSHIだ!って言いきれ!
あなたがMIYOSHIなんだから。

5月1日(火)雨

幸福とは、自分の胸中に歓喜の太陽を昇らせることだ。

自身の輝ける生命の宝塔を打ち立てることだ。

そこには、自らの生命を磨く以外にない。

夕方、中国工場の工場長来社で打ち合わせ。

夜、中垣社長と語り合う。

私自身の経営理念を聞いていただく。